山田節男の発言 (予算委員会)

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○山田節男君 総理のこれは得意な論旨ですから、私はこれに首肯できませんけれども、時間がございませんからこれ以上やりません。
 もう一つは、私が総理にこの予算の問題についてお伺い申し上げたいことは、どうも一昨年の選挙で自民党は所得倍増論、国民の所得すなわち月給が二倍になるのだというようなスローガンでとにかく大勝されて池田内閣はできた。しかし私は、この所得倍増論というあなたの経済成長政策が、今のように心理的にも、まだ、実際的にも今日の、破産とは申しませんけれども、行き詰まりが来ている。ですから、私は、国民の心理的に与える悪影響あるいは今の産業の設備投資の過熱、これを抑制するためにも、所得倍増論というのは、私の解するところでは国民所得という意味じゃない、いわゆる個人の所得が倍増になるのだというようなことを総理も言っていらっしゃる。月給倍増論。これが私は、今日の悪くいえばガンになっているのじゃないか。こういうことは再び政府が唱えないように、また、そういうふうなことについて国民をまどわす、そうして経済の成長政策を——そういったような消費のブームを起こすとか、レジャーブームを起こすとか、こういったような非常な社会道徳的に見ましても、こういうスローガンはよくないと思う。これは池田内閣の責任において、所得倍増という誤解のされやすいようなスローガンは、今後絶対に禁止していただきたい。御意見どうですか。

発言情報

speech_id: 104015261X00519620305_238

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1962-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会