山田節男の発言 (予算委員会)

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○山田節男君 まあ今年度の予算の編成についての総理の確信のほどはわかるのでありますけれども、少なくとも三十六年度の予算の会計年度の経過を見ておりまして、承るところによると、三十六年度の経済成長は、経済懇談会におきましては七・二%くらいでいいんじゃないかというかなり数字的根拠を持っておられたのを、総理は、これは九%でいい、九%にするのだ、今おっしゃるように一二%の成長率があったと申しましたけれども、私も、それから一般国民も、それから外国も、非常に指摘しております点は、そういう設備投資が非常に過大になって参りました。伸びほうだいに伸ばしてしまう。悲しきかな日本は欧米諸国に比べますというと経済的基盤というものが深く根が下りておりません。ことに社会資本的な方面におきましてはきわめて貧弱であります。これは一流国とは申されません。それが池田総理のきわめて積極的な経済成長への助成というものが、社会的資本に対して貧弱であり、不備であるがために、いわゆる社会的な、何と申しますか、弊害と申しますか、たとえば道路にいたしましても非常に混乱をする。そうして工場が建ち、りっぱなビルが建つけれども、一方においては、まことに何と申しますか、原始的なスラム街が存在する。そうして一方におきましては非常にはなやかな消費ブームがある。そこが非常にびっこになっている。いわゆる社会資本というものが、日本がまだきわめて貧弱であるにかかわらず、設備投資にどんどんやる。そこに均衡のとれないところに、私は非常に、何と申しますか、池田総理のきわめて伸びっぱなしでいこうという、意気は壮としまするけれども、それについていけない社会資本というものをどうするか。三十七年度の予算を見ると、なるほどこれにつきましては、社会資本的な道路あるいは港湾、治山治水、技術振興、あわせまして六百億近くのものを増額しておられます。おられまするけれども、しかし、この二兆四千億の予算をもちまして、この予算編成の基本とされる点に到達できる自信があるかどうか。この点をひとつ。過去の経験から申しまして国民は不安に思っておる。この点の総理の御見解を——御見解というよりもむしろ何と申しますか、所信をお伺い申し上げたい。

発言情報

speech_id: 104015261X00519620305_228

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1962-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会