大平正芳の発言 (外務委員会)
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○国務大臣(大平正芳君) 事柄の論議が、国会の論議という、やりとりという形で展開されておりますので、御質疑に応じてのお答えになりまするので、全部、何と申しますか、完結した形で申し上げられない場合があり得ることは、森さんも御理解いただけるものと思うのであります。たとえば、脅威の問題にいたしましても、長谷川さんの御質問は、軍事的、経済的に脅威を感ずるかというような御質問でありました。だから、それに対して私は答えたわけでございます。その思想的云々の問題の御質問はなかったわけであります。そこに混迷は私はないと思います。
それから、国連加盟の場合の国交正常化について考慮しよう、考えるということを申し上げているわけなんであります。それは当然のことであると考えて申し上げているわけでございます。したがって、その場合にいろいろな日本の国益を踏まえて、諸般の状況を考えていくのは当然のことだと思っているわけでございます。したがって、私どもは、国連の加盟が実現すれば直ちに国交正常化をする、そういうことは申し上げていないわけでありまして、国交正常化を考えるということを申し上げているわけでございまして、その間に私は矛盾はないと考えているわけであります。
第三点の、予算委員会における鹿島委員と総理とのやりとりでございますが、これは前段と後段の御質問があったようでございまして、それを含めて大体同感だという趣旨のことを総理が簡単に答えられていると思うのでございまして、前提条件として鹿島委員が述べられたことに対するお答えも含めて、大体において同感だというお答えが出ているわけでございまして、まあ、御指摘のように、前提条件も含めた答えになっていることは、あのやりとりのかっこうから、そのように理解されるのは当然だと思いますが、私はあの場合、前段、後段の鹿島委員の御質問の調子そのものに対しましては、自分としては大体同感だというような感じ方であの答弁を聞きましたが、しかし、それはいずれにいたしましても第二段で私の申し上げましたように、国交正常化を考えるという場合に考慮すべき問題点であることは事実だと思います。