予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十七年三月五日(月曜日)
午前十一時十八分開会
—————————————
委員の異動
二月十五日委員徳永正利君辞任につ
き、その補欠として古池信三君を議長
において指名した。
二月二十日委員川上為治君辞任につ
き、その補欠として塩見俊二君を議長
において指名した。
二月二十一日委員石原幹市郎君辞任に
つき、その補欠として川上為治君を議
長において指名した。
二月二十二日委員西郷吉之助君、高橋
衞君及び阿具根登君辞任につき、その
補欠として小林英三君、前田佳都男君
及び矢嶋三義君を議長において指名し
た。
三月二日委員戸叶武君辞任につき、そ
の補欠として坂本昭君を議長において
指名した。
本日委員松澤兼人君、山本伊三郎君、
羽生三七君、赤松常子君、田上松衞
君、基政七君、石田次男君及び森八三
一君辞任につき、その補欠として戸叶
武君、占部秀男君、千葉信君、山田節
男君、田畑金光君、東隆君、白木義一
郎君及び大谷瑩潤君を議長において指
名した。
—————————————
出席者は左の通り。
委員長 湯澤三千男君
理事
川上 為治君
鈴木 恭一君
平島 敏夫君
米田 正文君
加瀬 完君
藤田 進君
田畑 金光君
千田 正君
加賀山之雄君
委員
植垣弥一郎君
小沢久太郎君
太田 正孝君
大谷 贇雄君
金丸 冨夫君
古池 信三君
小林 英三君
櫻井 志郎君
杉原 荒太君
田中 啓一君
館 哲二君
苫米地英俊君
野本 品吉君
前田佳都男君
村山 道雄君
山本 杉君
横山 フク君
占部 秀男君
亀田 得治君
木村禧八郎君
坂本 昭君
高田なほ子君
千葉 信君
戸叶 武君
矢嶋 三義君
東 隆君
山田 節男君
市川 房枝君
白木義一郎君
岩間 正男君
国務大臣
内閣総理大臣 池田 勇人君
法 務 大 臣 植木庚子郎君
外 務 大 臣 小坂善太郎君
大 蔵 大 臣 水田三喜男君
文 部 大 臣 荒木萬壽夫君
農 林 大 臣 河野 一郎君
通商産業大臣 佐藤 榮作君
運 輸 大 臣 斎藤 昇君
郵 政 大 臣 迫水 久常君
労 働 大 臣 福永 健司君
建 設 大 臣 中村 梅吉君
自 治 大 臣 安井 謙君
国 務 大 臣 川島正次郎君
国 務 大 臣 藤枝 泉介君
国 務 大 臣 藤山愛一郎君
国 務 大 臣 三木 武夫君
政府委員
法制局長官 林 修三君
法制局第一部長 山内 一夫君
警察庁長官 柏村 信雄君
警察庁保安局長 木村 行蔵君
警察庁警備局長 三輪 良雄君
防衛庁参事官 麻生 茂君
防衛庁防衛局長 海原 治君
経済企画庁総合
開発局長 曾田 忠君
外務省アジア局
賠償部長 小田部謙一君
外務省アメリカ
局長 安藤 吉光君
外務省経済局経
済協力部長 甲斐文比古君
外務省条約局長 中川 融君
外務省国際連合
局長 高橋 覚君
大蔵大臣官房財
務調査官 松井 直行君
大蔵省主計局長 石野 信一君
大蔵省主計局法
規課長 上林 英男君
大蔵省理財局長 宮川新一郎君
大蔵省銀行局長 大月 高君
大蔵省為替局長 福田 久男君
厚生省公衆衛生
局長 尾村 偉久君
厚生省社会局長 大山 正君
農林政務次官 中野 文門君
食糧庁長官 大沢 融君
水産庁次長 村田 豊三君
通商産業省通商
局長 今井 善衛君
建設省道路局長 河北 正治君
自治省財政局長 奥野 誠亮君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
—————————————
本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選の件
○公聴会開会承認要求に関する件
○昭和三十七年度一般会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十七年度特別会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十七年度政府関係機関予算
(内閣提出、衆議院送付)
○参考人の出席要求に関する件
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この発言だけを見る →午前十一時十八分開会
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委員の異動
二月十五日委員徳永正利君辞任につ
き、その補欠として古池信三君を議長
において指名した。
二月二十日委員川上為治君辞任につ
き、その補欠として塩見俊二君を議長
において指名した。
二月二十一日委員石原幹市郎君辞任に
つき、その補欠として川上為治君を議
長において指名した。
二月二十二日委員西郷吉之助君、高橋
衞君及び阿具根登君辞任につき、その
補欠として小林英三君、前田佳都男君
及び矢嶋三義君を議長において指名し
た。
三月二日委員戸叶武君辞任につき、そ
の補欠として坂本昭君を議長において
指名した。
本日委員松澤兼人君、山本伊三郎君、
羽生三七君、赤松常子君、田上松衞
君、基政七君、石田次男君及び森八三
一君辞任につき、その補欠として戸叶
武君、占部秀男君、千葉信君、山田節
男君、田畑金光君、東隆君、白木義一
郎君及び大谷瑩潤君を議長において指
名した。
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出席者は左の通り。
委員長 湯澤三千男君
理事
川上 為治君
鈴木 恭一君
平島 敏夫君
米田 正文君
加瀬 完君
藤田 進君
田畑 金光君
千田 正君
加賀山之雄君
委員
植垣弥一郎君
小沢久太郎君
太田 正孝君
大谷 贇雄君
金丸 冨夫君
古池 信三君
小林 英三君
櫻井 志郎君
杉原 荒太君
田中 啓一君
館 哲二君
苫米地英俊君
野本 品吉君
前田佳都男君
村山 道雄君
山本 杉君
横山 フク君
占部 秀男君
亀田 得治君
木村禧八郎君
坂本 昭君
高田なほ子君
千葉 信君
戸叶 武君
矢嶋 三義君
東 隆君
山田 節男君
市川 房枝君
白木義一郎君
岩間 正男君
国務大臣
内閣総理大臣 池田 勇人君
法 務 大 臣 植木庚子郎君
外 務 大 臣 小坂善太郎君
大 蔵 大 臣 水田三喜男君
文 部 大 臣 荒木萬壽夫君
農 林 大 臣 河野 一郎君
通商産業大臣 佐藤 榮作君
運 輸 大 臣 斎藤 昇君
郵 政 大 臣 迫水 久常君
労 働 大 臣 福永 健司君
建 設 大 臣 中村 梅吉君
自 治 大 臣 安井 謙君
国 務 大 臣 川島正次郎君
国 務 大 臣 藤枝 泉介君
国 務 大 臣 藤山愛一郎君
国 務 大 臣 三木 武夫君
政府委員
法制局長官 林 修三君
法制局第一部長 山内 一夫君
警察庁長官 柏村 信雄君
警察庁保安局長 木村 行蔵君
警察庁警備局長 三輪 良雄君
防衛庁参事官 麻生 茂君
防衛庁防衛局長 海原 治君
経済企画庁総合
開発局長 曾田 忠君
外務省アジア局
賠償部長 小田部謙一君
外務省アメリカ
局長 安藤 吉光君
外務省経済局経
済協力部長 甲斐文比古君
外務省条約局長 中川 融君
外務省国際連合
局長 高橋 覚君
大蔵大臣官房財
務調査官 松井 直行君
大蔵省主計局長 石野 信一君
大蔵省主計局法
規課長 上林 英男君
大蔵省理財局長 宮川新一郎君
大蔵省銀行局長 大月 高君
大蔵省為替局長 福田 久男君
厚生省公衆衛生
局長 尾村 偉久君
厚生省社会局長 大山 正君
農林政務次官 中野 文門君
食糧庁長官 大沢 融君
水産庁次長 村田 豊三君
通商産業省通商
局長 今井 善衛君
建設省道路局長 河北 正治君
自治省財政局長 奥野 誠亮君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
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本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選の件
○公聴会開会承認要求に関する件
○昭和三十七年度一般会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十七年度特別会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十七年度政府関係機関予算
(内閣提出、衆議院送付)
○参考人の出席要求に関する件
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湯
湯澤三千男#1
○委員長(湯澤三千男君) これより予算委員会を開会いたします。
委員の変更について報告をいたします。
昨日までの異動につきましては、お手元にお配りをしてありまするからごらんを願います。
本日赤松常子君、田上松衞君、森八三一君、松澤兼人君、基政七君、山本伊三郎君及び羽生三七君が辞任をせられ、その補欠として山田節男君、田畑金光君、大谷瑩潤君、戸叶武君、東隆君、占部秀男君及び千葉信君が選任をせられました。
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この発言だけを見る →委員の変更について報告をいたします。
昨日までの異動につきましては、お手元にお配りをしてありまするからごらんを願います。
本日赤松常子君、田上松衞君、森八三一君、松澤兼人君、基政七君、山本伊三郎君及び羽生三七君が辞任をせられ、その補欠として山田節男君、田畑金光君、大谷瑩潤君、戸叶武君、東隆君、占部秀男君及び千葉信君が選任をせられました。
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湯
湯澤三千男#2
○委員長(湯澤三千男君) 次に、理事補欠互選を行ないます。
現在当委員会におきましては、理事が二名欠員になっております。互選は先例によりまして、委員長の指名をもって行ないたいと存じまするが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →現在当委員会におきましては、理事が二名欠員になっております。互選は先例によりまして、委員長の指名をもって行ないたいと存じまするが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
湯
湯
湯澤三千男#4
○委員長(湯澤三千男君) 先日来理事会におきまして昭和三十七年度総予算の取り扱いについて協議を行なって参りましたので、その内容について報告をいたします。
まず、総括質疑は本日より開始いたしまして、日曜日を除き十二日月曜日まで七日間行ないます。次いで十三日、十四日は一般質疑、十五日、十六日公聴会を行ないます。この後、再び一般質疑に入るわけでございまするが、その日程等につきましては、後日協議を行なうことになっております。
総括質疑時間の各会派への割当は、次のとおりでございます。自由民主党三百七十分、社会党三百七十分、民主社会党百十分、無所属クラブ百十分、同志会八十分、共産党四十分、合計千八十分でございます。
質疑の順位は、第一回目におきましては、社会、自民、民社、社会、無所属クラブ、同志会、社会、共産、こういう順位でございまして、第二回目以降は、社会、自民、社会、自民、民社、無所属クラブ、同志会の順序で、これを繰り返して行ないます。この質疑順位につきましては、これを前例としないということになっております。
以上報告をいたしましたとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →まず、総括質疑は本日より開始いたしまして、日曜日を除き十二日月曜日まで七日間行ないます。次いで十三日、十四日は一般質疑、十五日、十六日公聴会を行ないます。この後、再び一般質疑に入るわけでございまするが、その日程等につきましては、後日協議を行なうことになっております。
総括質疑時間の各会派への割当は、次のとおりでございます。自由民主党三百七十分、社会党三百七十分、民主社会党百十分、無所属クラブ百十分、同志会八十分、共産党四十分、合計千八十分でございます。
質疑の順位は、第一回目におきましては、社会、自民、民社、社会、無所属クラブ、同志会、社会、共産、こういう順位でございまして、第二回目以降は、社会、自民、社会、自民、民社、無所属クラブ、同志会の順序で、これを繰り返して行ないます。この質疑順位につきましては、これを前例としないということになっております。
以上報告をいたしましたとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
湯
湯澤三千男#5
○委員長(湯澤三千男君) 御異議ないと認めます。
なお、公聴会につきましては十五日、十六日の両日これを行なうことに決定をいたしましたが、公述人の選定その他につきましては、これを委員長に御一任を願いたいと存じまするが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →なお、公聴会につきましては十五日、十六日の両日これを行なうことに決定をいたしましたが、公述人の選定その他につきましては、これを委員長に御一任を願いたいと存じまするが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
湯
湯澤三千男#6
○委員長(湯澤三千男君) 御異議ないと認めます。
なお、この際、議事の進行についてちょっと申し上げますが、去る二月十四日、当委員会におきまして、岩間委員要求の日本国とアメリカ合衆国政府間の余剰協定に関する資料につきましては、外務省において印刷中でありまするので、でき次第に提出するとのことでございまするから、御了承を願っておきます。
この発言だけを見る →なお、この際、議事の進行についてちょっと申し上げますが、去る二月十四日、当委員会におきまして、岩間委員要求の日本国とアメリカ合衆国政府間の余剰協定に関する資料につきましては、外務省において印刷中でありまするので、でき次第に提出するとのことでございまするから、御了承を願っておきます。
湯
湯澤三千男#7
○委員長(湯澤三千男君) 昭和三十七年度一般会計予算、昭和三十七年度特別会計予算、昭和三十七年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
これより総括質疑に入ります。坂本昭君。
この発言だけを見る →これより総括質疑に入ります。坂本昭君。
亀
亀田得治#8
○亀田得治君 議事進行。委員会の冒頭に委員長に要望もし、意見を伺いたいのです。従来、予算委員会では、ともすると政府側の人数がそろわない、こういうことで時間がおくれる等の事態がよくありまして、そういうことが逆にまた質疑を終わる夕方の時間がおくれるといったようなことにもなるわけでして、これはたいへんだらしないと思うのです。こういう点は今回は絶対ないように、きちんと政府側の各大臣がそろう、こういうことに委員長としては努力をしてもらいたい。また、そろわぬ場合には、したがって審議を始めないと、こういうことも明確にしておいてほしい。よく持ち時間——たとえば三十分、四十分ある。その中で数名の大臣をわれわれのほうから要求している場合がある。そうすると、ある大臣は、あなたの質問は前か、あとか、まん中か、あとのほうなら、初めのほう、ちょっとおくれてくる、了承してくれといったようなことも間々あるわけですが、そういうやり方はたいへんいけないことだと思います。質問者はある程度質問の順序ということは考えておりますが、やはり質問の都合で、途中で質問の順序が変わる場合もあるわけです。そういうわけですから、質問者が要求しておる大臣というものは、その時間だけはきちんとやはりいる、こういうことも非常に大事なことなんです。で、要求大臣をきちんと時間にそろえることと、それから、その質問者の持ち時間の中で、前かあとかというようなことで、その時間をはずすといったようなことをしない、この二つは私は非常に大事だと思います。従来、そういう問題が起きますと、政府側の意向というものを尊重して、そうして質問者のほうに何とか了承してくれ、こういうふうな行き方がややもするとあった場合もあります。これははなはだ遺憾であります。どうか、委員長はそういうことのないように、きちんと政府側にこの点はひとつ委員長の決意を披瀝しておいてほしいと思います。かたがた、これは要望ですが、この点に関する委員長のひとつ考え方を冒頭に承っておきたいのです。
この発言だけを見る →湯
湯澤三千男#9
○委員長(湯澤三千男君) 委員長より申し上げます。ただいま亀田得治君の御発言は、参議院の権威の上において、議事の円満なる進行をはかるがために、質問者の質問に政府側各大臣の答弁ができまするように出席を要求された趣旨でありまするので、私はもちろん、当然委員長としてごもっともと存じております。政府側におかれましても、議事の円満なる進行のために十分御協力を願いたいと存じます。
この発言だけを見る →岩
岩間正男#10
○岩間正男君 議事進行。第一に申し上げたいのは、議事進行を私が先に要求しておりますのにあとになったというやり方は、してもらいたくない。
問題は、ただいま委員長から報告がありました資料の問題ですが、当然これはこの前の予算の、二月十四日までに出すのがあたりまえだと思う。ところが、本日になって、本予算になって今、印刷中だということでは、どうも折り目がつかないと思うのです。したがって、この点については、外務当局に対して委員長から注意をして、こういうことのないようにはっきり、権威というお話がありましたから、権威確立の上からも非常に大切なことだと思いますので、私は、そのように取り計らっていただきたいと思います。
この発言だけを見る →問題は、ただいま委員長から報告がありました資料の問題ですが、当然これはこの前の予算の、二月十四日までに出すのがあたりまえだと思う。ところが、本日になって、本予算になって今、印刷中だということでは、どうも折り目がつかないと思うのです。したがって、この点については、外務当局に対して委員長から注意をして、こういうことのないようにはっきり、権威というお話がありましたから、権威確立の上からも非常に大切なことだと思いますので、私は、そのように取り計らっていただきたいと思います。
湯
湯澤三千男#11
○委員長(湯澤三千男君) 政府側にちょっと申し上げますが、委員の要求せられました資料については、できるだけ要求の期日に合うように御提出を願いたいと存じます。ただいまの問題は、委員長まで、そのおくれました理由を承っておりまするから、将来十分に御注意を願いまして、できるだけ早く御準備を願うようにいたしたいと思います。
坂本昭君。
この発言だけを見る →坂本昭君。
坂
坂本昭#12
○坂本昭君 国際情勢が、昨年は、ベルリンを中心としてきわめて切迫した状態でございました。ところが、ことしは舞台は回って、アジア、特に極東の地域がきわめて切迫した危険な状態になっております。私は、こういう点から、この切迫した国際情勢の中でも、特に軍事的に緊迫したアジアの外交諸問題を中心としてお尋ねをしていきたい。
まず最初にお伺いしたい点は、三月三日ケネディ大統領の行なった大気圏内核実験再開決定の放送の問題であります。大統領の実験再開発表の前に、池田総理が事前通知を受けるべきであったことは、昨年六月の共同声明の中にも盛られております。しかし、それは、単によその国よりも一日か二日早く通告を受けるという、そういうことではなかったはずだと思う。どこで実験をするか、またその実験によって日本の国民がどういう災害を受けるか、そうしたことについてあらかじめ協議が行なわれるべきであったとわれわれは考える。しかも、ワシントンから伝えられてきたところによりますと、形の上では日本に対してきわめて慎重な考慮を払っているが、実際には日本の抗議は初めから問題にしていなかったと伝えられているではございませんか。こういうふうなアメリカの基本的な態度が重大な問題を私は含んでいると思うのですが、まずこの点について総理の御意見を承りたい。
この発言だけを見る →まず最初にお伺いしたい点は、三月三日ケネディ大統領の行なった大気圏内核実験再開決定の放送の問題であります。大統領の実験再開発表の前に、池田総理が事前通知を受けるべきであったことは、昨年六月の共同声明の中にも盛られております。しかし、それは、単によその国よりも一日か二日早く通告を受けるという、そういうことではなかったはずだと思う。どこで実験をするか、またその実験によって日本の国民がどういう災害を受けるか、そうしたことについてあらかじめ協議が行なわれるべきであったとわれわれは考える。しかも、ワシントンから伝えられてきたところによりますと、形の上では日本に対してきわめて慎重な考慮を払っているが、実際には日本の抗議は初めから問題にしていなかったと伝えられているではございませんか。こういうふうなアメリカの基本的な態度が重大な問題を私は含んでいると思うのですが、まずこの点について総理の御意見を承りたい。
池
池田勇人#13
○国務大臣(池田勇人君) 核実験停止の問題につきましては、昨年六月、ワシントンにおきまして、ケネディ大統領と十分話をし、日本はその理由のいかんを問わず反対であるということは、前から言っております。また、機会あるごとに言っております。向こうは、日本の気持はよくわかるということを言っております。しかし、わかるけれども、やむにやまれずやるんだというような通知が来ております。私は、さっそくこれに対して自分の意見を申し出ておるのであります。今後におきましても、機会あるごとに、われわれの主張は、アメリカのみならず、他の保有国に対しても、私は強く要求するつもりであります。
この発言だけを見る →坂
坂本昭#14
○坂本昭君 総理は、昨年六月、ワシントンにおける共同声明の中で、実効的な、あるいは有効な査察と管理を伴う核実験停止協定が必要であり、全面軍縮に新たな努力が行なわれるべきである、そういう確信を表明しております。が一体、この半年間にどういう努力を、少なくとも核実験停止協定を進めて全面軍縮に向かう、こういうために努力をしたのであるか。私は、むしろこの六月の共同声明は完全にほごにされたのではないかと思うのであります。特に、昨年の九月二十日の軍縮交渉に関する米ソ共同宣言では、八原則が米ソによって合意されて、特にその第一原則の中で、軍縮が全般的に完全に行なわれ、戦争がもはや国際的問題解決の手段とはなり得ないということが確認されている。そして、全面的完全軍縮の交渉に移りつつある時代であります。私は、総理は米ソ共同宣言の原則を率先して体すべき立場にあるのではないかと思う。われわれは、総理が真剣にこの立場を支持し、全面的完全軍縮のために諸国間の間を回って努力をされるとするならば、われわれも総理を支持するについて何らやぶさかなことはないのであります。ただいまの総理の御答弁では、はなはだ国民としても不満であるので、あらためて、再度今の点について御答弁いただきたい。
この発言だけを見る →池
池田勇人#15
○国務大臣(池田勇人君) わが国としては、あらゆる機会をとらえ、たとえば国連におきましても、あるいは世界議員会議におきましても、また私自身といたしましては、東南アジアを歴訪いたしましても、その行くところにおいて、この点は強く主張し、共同声明にも述べているのであります。また、ケネディ大統領との会談の結果から申しましても、今回も言っておりますように、アメリカとしても、核実験停止、保有の禁止等に向かって非常に努力を払っている。したがいまして、今後において核兵器実験停止の共同の意見が一致すれば、アメリカは実験を停止してもいいというところまできていることは、私は昨年六月自分からの気持を強く訴えた一つの現われであると思うのであります。日本といたしましては、唯一の被爆国でございますので、世界各国が日本の立場は十分了解してくれていると考えているのであります。
この発言だけを見る →坂
坂本昭#16
○坂本昭君 大統領の演説によりますと、来たる十四日からジュネーブで開かれる十八カ国軍縮委員会に対して、平和に貢献する一連の具体的提案を提出し、核実験を恒久的に停止する提案も行なうだろうということであります。が、一体日本がこの十八カ国の中に加入していないということは、国民としてもきわめて不可解であると考えている。一体政府当局は、加入に対して積極的に努力をされたのか、あるいはまた、どういう努力をしたが、しかし加入できなかった理由は那辺にあるか、これについて御説明いただきたい。
この発言だけを見る →池
池田勇人#17
○国務大臣(池田勇人君) 西側といたしましては、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、イタリー、五カ国であったと思います。東側が、ソ連並びにポーランド等ヨーロッパの国五カ国、十カ国であったのが、十八カ国に相なったのであります。私の聞くところによりますと、西側は日本の参加を強く要求したようでございますが、東側から日本は入れられないと言ってまた反対したということを聞き及んでおります。詳しくは外務大臣から答弁いたします。
この発言だけを見る →小
小坂善太郎#18
○国務大臣(小坂善太郎君) 総理が言われましたとおりでございますが、西側は米、英、仏、伊、カナダ、東側はソ連、ポーランド、チェコスロバキア、ルーマニア、ブルガリア、さらにインド、ビルマ、アラブ連合、ナイジェリア、エチオピア、メキシコ、ブラジル、スエーデン、この八カ国が入っております。わが国の場合は、総理の言われましたような事情で加入しておりませんけれども、しかし、この外側にありましても、軍縮交渉のために、これを成功させるために、またこれを通じて核実験の停止の有効な協定ができますように、大いに努力したいという考えを持っております。
この発言だけを見る →坂
坂本昭#19
○坂本昭君 今のようなおざなりな答弁では、国民は納得できません。もう少し誠意を持って、われわれがほんとうに核実験禁止の問題に全世界に率先して努力をしているという、その気持のほどをもう少し懇切丁寧に披瀝すべきだと思う。総理大臣、もう一ぺん説明して下さい。何もしてないならしてないと言って下さい。
この発言だけを見る →池
坂
坂本昭#21
○坂本昭君 それでは、御答弁を承った範囲内では、政府は何もしておらぬというふうにわれわれとしては判断せざるを得ない。そして、そのことは、さらに大統領の説明によると、ジュネーブの軍縮交渉一カ月間に核実験停止条約をソ連が受諾しないときには、四月の後半以後南太平洋のクリスマス島周辺で実験を再開する。一体クリスマス島周辺の海域は、わが国と関係がないイギリスの国民でさえも非常な反対が行なわれている。しかも、日本の場合は、われわれの大事な漁場であります。したがって、こういうことについてケネディ大統領から相談を受け、われわれはマグロを食えなくなる、日本の漁師さんが困る、そういうことについて意見を言う、反対も言う、しかしやむを得ないという結論になったのかどうか、総理のその交渉の経過をひとつ説明していただきたい。
この発言だけを見る →池
小
小坂善太郎#23
○国務大臣(小坂善太郎君) 核実験というものに対して、わが国が世界唯一の被爆国であるという立場から、この問題を絶対に停止させるように、われわれとしては、国連の場においても、幾つかの決議案の提案者となり、あるいはこれを強力に推進する立場をとっておったのでございます。また、国別にいたしましても、ソ連が核実験を五十数回も行ないまするにつきましても、強くそれに抗議をしておったことは、御承知のとおりでございます。今般のアメリカの問題につきましても、あるいはイギリスの問題につきましても、総理からも話を直接こちらにおりまするライシャワー大使に伝えまして、あるいは朝海大使がケネディ大統領に直接会って日本の気持というものを十分強く訴えまして、その交換書簡はすでに公表されておりますことは、御承知のとおりでございます。また、いろいろこういう声明がなされましたので、私といたしまして、日本政府を代表いたしまして抗議文を本日手交することにいたしております。これは、米英ともに、両国の大使を招致いたしまして、強くこのことに抗議することにいたしております。いずれにいたしましても、アメリカの言い分は、「このソ連の五十数回にわたる核実験というものに対して、自分らのほうとしても、これは座視するに忍びない状態に追い込まれておる。であるから、日本の気持はよくわかるけれども、その日本の気持がソ連にも通じて、四月十八日からのジュネーブにおける核実験の停止の有効な協定が軍縮会議を通じてできまするならば、自分のほうとしてもこの実験はやめてもいい。」、こう言っておる。ですから、私どもとしては、ぜひそれが実を実らせますように、あらゆる手段を尽して各国に働きかけておる次第でございます。
以上お答えいたします。
この発言だけを見る →以上お答えいたします。
坂
坂本昭#24
○坂本昭君 われわれが実験に反対しているゆえんのものは、体験を通じ、またわれわれの生活を通じて、切実なものがあるのです。総理に伺っておきますけれども、今度クリスマス島周辺で実験される、その実験海域における日本の漁師、漁業労働者の実態について調べられたことがありますか。実態を知っておられますか。
この発言だけを見る →池
池田勇人#25
○国務大臣(池田勇人君) クリスマス島付近には、日本の漁船が、年によって違いますが、三百隻前後一年に行っておることを知っております。まあ一月、三月が一番最盛期でございます。春から夏にかけても、四、五十隻くらい出ております。しかし、いよいよ実験が行なわれるという以前におきましても、先ほど外務大臣が言っておりますように、抗議することは当然でございます。また、私といたしましては、十八カ国の軍縮会議が成功するよう、そしてアメリカの希望しておるようにソ連がやらないということになれば、実験は行なわれないことになるのでございます。ソ連のほうに対しましても、私は一つの文書なりを出す計画でおります。いずれにしても、これを阻止することがただいまの問題であります。そしてまた、万一行なわれるようなことがありました場合、それにつきましての損害賠償、そうしてまた、賠償のみならず、その以前において、日本の漁船が放射能その他による被害を未然に防ぐよう、いろいろな措置を講ずる考えでおります。
この発言だけを見る →坂
坂本昭#26
○坂本昭君 総理は、クリスマス島周辺の漁業は一ないし三月が最盛期だ、だから四月実験をやったってたいした被害がないような御説明をされましたが、それは事実と非常に違う。大体カツオ、マグロにこの方面に行かれる人たちは、三月から十月までですよ。そうしてその間に、各県の人たちが、全部で労働者関係で一万名以上に及ぶ。また水揚高も、二十五、六億から三十億近いだろうと思う。そうした莫大な日本の漁業というものが、この実験によって全部水泡に帰す。私は、そのためにも、総理大臣がもっと真剣にこの問題を取り上げていただきたい。しかも、この水域で実験が始まると、どこへ行くか。大体この水域でやっておる人たちは、百トンないし二百トンの零細漁業であります。ほかに行き場所がないのです。しかも、ここはマグロの産卵地であります。池田総理はいつもライスカレーを食っておるからいいかもしれないけれども、マグロのトロの握りを食べておるととろの江戸っ子、東京の人たちは、今後非常に私は困ることになると思う。したがって、そういう人たちの生活のことも考えて、真剣に私は反対していただきたかったと思う。それをただばく然と、国民も反対するからわしも反対しなくてはなるまいというような、そんななまぬるいことでは、国民全体ががまんできません。私は、少なくとも、この漁業労働者、漁船に乗り組んでおる零細な人たち、この人たちの生活と生命の安全に対してどういう保障をされるつもりか、もう一度正確なお答えをいただきたい。
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池田勇人#27
○国務大臣(池田勇人君) 何も人が言うから自分も言っているんだと、そういう意味にとられることは、私は心外でございます。私は、旅行いたしまして外国に行きましても、共同声明でも常にこの問題を言っておるのであります。しかも、けさもオランダの外務大臣がこちらの外務大臣に会いまして、この問題についての意見を小坂君から聞かれまして、日本の立場は十分わかると、けさもオランダの外務大臣が言っておる。人が言うからついていくというようなことを言われては、私は心外だと思う。
なお、もし行なわれた場合におきまするいろんな対策につきましては、外務省あるいは農林省で検討してもらうことになっております。私は、大体三百数十隻が行く、一−三月が最盛期、四、五月ごろも四十隻、五十隻が行っておるということを答えたのであって、何も知らぬというふうにとられてもらっては因る。こういう問題につきましては、総理としては、十分関係閣僚に申しまして、対策を講ずるようにいたしておるのであります。だから、放射能の検査器を各漁船が持つとか、いろいろな方法を講ずることは、これは二の次といいますか、とにかくやめてもらうことが第一でございます。そうして、もしやまらぬ場合においてはどういう措置をとるか、その被害を受けないような方法を考える。受けた場合におきましては、これが対策を、賠償その他のことも、従来も言っておりますが、それを早くからやっぱりアメリカ、イギリスのほうへ言っておく、こういうことをいたしておるのであります。私の答弁をあまり曲解なさらぬようにひとつお願いいたします。
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坂
坂本昭#28
○坂本昭君 広島出身の総理が、この問題に不熱心なはずはないんです。だから私は、今までの発言をお聞きしまして、総理としては、当然この核実験の禁止については全面的の努力をされて、そういう決意を十分お持ちになっているというふうに、われわれとしても理解いたしました。また、その決意を、われわれは国民の名において、また国会において、これを十分支持し、全世界にこれを訴えてきた。そういう点についても、総理が私は賛意を表したものと理解しているんです。さらに、不幸にして核実験が再開された場合の漁民に対する生活と生命の保障、これについても万全の策を講ずるであろうということを私は理解いたしました。われわれとしては、実験の再開されぬことを、これは衷心から期待しておりますが、不幸そうした実験再開という場合の適切なる処置、それについて総理から責任のある御答弁をこの際伺い、また、先ほど申し上げましたが、実験禁止についてのわれわれの決意を全世界に対して訴えることについて、この際特に総理の所信を承っておきたいのであります。
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池田勇人#29
○国務大臣(池田勇人君) 対策の具体的問題につきましては、関係閣僚から申し上げますが、私は従来から、今申し上げましたように、あらゆる機会をとらえて、この問題につきましては、発言をし、考慮をいたしておるのであります。もし万一行なわれた場合につきましての漁民に対しまする処置につきましては、関係閣僚から答弁します。
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