春日由三の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)
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○参考人(春日由三君) お手元に簡単な資料、「オリンピック東京大会関連番組について」という資料を提出いたしております。これに基づきましてオリンピックに至るまでの報道期間のうちNHKのラジオ、テレビジョンの具体的な番組の考え方をまず御説明申し上げます。引き続きまして、担当の私どものほうの松井理事から、オリンピック実施時における外国の放送機関との関係及び国内の放送体制ということについて、あわせて御説明さしていただきたいと思います。
まず事前の問題でございますが、NHKでは昭和三十八年度、今年度の当初におきまして、ラジオ、テレビジョンの国内放送番組編集の基本計画、約十項目でございますが、それの重点事項の一つといたしまして、「第十八回オリンピック大会の前年に当り、オリンピック精神の高揚とアマチュアスポーツの振興を図る番組を編成する」という一項目を施策の一つとして定め、そのほかに毎月の月間のプログラムの編成方針におきまして、特に社会道徳の掲揚、都市の美化、環境衛生の整備等、オリンピックを成功させるための各種事項を取り上げまして、これらの方針に基づきまして各種の番組をラジオ、テレビジョンを通じて積極的に編成し、現在もまたしつつあります。
なお、当然のことでございますが、いよいよ三十九年度オリンピックの年におきまして、国内放送番組編集の基本計画における重点事項といたしまして、「オリンピック東京大会を成功に導くため、オリンピック精神の高揚と、アマチュアスポーツの振興を図る番組を編成するとともに、オリンピック放送に万全を期す」という一項目を定めまして、この方針に基づきましてオリンピックに対する国民全体の理解を一そう深め、さらに積極的な協力を呼びかける番組を編成することといたしております。今年度、つまり三十八年度の関連番組につきましては、順を追うてそこに列記してございます。
なお、ニュースにおきましては、各地で行なわれましたオリンピック候補選手を選ぶ各種大会のほか、十月十一日から六日間行なわれました東京国際スポーツ大会をラジオ、テレビジョンともニュース、スポーツニュース等で放送し、あわせて候補選手強化合宿の模様等を重点的に取り上げて放送し続けております。
それからラジオ、テレビジョンの番組といたしましては、まず三十八年度の四月当初からオリンピックアワーという時間を、ラジオでは第一放送で日曜日の夜十時四十五分から十時四十九分まで、これはその次の日の月曜日の夕方にさらに再生をいたしております。テレビジョンは、総合テレビで日曜日の朝の聴視好適時間である八時十分から八時三十分、さらに翌日の十一時半から十一時五十分まで再生する等、ラジオ、テレビジョンそれぞれにおいて、毎週オリンピック東京大会に対する理解と協力を呼びかけるための番組をつくっております。特に海外の東京オリンピックに対する準備状況、選手強化対策等、各国のスポーツ事情を採るべく、これは海外取材班を派遣いたしまして、積極的に海外取材を行ないまして、具体的には五月から六月にかけまして「オリンピックをめざして」という日本編をまずやり、六月から八月には中南米・北米編、八月から十月にかけては東欧編、十一月から一月までは西欧編、現在は豪州・アジア編というふうに分けて、各海外の状況を知らせております。引き続きまして三十九年度は、この放送時間をさらに延長することによりまして充実して、世界のホープ、あるいは日本選手の強化の模様、あるいは日本の受け入れ体制などを放送する予定になっております。
それから二番目には、特にキャンペーン番組として「オリンピックを成功させよう」という柱で、ラジオの第一放送では、聴取好適時間の月曜日の午前七時四十五分から五十九分まで毎週放送し、それをさらに十時四十五分から五十九分まで再生いたしております。総合テレビジョンでも、土曜日の午前七時二十分から四十二分まで「オリンピックを成功させよう」というキャンペーン番組をやっておりまして、これを三十九年度のオリンピックまで引き続き実施する予定であります。
さらに「スポーツ教室」という時間を設けまして、これはラジオでございますが、土曜、日曜に、いわゆるオリンピックに取り上げられる種目の解説あるいはやり方といったようなものをやっておりますし、また、連続ホームドラマ「一丁目一番地」、その中では、三十九年度のオリンピックにちなみまして、そのムードを盛り上げるような番組を組んでおります。
さらにテレビジョンでは「歌おう世界の友よ」という番組で、昨年の十月からオリンピックに参加する世界各国の歌を取り上げまして、それにからんでその国の風俗とか国民性、さらに得意なスポーツ、またオリンピックにちなんだ挿話なども入れまして、バラエティーのようなものを毎週やっておりますし、これも三十九年度も引き続き毎週一回やる予定でございます。
それからテレビジョンで、日曜日の夕方五時から、主として子供から中学生ぐらいを対象に「スポーツ・クイズ」という時間をつくって、オリンピック種目を中心としてスポーツへの関心を深め、オリンピックへの機運を高めるためのクイズ形式の番組を組んでおります。
テレビジョンでも、ラジオと同じように「テレビスポーツ教室」、これは教育テレビジョンで日曜日の午後一時から一時間にわたって、オリンピック競技種目を中心とする実技指導、三十九年度はこれもより視聴好適時間に移しまして実施いたしたい、こんなふうに考えておりまして、いままで申し上げましたのが、三十八年度当初からオリンピックへの関心を高める協力体制をとるための各種の番組の実情でございます。
さらに、実況中継におきましては、オリンピック競技種目を中心に、各競技をラジオ、テレビジョンで中継いたしております。その内容は、NHK杯が出ております体操競技の大会、それから第二回NHK杯六人制バレーボール、第三十三回全日本アマチュア・ボクシング大会、第三十二回全日本選手権水泳競技大会、第十八回全日本実業団バスケットボール大会というふうなものが、ラジオ、テレビジョンそれぞれにすでに放送されたものでございますが、三十九年度も、オリンピック競技種目の国内予選を中心に、引き続き積極的に放送する予定でございます。
以上申し上げましたほかに、通常のラジオ、テレビジョンの各種の番組に、年間を通じて、オリンピック関連の内容を盛り込んでおりますものは、毎朝のラジオの「都民の時間」、あるいは「きょうの問題」、「時の動き」、「きょうのうた」、それからテレビジョンでは「町から村から」、「時の表情」、「きょうの話題」、「時の人」、「婦人の時間」、「おはようみなさん」、「生活の知恵」、「明るい農村」、「茶の間の科学」、「学校放送」、「きょうのうた」というふうな番組で、オリンピックにちなんだものを積極的に取り上げておりますほか、三十九年度においては、いままで申し上げましたもののほかに、「オリンピック物語」という時間を一本つくりまして、過去のオリンピック関連のものを、歴史を解説したりするような番組を考えております。
いままで申し上げましたのは、ラジオ、テレビジョンそれぞれ定時の番組でございますが、そのほかに特集番組といたしましては、国民のオリンピックに対する関心と理解を深めるようにという意味で、昨年六月二十三日以来、列記いたしております十五項目程度の特集番組が組まれているわけでございます。
で、こういうふうにいたしましてずっと機運を盛り上げてまいりますとともに、御承知のごとく、昨年の十月十一日から十六日までの国際スポーツ大会におきましては、実際のオリンピックのラジオ、テレビジョンの中継を放送をする際のかまえで、施設あるいは研修を含めまして、全種目を積極的に実況放送をいたしたわけでございます。内部的には、この放送のために要するアナウンサー、プロデューサー、そういった者の研修を全国的に実施いたしておる。これは引き続き四月以降強化してまいるわけでございますが、実際上のオリンピック時における外国との関係及び国内の放送体制につきましては、引き続き担当の松井理事から御説明さしていただきたいと思います。