下平正一の発言 (議院運営委員会)

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○下平委員 国家公安委員だけでなしに、過去における人事案件については、実はいま茜ケ久保君が言ったように、一たん出したものを引っ込めた例もあります。しかし、それは私は、やはり行政府として適当と思って出してきた人を引っ込めるということはなかなかむずかしいことだし、それはいい形ではないと思うのです。ただ、私は、今回の問題を処理するのにあたっても、従来とってきた当委員会のあり方、あるいは議会と政府の間の慣例というものはくずしたくないと思うのです。お互いに自分が推薦したい人を固執している限りにおいては、その慣例もくずれると思うのです。しかし、政府のほうとしても、やはり議会側に、たとえば、あるいは自民党、あるいは民社党に強力な意見があるとするならば、それを何らかの形で聞くという雅量を示してもらわなければ、この問題の結論を求めるということになれば、この委員会で採決する以外にないと思うのです。私は、議会が多数決でやる限りにおいては、一切のことが採決でやられてもかまわぬということは、理屈の上ではある程度わかりますけれども、少なくとも国会が同意して国政の重要事項を委託するというような人事については、なるべくならば満場一致制で推薦するといういままでの慣例を生かしていかなければならぬと思うのです。だから、それらの点は、まだきょう、あす二日間限られております日時がありますので、政府においても、いま言ったそれらの慣例なりあるいは過去のいろいろの経緯等を勘案してもらって、当委員会なりその他と十分相談をしていただく、そういう気持ちをもってひとつ処理をしていただきたい。かりそめにも簡単に人事問題を、いけなければ採決で結論をつけてしまえ、そういう考え方だけは持たないようにぜひお願いしたいと思います。もちろん、私どももこの人事案件の処理にあたっては、最終的に私らの意見が通らぬから、あくまでもこれを引きずって、会期中には採決をやらさぬで延ばしてしまうのだ、ずるずる引っぱるのだ、そういう考え方は毛頭ないのです。だから、そういうふうに、人事の問題は慎重に、各党の満場一致を得られるような努力を続けて今国会で結論を出す、そういう方向でぜひ進んでもらいたい、こう思います。

発言情報

speech_id: 104604024X04019640625_029

発言者: 下平正一

speaker_id: 32280

日付: 1964-06-25

院: 衆議院

会議名: 議院運営委員会