大平正芳の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(大平正芳君) これは鹿島先生も御承知のように、中国代表権問題、俗に加盟問題と称しておりますが、この問題はわが国といたしましてはアジアの平和、世界の平和から見まして非常に重要な問題であるという実態認識を持っておるわけでございまして、世界の世論に照らして十分に実質的な審議を遂げて、公正な解決を見るように希望し、また国連のメンバーといたしまして日本も応分の努力をしなければならないと考えておる問題でございます。最近御指摘のようにフランスが中共を承認するという挙に出たのでございますが、私どももこの動きが世界的にどのような反響を呼ぶかということに注目をいたしておったのでございまするが、ただいままでのところ一応世界は比較的平穏でございまして、その後コンゴーが中共を承認するということを表明した以外、いずれの国もまだ何ら意向を表明いたしておりません。したがいまして、今度の来たるべき総会におきましてこの問題がどのような姿において取り上げられるか、そして取り上げられた場合にどういう様相を呈するであろうかということを論断、予想いたしますには、たびたび申し上げておりまするように、まだデータがきわめて不足でございまして、国会で御報告申し上げるような自信はない状況でございます。わが国といたしましては、従来から持っておる基本方針に従いまして、こういう状況も十分見きわめながら、来たるべき国連総会の対策というものを慎重に練ってまいらなければいかぬと思うのでございますが、この国連対策をいま申し上げるには、まだそれを打ち立てるには——十分の材料を集めて、日本の国益の立場から、アジアの平和の立場から、十分慎重に討議した上で打ち立ててまいらなければならないと考えておるのが現在の立場でございまして、それ以上申し上げられる用意がいまの段階ではございません。

発言情報

speech_id: 104615261X00819640306_018

発言者: 大平正芳

speaker_id: 28089

日付: 1964-03-06

院: 参議院

会議名: 予算委員会