山田節男の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○山田節男君 これは池田総理の保守自民党として、資本主義、自由主義経済から申しますと、今総理のお言葉、これは全くオーソドックスで誤っていないと思います。ただ、今私があえて御質問申し上げることは、かりにこれは十九世紀の末、少なくとも二十世紀の初頭において、日本が産業革命をいち早くやりまして、そして国際環境というものが何ら貿易上のライバルのない、またあるいは共同市場、あるいはラテン・アメリカ自由貿易連合とか、こういったような非常に共同体的な世界経済に転移してきている今日におきまして、今の総理のおっしゃったセオリーというものは、はたしてこれが思うようになるかどうか。たとえそれを総理のおっしゃるように推し進めていこうと思っても、今日は国際環境が違います。まず私は、これを認識してかからないことには——これは後ほど申し上げますが、国際収支の問題にいたしましても、貿易の問題にいたしましても、従来の自由主義経済的な貿易経済というものは今日存在し得られない。そういう観点からいたしますと、池田総理の、まあ昨年は一兆九千四百億円の金をもって九%の経済成長をやってみせるのだ、ところが、今年は二兆四千億で、固く踏んで五・四%の成長でいけるんだ、こういう計算をなさっている。しかし、私は予算がふえて、これはまあいろいろなエレメントがございますが、ふえて、そして成長率を少し下目に見る。しかし、実際は設備投資を、繰り延べ等ございまするけれども、しかし、日本の自由貿易化を控え、また、将来の貿易の発展を競うということになれば、技術を導入し、機械を購入しないと——これは絶対的な後進国的な一つの条件があるわけですから、それを満たしながらも、また、社会資本を充実しながら経済成長、均衡がとれた経済成長をするということが、これは私は総理としてあまりに、伸びるということに対してあまり自信をお持ち過ぎになっているのじゃないか。これが内外のいわゆる池田経済成長政策に対しまする共通した批判の部面だと私は思う。この点どうでしょうか。あなたにもう一ぺんお伺いしたいのですが、あまり自信が強過ぎるのじゃないか。もう少し一歩退いて国際環境の将来をお見通しになって、もっと謙虚に、また、日本の経済が伸びていくということを、これは申すまでもありませんが、もう少しテンポをフォックス・トロットでやらないで、せめてワルツぐらいでいくというようなテンポの問題を私はひとつお考えになったらどうか。この点いかがですか。

発言情報

speech_id: 104015261X00519620305_230

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1962-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会