海原治の発言 (外務委員会)

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○海原説明員 このU2機の飛び方でございますが、これは、先ほど先生もおっしゃいましたように、むしろ私どもよりはいろいろ細部の点を御存じだと思いますが、ある高度まで上がりましてからグライダー滑空航法もあります。そういうようなことを入れて参りますと、一応この航続距離というものはそのときの気象状況によって相当延伸されると考えます。従いまして、当時におきまして、かりにあの飛行機がU2であったといたしましても、それがどのような飛び方をしたかということにつきましては、アメリカの方からも何ら発表がございませんし、私どもも、私どもの立場でこの飛行機の性能のほんとうに詳しいことはわかりません。飛び方もわかりません。かりに五万キロであれば、速力がどの程度出るか、六万になればどうなる、三万に下がればどうなるということは、その飛行機の特性に応じまして詳細なるデータがあるわけであります。ここに出ておりますのは一応の基準であります。この航続距離は大体二千二百五十ノーチカル・マイル前後、場合によっては以上という表示もございます。それから、キロに換算しまする場合も、たとえば、ミサイルロケットあたりに出ております数字にいたしましても、ある場合にノーチカル・マイルと普通のマイルとが混用して使われております。ジェーン年鑑あたりでも、もうこの数字がはっきりいたしております。従いまして、私どもは、一応、二千二百五十ノーチカル・マイルとありますのをとりまして、それで計算いたしますと四千二百、これに増槽をつけますとさらに約四百ノーチカル・マイルふえるわけであります。さらにそれの一・八五倍のキロを掛けるということになります。先ほど一応と申し上げましたのは、くどくなりますがどういう気象状況においてどういう飛び方をしたかということに関連をいたします。そういうことから考えますと、あの辺まで飛ぶことは行動半径内であるというふうに考えるのが常識的ではないか、このように考えるわけでありますが、しかし、問題の飛行機がU2であるかどうかということにつきましても、私どもは実は承知いたしておりません。従いまして、それ以上あれが一体行動半径内のものと思うかどうかということにつきまして、政府という立場でお答えをすることはいかがかと存ずるわけでございまして、今でも申し上げておりますことは、一応私どもがこういう資料によりまして判断いたしますと飛び得る範囲内であるというふうに考える、ということに一つ御理解願いたいと思います。

発言情報

speech_id: 104103968X00619620919_028

発言者: 海原治

speaker_id: 4884

日付: 1962-09-19

院: 衆議院

会議名: 外務委員会