戸叶武の発言 (外務委員会)
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○戸叶武君 大平さんの言われる御趣旨はごもっともと思いますが、特に移住行政の一元化を目ざして海外移住事業団の業務の統合をやったと言われるその御趣旨は、私たちも賛成でありますが、しかしながら、この移住行政というものは、今日本だけでなく、移住問題の行き詰まりからしまして、ヨーロッパ各国においても、たとえば移住者を多く出しているイタリアやオランダのようなところにおきましても、あるいはスペインのようなところにおきましても、日本以上にやはり深刻にものを考えてこの移住政策の転換に直面していると思うのです。そういうときにあたりまして、政府みずからが移住政策とは何ぞやという問題を新しい角度から検討しなければならない段階にあるので、審議会においてもそういう基本問題から取っ組んでやはり答申も出していると私は思うのであります。したがって、この法案を出すまでの経緯を見ましても、外務省といたしましては、三つの法案を出すか、あるいは二つの法案にするか、いろいろ私は検討されたと思うのでありますが、政府として、当初移住基本法なり移住援護法、あるいは移住事業団法、三位一体の構想を持ってこれを出そうかという考えもあったように漏れ承っておりますが、そういう基本的なことはあと回しにいたしまして、今当面の行き詰まりの打開の必要から、あるいは予算措置の必要からという形で、この事業団法を出してきたように思われるのですが、政府の考え方並びにその経緯はどらなっておるのでしょうか。