海原治の発言 (決算委員会)
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○海原政府委員 今後の十年間を見通しましての航空機の変化の趨勢についてのお尋ねでございますが、私どもといたしましては、現在の爆撃機あるいは戦闘機等のスピードは、一番早いものでございますと、高度によりますけれども、大体三万ないし四万フィート前後のところで二マッハちょっと出る程度のものが一応現用のものでございます。これが三マッハとか四マッハというようなことになるかならないかということにつきましては、いろいろ解釈が分かれております。私どもの考えでは、現在アメリカなりイギリスなりで商業航空機につきましていろいろと検討されておるところを読みますと、大体二・二マッハ程度までが現用の航空機において使われております金属による一応の限度のように考えられております。それ以上のスピードで飛びますと翼面に非常に高度の熱を出す。たとえば三マッハで飛ぶような飛行機をつくるということのためには、チタン等を主材料としました新しい飛行機の構造用の合金について技術的解明ができないと非常に困難であるということが一般に言われておりまして、私どももそういうふうな見解をとっております。したがいまして、速度につきましては、現在あらわれております二マッハを若干出る程度のものであろう。高度につきましても、大体五万前後のもの、こういうように考える次第であります。
さらに各国の兵備の趨勢を申し上げますと、航空機につきましては、その数がむしろ減少する傾向がある。現在持っております飛行機を逐次新しいものに変えていく。新しいものはいわゆるミサイル等近代的な武器を積む、航空機自体は現用のものでございますが、それに積むところの武器が逐次改善されていく、ないし低高度におきましてはなかなかスピードが出ないわけでありますが、現にアメリカの現用機では、五十メートル前後のところで一・三程度のマッハをある程度の時間継続して出しているのも出ております。そういうようにいろいろな面におきまして改善はあるというふうに考えておりますが、その程度が一応の限界であろう。さらには、そういう最新式の新しい飛行機と同時に、古い型の飛行機もまたそれなりの用法があるということで、ここ十年の間におきましては、現在私どもが考えております、現にいろいろと見聞いたします程度の飛行機がいろいろな組み合わせにおいて保存されていく、こういうように考えるわけであります。一例を申し上げますと、航空自衛隊はF86F、F86D等の相当古い飛行機まで持っておりますが、これはNATOの諸国におきましても現用のものでございます。それはそれなりにスピードはおそうございますが、おそいスピードのためにかえってプラスの面がある、こういうことがございますので、私どもこのバッジを建設する前提として考えておりますことは、ただいま各国において現用されているような航空機を一応その前提としておる、こういうことでございます。