瀧本忠男の発言 (内閣委員会)

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○政府委員(瀧本忠男君) 今回勧告をいたしましたのは、衆議院の内閣委員会におきまする附帯決議がございまして、同一合併市町村につきまして、同一行政区域内の人事交流の点について考えろ、こういう附帯決議がついたわけであります。これはほとんど時を同じくいたしまして、あるいは少し早い時期に暫定手当につきまして、やはり同様の考え方があったわけでございまして、この問題をやはり寒冷地についてもそういう配慮がされてしかるべきじゃないか。従前のような二十七年当時の行政単位というものでなく、その後合併が行なわれまして、非常に行政区域が広域になっておる。この中における人事交流という観点は当然配慮してしかるべきではないかという御意見が附帯決議になったものと心得ております。それは確かにそれなりにごもっともな点があるのでございまして、こういう点につきまして、やはり配慮をいたすのが当然であると人事院は考えた次第でございます。ただ、暫定手当の場合は同一行政区域内でも割にへんぴな所が級地が低い、こういうことになっております。寒冷地の場合はむしろ逆でございまして、条件の悪い所が支給率が高くなっておるのであります。だから原則的にはそのことのゆえに人事交流を阻害するという要因にはならない、このようにわれわれは考えておるのであります。ことに同一行政区域とは申しましても非常に広範な地域が合併によりまして同一市町村になっておる。そのときに山手のほうにかかります非常に寒冷、気象条件のきつい所と、それから比較的容易な所等が一緒になっておるというような例が非常に多いのでございます。したがいまして、これを同一市町村なるがゆえに寒冷地の支給を同じくするということにかりにいたすといたしまするならば、現在の寒冷地級地の格づけ基準というものが全然こわれてしまう。何のことか大げさにいえばわからなくなるというような点がございまして、やるといたしましても非常にこれは限られた限度においてしか取り扱われない。これはずいふん時間をかけて研究いたしたのであります。現在、寒冷地の支給地区分の異なりますものを含んでおります同一行政区域というものがどのくらいあるかといいますと、百六十幾つあるのです。その中にはこれは平野部にかかっております低級地が主体であって、そうして山手、気象条件の悪いところが一、二加わっておるというものも相当ございます。したがいまして、これを同一に取り扱うということは、非常に平等のようであって悪平等であるというふうにわれわれは感じましたので、この中を、地域の合併状況等を見まして、主としてその合併された町村の中において支給区分の高い地域を主として含んでおって、そうして低級地がその中に少し入っておるというようなものだけを問題にすべきじゃないかということで、一応百六十を洗い直したわけであります。御承知のように、寒冷地の支給区分というものは、積雪なら積雪は何センチから何センチまで、あるいは温度でいいますと、何度から何度までというふうに幅のあるものであります。そこで、われわれは、ただいま申し上げました、一応区分されました地域から、さらに低級地から上級地を比べまして気象条件がほとんど違わないというようなものだけを拾い出しまして、今回の例外的に取り扱う地域、こういうふうにいたしたのでございます。したがいまして、われわれの考えましたことは、やはり、現在の人事院で持っております格づけ基準というものを大きくは乱さない、しかし、寒冷地、気象条件等から見て非常に類似しておるというようなもの、また、そういう地域に在勤されております職員の方々はそれぞれそういう感じを非常に強く持っておられるのであります。そういう地域だけを問題にいたしたい、こういう次第でございます。

発言情報

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発言者: 瀧本忠男

speaker_id: 11605

日付: 1962-08-28

院: 参議院

会議名: 内閣委員会