海原治の発言 (外務委員会)

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○説明員(海原治君) お答え申します前に、ただいま先生から、私が先般、常時核弾頭をつけているのはB52とICBM、この二種類、こういうふうにお答え申し上げたようなおことばがございましたが、もう一つ、ポラリス潜水艦がございます。この三つでございます。
 それから、その次はサブロックのことでございますが、これは一部の新聞にも出ておりましたように、米海軍といたしましては、現在特定の軍艦がどういう装備を持っているかというようなことは、いまだかつてこれは明らかにいたしておりませんし、また、これは明らかにすべきものではないと思います。そこで、あとはそれぞれの考え方に立ちましての推論ということになるわけでございます。こうなりますというと、先般申し上げましたように、サブロックというものの武器、兵器体系の開発が、発表にもございますように、「敵のミサイルを発射する原子力潜水艦の脅威に対抗する」ということが、六年、七年をかけて開発してまいりました目的でございます。そうしますと、これも先般申しましたように、そういう目的のために特定の艦がどのように行動するであろうかという判断が前提になるわけでございます。これにつきましては、もちろん軍事的な行動の判断でございますから、いろいろな推測があり得るわけでございます。したがいまして、先生が先ほどおっしゃいましたことが間違っているとか、あるいはそれが正しいのだということを申し上げる資格は私にはございません。ただ、私どもといたしましては、一般的に私どもは防衛問題を検討しております。その考え方と申しますか、いろいろ検討しております経験から申しますと、これも先般申し上げたことでございますが、少なくとも、米ソの間に核の撃ち合いによる戦争というものはまず考えられない。これは先般も外務委員会で御説明いたしましたけれども、現在のアメリカの核弾頭の保有量につきましての一つの推測によりますと、アメリカは約九百億トン相当の核兵器を持っておる。弾頭の数は四万とか五万とかいうけれども、ソ連はその半分とか三分の一である。こういうものを使われた戦争というものは、まさに人類の破滅になるので、これはあり得ないであろう、こういうことがまず第一の前提でございます。したがいまして、これは日本に立ち寄ってまいります原子力潜水艦の行動ということになりますと、これは有事に備えての状態ではございません。平時における行動でございます。そこで、アメリカとソ連との間に戦争が始まるという危険性が迫った場合ならともかくといたしまして、そういうことは、私どもの判断といたしまして、ないと思います。そういう場合に、平時の行動には潜水艦が常に核爆雷というものを持って歩くかどうか、そういうことの判断にかかるわけでございます。この点につきましては、先般も申しましたように、核兵器というものの管理使用というものは厳重に統制されておりますので、それらの点を考えますと、私どもは、先ほど先生のおことばにありましたように、かりにソ連のミサイル発射潜水艦に対抗するためには、むしろアメリカは、サブロックを装備した原子力潜水艦はアメリカの沿岸近くに配備するであろうということは、まずソ連の原子力潜水艦を見つけますためには、飛行機と艦艇、海底における調査と潜水艦、各種の兵器体系が組み合わされて初めて潜水艦の行動が察知され、これをつかむことができるわけでございますから、先ほど説があるとおっしゃいましたけれども、私どもとしましては、むしろサブロックを装備した潜水艦というものは、遠く日本近海に出てくるというよりは、むしろアメリカの沿岸海域において行動することのほうがもっとあり得ることであるというような実は想定を立てております。こういうことを前提にいたしますというと、少し長くなりましたが、平時の状態において、第七艦隊あるいは太平洋艦隊におきまして演習のために随伴してくる原子力潜水艦は、スレッシャー・タイプのものでありましても、常に必ずサブロックを装備しているかどうかということにつきましては、私どもはむしろ否定的に解釈したい、こういうことでございます。

発言情報

speech_id: 104613968X00419640911_129

発言者: 海原治

speaker_id: 4884

日付: 1964-09-11

院: 参議院

会議名: 外務委員会