大平正芳の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(大平正芳君) 御指摘の問題は、いま国連が当面しておる諸問題の一つでございまして、最近のアジア、アフリカの諸国多数の国が国連に加盟いたしましたので、安保理事会のような国連の主要機関の構成を現状のままにしておいていいかどうかという問題が起こりまして、昨年の総会におきましては、現行の安保理事会の十一議席を十五議席に拡大する決議が採択されましたことは御案内のとおりでございます。ところが、右決議におきましては、常任理事国五カ国につきまして何らの変更を加えることなく、従来のままとなっております。で、安保理事会における議席の単純増加の問題についてすら、議席の地域的な配分をいかにするかについて、各地域間の利害の先鋭な対立が見られたわけでございますが、安保理の常任理事国変更というような問題になりますると、これは国連創設の根本体制の変更を意味するものでございまして、議席の単純増加の問題とは比較にならない程度の重要性を持って、かつ多大の困難も予想されるところでございます。もちろんわが国といたしましては、それにもかかわらず、安保理事会常任理事国が、今日に至るまで国連創設当初のままであり、その後の世界の実情を必ずしも反映していないことは、その任務と責任がきわめて大きいだけに、国連加盟国すべてが真剣に考慮しなければならない問題と考えております。わが国が常任理事国となることについても、大多数の国がこれを歓迎し、その機が熟するに至りまするならば、でき得る限り実現に努力したいと考えておるところでございますが、そのためにも国連の活動に対するわが国の協力、寄与を実質的に一そう拡充してまいる必要があろうと思います。いずれにいたしましても、この問題は、今後とも各国の動向を勘案しつつ、引き続き真剣に検討を加えてまいらなければならない問題と考えております。