三好重夫の発言 (決算委員会)

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○三好説明員 昭和三十六年度及び昭和三十七年度の業務の概況につきまして御説明申し上げます。
 まず当公庫の設立以来昭和三十七年度までの業務の運営状況につきまして、概略御説明申し上げます。
 当公庫は、特に低利かつ安定した資金を必要とする地方公共団体の公営企業につきまして、その資金を融通し、公営企業の健全な運営に資するため、昭和三十二年六月一日に設立されたものでございます。したがいまして昭和三十七年度までに第六事業年度を終わったことになり、その事業規模も年を追って増大いたしてまいりまして、昭和三十七年度末における事業規模は政府出資金二十四億円、公営企業債券発行七百七十五億円の手取り金七百六十九億円、及び貸し付け回収金等の資金四十五億円を原資としまして、総額八百三十八億円の貸し付けを実行いたしました。三十七年度末の貸し付け残高は七百七十一億円、債券発行残高は七百四十九億円となります。貸し付け残高を事業別に見ますと、上水道が全体の三三・五%、次いで電気事業二五%となっており、この二事業で全体の五八・五%を占め、次いで港湾整備事業の一一・七%、工業用水道の九・九%となっております。また、昭和三十五年度から農林漁業金融公庫と当公庫との間において、業務委託に関する契約を締結いたしました。これに基づいて地方公共団体の行なう公有林造林事業にかかる資金の貸し付け及び回収に関する業務を当公庫において行なうこととなり、昭和三十七年度までに二十億円余の貸し付けを実行いたしました。以上が三十七年度末までの公庫の事業の概要でありまして、他の公庫に比しまして、特に特徴といたしていますところは、その貸し付け原資を政府出資金のほかはそのほとんどを債券発行によっているという点でございます。
 次に昭和三十六年度の業務の概況と決算について続いて御説明申し上げることにいたします。
 昭和三十六年度の当初貸し付け計画額は二百億円でありましたが、国際収支改善対策の一環として行なわれました財政投融資計画の五%繰り延べに応じまして、当初の計画を変更し、年度後半の貸し付け予定額のうち十億円を次年度に繰り延べることといたしましたので最終計画額は百九十億円となったものであります。
 この原資といたしましては、産業投資特別会計からの出資金三億円、百七十億円の債券発行により調達された資金百六十九億五千万円及び貸し付け回収金等の資金十七億五千万円を充てまして、資金繰りの可能な限度まで百九十億円の長期貸し付けを実行した次第であります。
 次に短期貸し付けにつきましては、地方公共団体の需要に応じ二十億円の貸し付けを実行いたしました。
 また、元利金の回収額は合計五十六億円ございましたが、いずれもそれぞれの期日までに完全に収納されております。
 なおそのほかに、昭和三十六年度は長期貸し付けの金利を七分六厘から七分四厘に、短期貸し付けの金利を日歩二銭一厘から二銭に引き下げ、昭和三十六年度起債許可にかかる貸し付け分から引き下げを行なった次第であります。
 以上の業務のほか、市町村の行なう公有林造林事業に対しまして、三十六年度は八億八千万円の貸し付けを行ない期末残高は十億六千五百万円となりました。
 次に三十六年度の損益の状況について申し上げます。
 貸し付け金利息等、益金勘定合計額四十一億八百九十七万円に対しまして、債券利息及び事務費の損金勘定合計額は三十八億五千三百三十万円でありまして、その差し引き二億五千五百六十七万円をもって各種の償却に充てましたが、債券発行費の未償却がなお九千二百四十四万円残りまして、いまだ利益金を生ずる段階には至っていない状況でございます。
 続きまして昭和三十七年度の業務の概況と決算について、御説明申し上げます。
 昭和三十七年度には、二百四十二億円の貸し付けを実行いたしまして前年度の百九十億円に比べ大幅に増加いたしました。この貸し付けの原資には、産業投資特別会計からの出資金三億円、債券発行により調達されました資金二百十九億三千万円及び貸し付け回収金等の資金十九億七千万円を充てたものでございます。また、短期貸し付けにつきましても、三十七年度は、二十八億円の実行を見ております。
 元利金の回収額は合計八十一億円ありましたが、いずれもそれぞれの期日までに完全に収納されておりまして、滞納や延滞は皆無の状況でございます。
 また、市町村の行ないます公有林造林事業に対する農林漁業金融公庫からの受託貸し付けば、九億九千万円でありまして、期末残高は二十億六千百万円と相なりました。
 次に、損益の状況でありますが、貸し付け金利息等益金勘定合計額五十六億九千三百万円に対しまして、債券利息及び事務費の損金勘定合計額は五十三億八千八百二万円でございまして、差し引き三億五百三万円をもって各種の償却に充当いたしましたが、三十七年度におきましてもなお四千九百八十一万円の債券発行費の未償却を翌年度に繰り延べる結果となった次第であります。
 なお御参考までに三十八年度の業務につきましてもその概況について一言触れておきたいと存じます。
 三十八年度の貸し付けの計画額は三百三十億円でありまして、その原資は債券発行による収入二百九十九億円と貸し付け回収金等の資金約三十一億円を充てることとしているのであります。この事業計画も順調に進んでおりますので、予定どおり三月末の貸し付け残高は千五十三億円に達する予定でございます。
 また三十八年度の起債許可分から貸し付け金利を従来の七分四厘から七分三厘へ引き下げますとともに、償還期限を延長することとしまして、たとえば上水道、下水道事業について従来十五年でございましたものを十八年に延ばす等、平均二、三年程度の延長を行なった次第でございます。
 以上が、私の御説明申し上げます概要でございます。

発言情報

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発言者: 三好重夫

speaker_id: 23269

日付: 1964-02-20

院: 衆議院

会議名: 決算委員会