松浦定義の発言 (災害対策特別委員会農林水産委員会連合審査会)

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○松浦(定)委員 どうも誠意があるようなないようなお話で、あまりつかみどころがございませんが、とにかくこの種の問題については、要求どおり、激甚災害を受けた被災農家に対しては二、三尾程度のものが配給できるように、重ねて私のほうから要請をいたしておきたいと思います。
 次にもう一点だけお伺いしておきますが、今度の災害は、私は必ずしも天災ばかりだというふうには考えていないのであります。これはやはり政災もございますし、あるいは人災もあります。それに天災もある。この三つの災害が重なってこういう形になったのであります。ですから、天災の場合は別といたしましても、人災としては、やはり今回のような冷害が一回あったことによってほとんどの農家が生活ができなくなる。したがって離農しなければならない、あるいは転農しなければならないといったような状態になるのは、これはやはり政災の一部であろうと思います。さらにまた、いろいろ御調査を願って御指摘にありますように、酪農に切りかえておったらよもやこんな被害はなかっただろう、こういう意見に対する農民個々の自党も、これは私も含めて非常に遺憾な点が多かったと思います。これは人災の点にも加わると思います。しかし、事ここに至りまして、それを追及いたしておりましても、将来のためにはなるといたしましても、過去の問題の解決はできないのであります。したがいまして、極端に申し上げますと、おそらく、こういう状態でなくても北海道におきます離農者は相当ふえつつある、しかも今回の場合では相当そういう人がふえるのではないか、これは政府当局といたしましても、農林省では次の離農対策としていろいろの構想を練っておられるようでありますが、その構想だけでもなかなかこれは十分でない。そこで、従来からいろいろ問題になっております点について私はきょうは簡単にお聞きしておきたいのは、やはり農業をほんとうにやりたいという農村における青年はたくさんあるわけであります。しかし、土地が足りないからこれはやめなければならぬ。そういうりっぱな農民としての自立のできる青壮年を今後どうするかということについては、やはり従来からやっておられます海外移住の問題をこの際取り上げるべきではなかろうか、こういうふうに私は考えておるわけであります。ですから、先般私もいろいろちょっと聞きましたら、ブラジルでは、約九千万くらいの人口のところで、五十万しか日本から行っておるそういう系統の人がいない、こういうことであります。また最近奨励をしておられるようですけれども、いろいろの関係からなかなか希望者がない、しかし、現地にはまだ相当そういうような適地があるというふうに聞いておるわけでありますが、これからの農林省として、あるいは政府として、この海外移住に対するところの今後の進め方についてはどういうお考えを持っておられるのか。私は今回この冷害のために何もブラジルへ行けとかいうことではございませんけれども、できればこの機会に、農業をやりたいけれどもやれないというような青壮年に対しては、国として画期的な農業転換政策の一つの柱を立てるためにおいても、ブラジル等に対しての移民に対する特別な計らいをされたらよいのではないか。おそらく、私の推察するところでは、従来からブラジルへ行っておるのは約二、三百尺人員にして約千か千二、三百人ぐらいしか年間行っておらないということを実は聞いておるわけでありますが、そういうことでは、日本の農業政策を他に求めるという意味においても十分でない。ですから、北海道の冷害というような事態においては、やはり出向いていく青壮年にいたしましても相当の決意を持っていくだろうし、あるいはまた、残って人に土地を配分する場合におきましても、これは私は非常に適当な処置もできるのではないかという点から考えて、この機会に少なくとも一万戸ぐらいブラジルその他の関係国に――いままでのような通例行なわれる移住でなしに、何か別な方法を考えて画期的な処置をとられるような御意見があるのかないのか、ひとつお考えをお聞きいたしたいと思います。

発言情報

speech_id: 104605322X00219641027_018

発言者: 松浦定義

speaker_id: 4227

日付: 1964-10-27

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会農林水産委員会連合審査会