与謝野秀の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)

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○参考人(与謝野秀君) 実は、私がロンドンへ参りますときに、組織委員会の小委員会では、これは陸連が直接交渉すべき問題であるから陸連の代表が行くべきではないかという意見も出たのでありますが、その際に、陸連というものは、国際陸連は今後長い間の関係を持つ団体であり、もうこれで最後的決定だと通知してあるのに、またやってきたというようなことは、これは何かルールを軽視しているのじゃないかというような印象を与えてはまずいんではないかと、こういう声もあったのであります。それで、組織委員会は、いままで直接はそういうことを通知も受けていないし、話し合う余地はまだあるのじゃないかというようなことで、私が急遽立つことになったのでありますが、その後日本の陸連のほうで、特に向こうの副会長などがともかく行くべきだということで、浅野副会長がロンドンへ来られたと承知しているのであります。
 それで、われわれとしてはルールは守るという点、単に感情で動くものではないという点は、もう長年わかっているのでありますから、浅野副会長も同時に国際陸連の理事でありますから……。
 先ほどの点で、留保つきが一つ、条件つきが一つ——というのは、要するに、北鮮側に今後はこういうことをしないという保証で許してやったらどうかというようなことを出された、これも秘密になっておりますから、私は文書を見たわけじゃありませんが、そういうことを聞いているのでありますが、北鮮側は、そういう保証はできないということで、「うん」と言わなかったということで、結局やはりルールに従うということを、日本の陸連もそういう立場をとられたのじゃないかと思っているのでありますが、ブランデージ会長も、日本が単なる感情論でそうしたのではないと、しかし、日本人がともかくせっかくやる以上、なるべく多数の国の人と多数の選手を参加させたいという気持ちは十分わかるので、決してこれはルールを軽視してそういう問題を吹きかけてきたのではないと、こういうことで、まあともかく、おまえはできるだけのことをやったんだからということで私を勇気づけてくれたのでありますが、ただいま河野先生のお話のルール軽視ということは、向こうはそう誤解してないと、こう考えております。

発言情報

speech_id: 104613811X00319640930_006

発言者: 与謝野秀

speaker_id: 29469

日付: 1964-09-30

院: 参議院

会議名: オリンピック準備促進特別委員会