高橋幹夫の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)

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○政府委員(高橋幹夫君) お手元にお配りいたしました「昭和三十九年六月、オリンピック東京大会時における警察活動の概要、警察庁」という資料に基づきまして、警察が行ないますところのオリンピック大会時におきますところの警察活動の概要について、簡単に御説明を申し上げます。
 目次に示してありますとおり、「警察活動の体制と基本方針」、これを二つに分けまして、「オリンピックの行事に伴う警察活動」と、それからもう一つは、その行事全体をバック・アップいたしますところの「一般治安維持のための警察活動」、こういう二つの項目に分けまして、警察活動の体制と方針を、いろいろ私どもは練っておる次第でございます。
 オリンピックの行事に伴いますところの警察活動の概要のおもなる項目を申し上げますと、競技場周辺の交通規制の問題、開会式、閉会式当日におきますところの警察活動——マラソン等の、 いわゆる路上競技当日の警察活動、その他のいろいろな各種の競技が行なわれます。その当日におきますところの警察活動、それから聖火リレーの当日の警察活動、それからさらに、多数の選手、役員等が宿泊されますところの選手村及びその周辺におけるところの警察活動、さらに、選手等の輸送に伴いますところの、これの誘導その他の警察活動、各種競技場その他におきましての駐車対策、さらには、第九項といたしまして、交通情報センター、警視庁にありますところの交通情報センターを活用いたしまして、都内全般におきますところの一元的な交通の処理対策を行なう、さらに、いろいろ外国の観光客、外国人が多数来られますので、これらの方々に対する接遇の問題に関して起こりますところの通訳センターの設置、それから外国の選手、役員、あるいは一般観光客が出入をする場合におきますところの羽田空港、それから横浜港等におきますところの出入国関係に伴いますところの警察活動、さらに、今回の道交法の改正によりまして成立を見ましたところの国際運転免許証の関係において問題の起きますところの外国運転者の対策、第十三に、オリンピック国民運動推進機関、いわゆる交通道徳あるいは商業道徳その他一般のいわゆる国民運動推進機関との連携の強化、第十四には、それぞれの行事に、自衛隊、消防等と協力いたしまして、私どもの持ちます警察音楽隊をこれに派遣をするという問題でございます。
 これが、オリンピック行事に伴う警察活動のおもなる項目でございますが、一般治安維持のための警察活動は、これらの行事が行なわれ、なおかつ諸外国の方々が来られておりますときに、国内の治安、犯罪の防止、これらの関係が円滑にいくというために、後方の一般治安の維持のために警察力をいかに運用するかという問題があるわけであります。特に、オリンピック行事に関連いたしまして、多くの警察官をこれらの行事にさく関係上、それの間隙に乗じて犯罪が起こる、あるいは警察力の手薄があってはならないということで、一般治安維持をいかにして確保して、安全な都民の生活あるいは外国人の滞日中におけるところの安全を確保するかということが、この一般治安維持のための警察活動でございます。
 第一は、いろいろ問題になっておりますが、巡回連絡の強化をいたしまして、各種行事あるいは犯罪その他一般的な問題について、巡回連絡を通して警察と民間との連絡を強化していく。
 第二は、警ら活動を強化し、列車警乗及び移動警察等の活動を強化していく。
 第三に、ホテル、旅館等に対しまして、いろいろ、これらの施設、あるいはそこにおきますところの従業員等に対する防犯指導等を行なう。
 第四は、環境の浄化——いわゆる都内には、多くの盛り場、いろいろな風俗上から見て、また警察から見て、多くの問題のあるような場所があるわけでありますが、それらの環境の浄化をはかるという意味におきまして、風俗営業に対する指導取り締まりをどうするか、あるいは売春等の取り締まりをどうするか、浮浪者、泥酔者、精神錯乱者等に対する防犯対策をいかにするか、あるいは防犯モデル地区等をつくって、その地区におけるところの環境浄化をはかる活動の推進をいかにするか、さらには、東京都内あるいはそういう要点を明かるくするという意味におきまして、防犯灯及び街路照明灯の整備の推進をいかにしてはかるか、たとえば選手村周辺その他関係の方面に防犯灯及び街路照明灯の整備の促進をはかる。
 その五は、犯罪の取り締まり——いわゆる暴力犯罪等の取り締まりを強化する。第二は、特に問題になりますすり犯の取り締まりということについて、いろいろすり係りの養成あるいはそれらの警察官の活動の状況、あるいはすり犯に対する取り締まりのやり方というようなものについていかにやっていくか。あるいは、第三は、粗悪みやげもの商のいわゆる暴利行為等に対する対策。また、これらの観光客の中には必ずしも全部質のいい外国人でもございませんので、中には、好ましからざる外国人も入国してまいりますので、不良外国人によるところの犯罪の防止とそれの取り締まりを行なう。
 第六に、これらのオリンピック期間中、行事にも関連いたしますが、来日される外国人、これらは、民族、宗教、思想、いろいろ違うわけでございますので、それらのいわゆる違いから生ずる相互の考え方の相違というようなものに関連して起こる、外国人同士、あるいは外国人と日本人との間の紛争の防止というようなことにつきましていろいろ問題があるかと思いますので、それらに対する対策を練っておるのでございます。
 これらの項目に関しまして、いろいろこまかい点につきましては、お手元に差し上げてありますところのそれぞれの項目についての説明がございますので、これらを読んでいただきまして、私からの説明は一応この程度にとどめたいと思います。
 また、後ほどいろいろ具体的な御質問に応じましてお答えをいたしたいと思います。

発言情報

speech_id: 104613811X00719640605_002

発言者: 高橋幹夫

speaker_id: 27411

日付: 1964-06-05

院: 参議院

会議名: オリンピック準備促進特別委員会