小坂善太郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(小坂善太郎君) 外交に関しましての数々の御質問は、大体総理大臣からお答えになりましたので、一言二言補足させていただきまするが、まず、御質問の中に、例の中国代表権問題が、これはたな上げと同じではないか、こういうお話がございました。これは重要問題と指定したからというお話でございます。しかし、そうではないのでございます。国連憲章十八条によるこの重要問題の指定というのは、たとえばわが国が提案いたしました放射能の害悪について、これを総会に報告せよという議題も、これは重要問題となっております。さような意味において、中国の代表権、中国を一体だれが代表するかということは非常に重要な問題であって、一歩この問題の扱い方を誤れば、極東の平和あるいは世界の平和にも影響する問題でございます。これを重要問題でないと言うほうがよほどどうかしていると私は思うのでございます。
その次に韓国の問題でございまするが、韓国の問題は、御承知のように、平和条約第四条において、韓国との請求権の問題を処理するということを日本は約束しておるのであります。それに基づきまして、近い隣国である韓国との間に、この問題、並びに例の李承晩ラインとの問題によってわれわれの同胞の漁業者が非常に難渋しておる問題、この問題を解決しようということでございます。朝鮮が南北統一されることは、これは非常に望ましいことでありますが、ほうっておいたらそれじゃ統一されるかという問題でございます。御承知のように、韓国においては国際連合の監視下で選挙をやって、そして統一しよう、こういうことを言っております。ところが、北鮮側では国連の権威を認めず、国連の監視下における選挙は反対であるということを申しております。したがって、その統一選挙はできないのであります。それじゃ、これはほうっておいたら統一選挙ができるという根拠は一体どこにあるかということでございます。すなわち、われわれは韓国との間に国交を回復して、そして、しかる後に全鮮が統一されることを、われわれとしてはその方法を待つということ以外にないということを、特に御承知を願っておきたいと思います。(拍手)
〔国務大臣藤山愛一郎君登壇、
拍手〕