野原覺の発言 (国際労働条約第八十七号等特別委員会)

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○野原(覺)委員 これはきわめて重要な問題でありまして、官房長官としては、委員長お聞きのように、答弁ができないのであります。答弁ができない。私は承認を与えていないことはなかろうと思う。やはりそのことは私どもとしてははっきりしてもらいたい。そのような政党ではなかろうと思う。幹事長が話し合いしたことを総裁が知らない、党の代表として選ばれた倉石忠雄さんがまとめてきたことを総裁が知らないとは、私どもはそういう自由民主党じゃなかろうと思う。だからお聞きしておるんだ。ところが今日になっても、その点を不明確にしたままじんぜん日を過ごして、八十七号条約の批准はできない、関連国内法の成立はできないという、こういう事態に持ってきた池田総理、池田内閣の政治責任というものは重大ですよ。単に総裁三選に通ったら事が終わったんだと思ったら、間違いですよ。この問題は国際的に重大ですよ。ドライヤーが九月には日本にやってくる。聞くところによれば、五十年近いILOの歴史で、事情調査調停委員会というのが設けられることにはなっておるけれども、いまだ発動されたことはないというじゃありませんか。それがいよいよ九月にはやってくる。そうして、そのことは困るということを池田総理も認めておる。日本の経済のために、貿易のために、国際的な信頼のためにこのことは避けなければならぬ。このことのためにも努力してもらいたいというところの意思表明があったんだ。ところが何もしてないじゃないですか。拱手傍観じゃないですか。なぜ池田さんが乗り出さないのです。聞くところによれば、執行部一任だ、池田総裁が裁断を下したら、三選に影響するから、これに反対するところの諸君の票がもらえないから、執行部一任だというところのうわさが流れているじゃありませんか。そういううわさが流れておるならば、総理はそのうわさを消すべきだ、私はそう思うのです。総裁に選ばれるかどうかということは、これは天なり命なりじゃありませんか。ほんとうに信頼がなければ選ばれないんだ。しかしながら池田さんが今日、長い間政権を担当してきて、そうしてしかも施政演説で国民に約束し、国際的にはILOに約束したこの問題を、今日に至ってもなお解決できないで終わるとするならば、たとえ総裁に三選されても、その内閣の寿命、池田さんの将来というものは推して知るべしであります。私はいろいろ池田内閣には申し上げたいことがあって、いろいろ調査をして、池田総理に質問をしたいと思って用意しておるのでありますけれども、残念ながらあなたでは答弁ができない。したがって他日、近い機会に池田総別の出席をお願いをいたしまして、お尋ねをしてまいりたいと私は思うのであります。官房長官に対する私の質問は、この程度で終わっておきたいと思います。
 そこで、次に文部大臣にお尋ねします。
 文部大臣にお尋ねしたい第一点は、去る本年五月二十日、都道府県の教育委員長協議会、都道府県の教育長協議会からあなたに、ILO八十七号条約の批准と関連国内法の整備について要望書が出されたと私どもは聞いておるのであります。どのような内容のものでございましたか、できたらお知らせ願いたい。

発言情報

speech_id: 104604313X01719640616_024

発言者: 野原覺

speaker_id: 16407

日付: 1964-06-16

院: 衆議院

会議名: 国際労働条約第八十七号等特別委員会