赤城宗徳の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(赤城宗徳君) お答え申し上げますが、きょうから韓国側の農務長官と会談に入るわけでございます。私のほうといたしましては、第一は李ラインの問題でございます。李ラインは国際法及び国際慣習上不当なものであると、私どもはこれを認めておりませんが、向こうではこういうものを設けておりますので、これが撤廃を前提として交渉を進めていく。こういうことが第一の問題でございます。第二の問題といたしましては、漁業専管水域というものが世界的にも認められているわけでございます。そこで漁業専管水域の幅をどういうふうにするかということでございますが、韓国側はこれを四十海里とか、こういうことを主張しておるのでございますが、わがほうといたしましては、国際先例に従って十二海里以上とすることは絶対に認めがたい、こういう方針で進めていこうという考え方でございます。
第三番目には、漁業専管区域の基線でございますが、どこからはかるかということでございます。韓国側は、専門家会議等におきましても直線基線の採用を主張しておったのでございますが、わが日本側といたしましては、原則としては沿岸低潮線をとるべきものと、こういうふうに考えておるわけでございます。ただ韓国の西海岸及び南海岸におきましては、海岸線の屈曲が非常に激しく、また海岸に一連の島嶼がありますので、低潮線からはかるということが非常に困難でございます。そういう関係で一九五八年の領海及び接続水域に関する条約、こういうものがありますので、これは日本は入っておりませんけれども、この会議及び六〇年の会議に日本も韓国も出席いたしまして、条約には入っておりませんが、この条約の趣旨に賛成いたしておるものがございます。それによりますというと、合理的範囲内では低潮線からはからないで、こういうふうに湾が入り組んでおって、島がたくさんあるというところは、島としてはあるいは岬と岬をつないだ直線基線、それから十二海里なら十二海里をはかるということが国際慣例になって、すでに国際間でそういう条約もできているところもございます。そういうのもありますので、西海岸及び南海岸におきましては、例外的な直線基線を採用するということもやむを得ないと考えております。ただその線の引き方等につきまして、専門家会議等におきまして、非常に議論が多かったのでございます。すなわち向こう側からいいますならば、なるだけ遠くのほうへその基線を持っていこうとする、私のほうから見れば、島の本土の形に沿うてそうして十二海里なんですから、できるだけ向こう側に沿うて線を引くべきだということにつきまして、議論が分かれておりますけれども、直線基線でやるという例外は認めてもよろしいという態度でございます。
第四番目に、漁業専管区域が設けられたその外側の領域でございますが、これはもちろん公海でございます。公海でございますけれども、魚族の持続的に資源を維持していく、こういうような関係から公海でありますが、お互いの話し合いによりましては、何らかの措置をとってもよろしい、しかしその措置をとるといたしましても、両国の間に公平に適用されなくちゃならない、あるいは合理的でなくちゃならない、あるいは実施可能でなくちゃならない、こういうことで規制措置をとるとしますならば、そういう原則といいますか、そういう方針のもとに規制措置をとるべきであると、こういうような態度で交渉を進めるつもりでございますが、いままでも専門家会議等におきまして進めておりました点がそういう点でございます。きまらなかった点が相当多いので、農相会談、そういう会談で解決をはかっていきたいが、私のほうは、主張は主張として筋を通していく、こういう考え方でございます。