予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十九年三月十一日(水曜日)
午前十時三十分開会
—————————————
委員の異動
三月十一日
辞任 補欠選任
天田 勝正君 高山 恒雄君
中尾 辰義君 鬼木 勝利君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 太田 正孝君
理事
大谷藤之助君
斎藤 昇君
平島 敏夫君
村山 道雄君
藤田 進君
山本伊三郎君
鈴木 一弘君
高山 恒雄君
奥 むめお君
委員
井上 清一君
植垣弥一郎君
木村篤太郎君
草葉 隆圓君
小山邦太郎君
木暮武太夫君
後藤 義隆君
河野 謙三君
郡 祐一君
佐野 廣君
杉原 荒太君
田中 啓一君
館 哲二君
鳥畠徳次郎君
山本 杉君
吉江 勝保君
加瀬 完君
木村禧八郎君
瀬谷 英行君
戸叶 武君
羽生 三七君
米田 勲君
浅井 亨君
鬼木 勝利君
中尾 辰義君
基 政七君
須藤 五郎君
林 塩君
国務大臣
法 務 大 臣 賀屋 興宣君
外 務 大 臣 大平 正芳君
大 蔵 大 臣 田中 角榮君
厚 生 大 臣 小林 武治君
農 林 大 臣 赤城 宗徳君
通商産業大臣 福田 一君
運 輸 大 臣 綾部健太郎君
労 働 大 臣 大橋 武夫君
建 設 大 臣 河野 一郎君
自 治 大 臣 早川 崇君
国 務 大 臣 福田 篤泰君
国 務 大 臣 宮澤 喜一君
政府委員
内閣法制局長官 林 修三君
防衛庁長官官房
長 三輪 良雄君
防衛庁防衛局長 海原 治君
防衛庁教育局長 堀田 政孝君
防衛庁人事局長 小幡 久男君
防衛庁装備局長 伊藤 三郎君
防衛庁参事官 麻生 茂君
経済企画庁総合
開発局長 鹿野 義夫君
法務政務次官 天埜 良吉君
法務省刑事局長 竹内 壽平君
外務省アジア局
長 後宮 虎郎君
外務省条約局長 中川 融君
大蔵大臣官房財
務調査官 松井 直行君
大蔵省主計局長 佐藤 一郎君
水産庁長官 庄野五一郎君
通商産業省企業
局参事官 馬郡 巖君
運輸省鉄道監督
局長 廣瀬 眞一君
労働省労政局長 三治 重信君
労働省労働基準
局長 村上 茂利君
建設省計画局長 町田 充君
建設省道路局長 尾之内由紀夫君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
説明員
日本国有鉄道総
裁 石田 礼助君
—————————————
本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選の件
○昭和三十九年度一般会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十九年度特別会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十九年度政府関係機関予算
(内閣提出、衆議院送付)
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この発言だけを見る →午前十時三十分開会
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委員の異動
三月十一日
辞任 補欠選任
天田 勝正君 高山 恒雄君
中尾 辰義君 鬼木 勝利君
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出席者は左のとおり。
委員長 太田 正孝君
理事
大谷藤之助君
斎藤 昇君
平島 敏夫君
村山 道雄君
藤田 進君
山本伊三郎君
鈴木 一弘君
高山 恒雄君
奥 むめお君
委員
井上 清一君
植垣弥一郎君
木村篤太郎君
草葉 隆圓君
小山邦太郎君
木暮武太夫君
後藤 義隆君
河野 謙三君
郡 祐一君
佐野 廣君
杉原 荒太君
田中 啓一君
館 哲二君
鳥畠徳次郎君
山本 杉君
吉江 勝保君
加瀬 完君
木村禧八郎君
瀬谷 英行君
戸叶 武君
羽生 三七君
米田 勲君
浅井 亨君
鬼木 勝利君
中尾 辰義君
基 政七君
須藤 五郎君
林 塩君
国務大臣
法 務 大 臣 賀屋 興宣君
外 務 大 臣 大平 正芳君
大 蔵 大 臣 田中 角榮君
厚 生 大 臣 小林 武治君
農 林 大 臣 赤城 宗徳君
通商産業大臣 福田 一君
運 輸 大 臣 綾部健太郎君
労 働 大 臣 大橋 武夫君
建 設 大 臣 河野 一郎君
自 治 大 臣 早川 崇君
国 務 大 臣 福田 篤泰君
国 務 大 臣 宮澤 喜一君
政府委員
内閣法制局長官 林 修三君
防衛庁長官官房
長 三輪 良雄君
防衛庁防衛局長 海原 治君
防衛庁教育局長 堀田 政孝君
防衛庁人事局長 小幡 久男君
防衛庁装備局長 伊藤 三郎君
防衛庁参事官 麻生 茂君
経済企画庁総合
開発局長 鹿野 義夫君
法務政務次官 天埜 良吉君
法務省刑事局長 竹内 壽平君
外務省アジア局
長 後宮 虎郎君
外務省条約局長 中川 融君
大蔵大臣官房財
務調査官 松井 直行君
大蔵省主計局長 佐藤 一郎君
水産庁長官 庄野五一郎君
通商産業省企業
局参事官 馬郡 巖君
運輸省鉄道監督
局長 廣瀬 眞一君
労働省労政局長 三治 重信君
労働省労働基準
局長 村上 茂利君
建設省計画局長 町田 充君
建設省道路局長 尾之内由紀夫君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
説明員
日本国有鉄道総
裁 石田 礼助君
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本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選の件
○昭和三十九年度一般会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十九年度特別会計予算(内閣
提出、衆議院送付)
○昭和三十九年度政府関係機関予算
(内閣提出、衆議院送付)
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太
太田正孝#1
○委員長(太田正孝君) 予算委員会を開会いたします。
昭和三十九年度一般会計予算、特別会計予算、政府関係機関予算、以上三案を一括して議題とし、きのうに引き続いて質疑を行ないます。
去る六日及び九日の理事会におきまして、一般質疑の質疑期間、会派別割り当て時間、順位、分科会の審査日及び締めくくりの総括質問の総時間等の取り扱いについて協議いたしましたが、その内容につきましては、お手元にお配りいたしました印刷物のとおりでございます。
ただいま御報告のとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →昭和三十九年度一般会計予算、特別会計予算、政府関係機関予算、以上三案を一括して議題とし、きのうに引き続いて質疑を行ないます。
去る六日及び九日の理事会におきまして、一般質疑の質疑期間、会派別割り当て時間、順位、分科会の審査日及び締めくくりの総括質問の総時間等の取り扱いについて協議いたしましたが、その内容につきましては、お手元にお配りいたしました印刷物のとおりでございます。
ただいま御報告のとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
太
太田正孝#2
○委員長(太田正孝君) 御異議ないと認めます。
なお、分科会の所管事項、担当委員数及び締めくくりの総括質疑の各会派別割り当て時間、順位につきましては、後日理事会で各位と協議いたすことにいたしております。
これより一般質疑に入ります。瀬谷英行君。
この発言だけを見る →なお、分科会の所管事項、担当委員数及び締めくくりの総括質疑の各会派別割り当て時間、順位につきましては、後日理事会で各位と協議いたすことにいたしております。
これより一般質疑に入ります。瀬谷英行君。
瀬
瀬谷英行#3
○瀬谷英行君 私は昨日まで行なわれました予算委員会総括質疑の中から、さらに掘り下げた幾つかの問題点について政府の見解をただしたいと思います。
最初に日韓漁業交渉の問題についてお伺いをしたいと思います。
社会党の立場からするならば、日韓農相会談が日韓会談を妥結する前提として進められていること自体に論議のあるところでございますが、すでに今日これを論じているときではないと思いますので、この問題が国民から非常に関心を持たれているということにかんがみまして、単に政府与党内部、自民党の総裁公選の思惑とか取引のために妥結を急いだり、節操のない譲歩をされるということがあっては悔いを千載に残すということになると思います。その意味で私は民族的な良心に立って誠意ある答弁を期待をしたいと思います。
きょうから実質的な討議に入ったということでありますが、日韓農相会談の一応の目安あるいは考え方というものを、ここでお述べ願える範囲内において農林大臣からお答え願いたいと思います。
この発言だけを見る →最初に日韓漁業交渉の問題についてお伺いをしたいと思います。
社会党の立場からするならば、日韓農相会談が日韓会談を妥結する前提として進められていること自体に論議のあるところでございますが、すでに今日これを論じているときではないと思いますので、この問題が国民から非常に関心を持たれているということにかんがみまして、単に政府与党内部、自民党の総裁公選の思惑とか取引のために妥結を急いだり、節操のない譲歩をされるということがあっては悔いを千載に残すということになると思います。その意味で私は民族的な良心に立って誠意ある答弁を期待をしたいと思います。
きょうから実質的な討議に入ったということでありますが、日韓農相会談の一応の目安あるいは考え方というものを、ここでお述べ願える範囲内において農林大臣からお答え願いたいと思います。
赤
赤城宗徳#4
○国務大臣(赤城宗徳君) お答え申し上げますが、きょうから韓国側の農務長官と会談に入るわけでございます。私のほうといたしましては、第一は李ラインの問題でございます。李ラインは国際法及び国際慣習上不当なものであると、私どもはこれを認めておりませんが、向こうではこういうものを設けておりますので、これが撤廃を前提として交渉を進めていく。こういうことが第一の問題でございます。第二の問題といたしましては、漁業専管水域というものが世界的にも認められているわけでございます。そこで漁業専管水域の幅をどういうふうにするかということでございますが、韓国側はこれを四十海里とか、こういうことを主張しておるのでございますが、わがほうといたしましては、国際先例に従って十二海里以上とすることは絶対に認めがたい、こういう方針で進めていこうという考え方でございます。
第三番目には、漁業専管区域の基線でございますが、どこからはかるかということでございます。韓国側は、専門家会議等におきましても直線基線の採用を主張しておったのでございますが、わが日本側といたしましては、原則としては沿岸低潮線をとるべきものと、こういうふうに考えておるわけでございます。ただ韓国の西海岸及び南海岸におきましては、海岸線の屈曲が非常に激しく、また海岸に一連の島嶼がありますので、低潮線からはかるということが非常に困難でございます。そういう関係で一九五八年の領海及び接続水域に関する条約、こういうものがありますので、これは日本は入っておりませんけれども、この会議及び六〇年の会議に日本も韓国も出席いたしまして、条約には入っておりませんが、この条約の趣旨に賛成いたしておるものがございます。それによりますというと、合理的範囲内では低潮線からはからないで、こういうふうに湾が入り組んでおって、島がたくさんあるというところは、島としてはあるいは岬と岬をつないだ直線基線、それから十二海里なら十二海里をはかるということが国際慣例になって、すでに国際間でそういう条約もできているところもございます。そういうのもありますので、西海岸及び南海岸におきましては、例外的な直線基線を採用するということもやむを得ないと考えております。ただその線の引き方等につきまして、専門家会議等におきまして、非常に議論が多かったのでございます。すなわち向こう側からいいますならば、なるだけ遠くのほうへその基線を持っていこうとする、私のほうから見れば、島の本土の形に沿うてそうして十二海里なんですから、できるだけ向こう側に沿うて線を引くべきだということにつきまして、議論が分かれておりますけれども、直線基線でやるという例外は認めてもよろしいという態度でございます。
第四番目に、漁業専管区域が設けられたその外側の領域でございますが、これはもちろん公海でございます。公海でございますけれども、魚族の持続的に資源を維持していく、こういうような関係から公海でありますが、お互いの話し合いによりましては、何らかの措置をとってもよろしい、しかしその措置をとるといたしましても、両国の間に公平に適用されなくちゃならない、あるいは合理的でなくちゃならない、あるいは実施可能でなくちゃならない、こういうことで規制措置をとるとしますならば、そういう原則といいますか、そういう方針のもとに規制措置をとるべきであると、こういうような態度で交渉を進めるつもりでございますが、いままでも専門家会議等におきまして進めておりました点がそういう点でございます。きまらなかった点が相当多いので、農相会談、そういう会談で解決をはかっていきたいが、私のほうは、主張は主張として筋を通していく、こういう考え方でございます。
この発言だけを見る →第三番目には、漁業専管区域の基線でございますが、どこからはかるかということでございます。韓国側は、専門家会議等におきましても直線基線の採用を主張しておったのでございますが、わが日本側といたしましては、原則としては沿岸低潮線をとるべきものと、こういうふうに考えておるわけでございます。ただ韓国の西海岸及び南海岸におきましては、海岸線の屈曲が非常に激しく、また海岸に一連の島嶼がありますので、低潮線からはかるということが非常に困難でございます。そういう関係で一九五八年の領海及び接続水域に関する条約、こういうものがありますので、これは日本は入っておりませんけれども、この会議及び六〇年の会議に日本も韓国も出席いたしまして、条約には入っておりませんが、この条約の趣旨に賛成いたしておるものがございます。それによりますというと、合理的範囲内では低潮線からはからないで、こういうふうに湾が入り組んでおって、島がたくさんあるというところは、島としてはあるいは岬と岬をつないだ直線基線、それから十二海里なら十二海里をはかるということが国際慣例になって、すでに国際間でそういう条約もできているところもございます。そういうのもありますので、西海岸及び南海岸におきましては、例外的な直線基線を採用するということもやむを得ないと考えております。ただその線の引き方等につきまして、専門家会議等におきまして、非常に議論が多かったのでございます。すなわち向こう側からいいますならば、なるだけ遠くのほうへその基線を持っていこうとする、私のほうから見れば、島の本土の形に沿うてそうして十二海里なんですから、できるだけ向こう側に沿うて線を引くべきだということにつきまして、議論が分かれておりますけれども、直線基線でやるという例外は認めてもよろしいという態度でございます。
第四番目に、漁業専管区域が設けられたその外側の領域でございますが、これはもちろん公海でございます。公海でございますけれども、魚族の持続的に資源を維持していく、こういうような関係から公海でありますが、お互いの話し合いによりましては、何らかの措置をとってもよろしい、しかしその措置をとるといたしましても、両国の間に公平に適用されなくちゃならない、あるいは合理的でなくちゃならない、あるいは実施可能でなくちゃならない、こういうことで規制措置をとるとしますならば、そういう原則といいますか、そういう方針のもとに規制措置をとるべきであると、こういうような態度で交渉を進めるつもりでございますが、いままでも専門家会議等におきまして進めておりました点がそういう点でございます。きまらなかった点が相当多いので、農相会談、そういう会談で解決をはかっていきたいが、私のほうは、主張は主張として筋を通していく、こういう考え方でございます。
瀬
瀬谷英行#5
○瀬谷英行君 李承晩ラインは、国際法的に見て不当であるということは、何ら疑う余地がないというふうにわれわれは思うのでありますけれども、この点については諸外国にも例がなく、法律的にも全く不当であるということは、断定をして差しつかえないかどうか、法制局長官にお聞きしたい。
この発言だけを見る →林
林修三#6
○政府委員(林修三君) まあ大体従来の国際慣例から申しまして、領海においてその国が、沿岸国が専属的の管轄権を持つというのがたてまえでございます。領海の幅についてはいろいろ議論があるところでございますが、その領海外におきます公海に対して一つの線を引いてそこに対して沿岸の国が管轄権を主張するということは、従来の国際慣例上は認められていなかったところだと考えます。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#7
○瀬谷英行君 そうすると、国際慣例からいっても李承晩ラインというようなものは認めがたいということははっきりしておるわけであります。そうすると、この撤廃を要求するというのは、少しも無理なことでもなければ相手方に譲歩を要求する性格のものでもない、当然のことであるというふうに思われるわけであります。ところが日韓農相会談の韓国の農林部長のあいさつの要旨を、新聞に載っておりますのを見ると、「この時期に政治的な巨視的観点に立って両国漁民の共同利益のために話し合うことは喜ばしい。」「一般の国際慣行を強く主張せんとする貴国の立場は十分理解するが、歴史的現実である両国間の特殊性を深く考慮に入れ、」云々と、こういうことを言っております。つまり国際慣行を強調しようとする気持ちはわかるけれども、そこのところは多少曲げてくれというか、譲ってくれというふうなニュアンスが、韓国側の農林部長官のあいさつの要旨には見受けられるわけであります。一体韓国側としては、この大事な問題、李ラインの問題についてその不当性を認めて、これを無条件に撤廃をするという意思があるのかどうか、その点を外務大臣にお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →大
大平正芳#8
○国務大臣(大平正芳君) 国際慣行を尊重いたしますことは、日韓両国の名誉において順守してまいることが大切であると考えます。私どもといたしましては、日韓関係の正常化をはかるということが目的でございますので、その目的を達するために、両国が国際慣行を尊重するという精神に立ちまして妥結をはかるということを、心から期待いたしておるわけでございまして、そういう方向に漸次理解が深まっていきつつあると思います。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#9
○瀬谷英行君 外務大臣の御答弁によりますと、李ライン撤廃の方向に理解が深まっていきつつあると、こういうお話でございました。農林大臣が昨日の農相会談でもってそのような印象をお受けになったのかどうか、その点をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →赤
赤城宗徳#10
○国務大臣(赤城宗徳君) 私は、まだ本格的な話し合いをしませんから、その意向をいま申し上げるのはどうかと思いますけれども、私の考え方というか、私の主観的な感じ方からすれば、私は、李承晩ラインは当然撤廃しなくちゃならぬ問題だと向こうでも考えているんじゃないか。これは条約の問題ですが、ソ連との漁業交渉等におきましても、初めソ連でブルガーニン・ラインというものを一方的に引いておった。しかし漁業条約がきまると同時に、ブルガーニン・ラインというものを撤廃をいたした例がございます。そういうことからいいましても、話が、先ほど申し上げましたように、専管区域とか、そういうものから入っていくということにいたしまするならば、これは李承晩ラインは当然向こうでも撤廃すべきものだというふうに私は考えております。また、向こうもそう考えておるのではないかと思いますけれども、まだ本格的に入って言質は取っておりませんから申し上げられません。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#11
○瀬谷英行君 私は、本格的な話し合いの段階に入っていないということであり、また話し合いの段階に入っていたとしても、交渉上の問題について根掘り葉掘りその中間報告を求めても、それはやぼだと思いますから、担当の大臣として国民の前に約束できることだけははっきりしておいていただきたい、こう思います。いままで農林大臣の答弁の中で、李承晩ラインの撤廃ということは、もうこれはどうしても堅持しなければならないところだ、われわれのほうで譲れないところだということを言明されましたから、このことは国民の前に約束されたものというふうに判断をいたします。
それから専管水域であるとか、あるいはこの基線をどういうふうに引くか、こういうような問題については、国際先例等に基づいて行なっていくのだ、こういう御答弁がございました。韓国側が、いままで主張しておりましたことは、国際法とか、あるいは国際慣行からはずれたことを主張してきておるというふうに理解をいたしますが、国際先例としては十二海里ぐらいが領海の区域としても最も長い線であるというのが国際慣行になっているわけでありますから、この線もやはりわが国としては堅持をしていくものであるというふうに理解をしてよろしいかどうか、農林大臣にお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →それから専管水域であるとか、あるいはこの基線をどういうふうに引くか、こういうような問題については、国際先例等に基づいて行なっていくのだ、こういう御答弁がございました。韓国側が、いままで主張しておりましたことは、国際法とか、あるいは国際慣行からはずれたことを主張してきておるというふうに理解をいたしますが、国際先例としては十二海里ぐらいが領海の区域としても最も長い線であるというのが国際慣行になっているわけでありますから、この線もやはりわが国としては堅持をしていくものであるというふうに理解をしてよろしいかどうか、農林大臣にお伺いしたいと思います。
赤
赤城宗徳#12
○国務大臣(赤城宗徳君) わが国は、御承知のように漁業問題では国際的に交渉をする国々が、ソ連とか、あるいはアメリカ、カナダ等あるのであります。そういう関係もございますので、国際慣例とか、国際条約等に沿うた線で日韓間の漁業の問題を解決していきませんと、非常に日本の立場というものはまずくなりまするし、また、国際的にも信用をなくするというようなことでございますので、国際慣例を守っていきたい。
専管区域等におきましても、いまお話のように、ジュネーヴの会議等におきましても十二海里が最大限で、四十海里というようなことは、これは非常に例のない問題でございますので、そういうことは認めるわけには私たちはまいりません。あるいは線の引き方等におきましても、いままでのほかの国でやっておった、イギリスとノルウェーとか、イギリスとアイスランド、あるいはソ連とノルウェーとか、こういう先例もございます。また、条約の趣旨もございますので、国際慣例に従った線の引き方を主張する、こういう立場で進めたいと思います。
この発言だけを見る →専管区域等におきましても、いまお話のように、ジュネーヴの会議等におきましても十二海里が最大限で、四十海里というようなことは、これは非常に例のない問題でございますので、そういうことは認めるわけには私たちはまいりません。あるいは線の引き方等におきましても、いままでのほかの国でやっておった、イギリスとノルウェーとか、イギリスとアイスランド、あるいはソ連とノルウェーとか、こういう先例もございます。また、条約の趣旨もございますので、国際慣例に従った線の引き方を主張する、こういう立場で進めたいと思います。
瀬
瀬谷英行#13
○瀬谷英行君 けさの新聞に出ておるところでありまするが、「外務省筋によると韓国側にはこの交渉を妥結させようとの誠意が見られた」こういうふうに述べております。しかし、先ほど私が申し上げましたように、韓国の農林部長官のあいさつの中には、李承晩ラインを撤廃しますという約束は述べていない。それからさらに一般の国際慣行を強く主張しようとする日本の気持ちはわかるが、そこのところは少しは曲げてもらいたいというニュアンスのことを言っておるわけです。そうなってまいりますと、農林大臣が先ほど申し述べられたような立場に立って話を進める以上は、韓国側が従来の国際慣行と飛び離れた主張を撤回をし、譲歩をするということでなければ、これは話し合いがまとまる可能性がなくなってくるわけです。日本のほうで譲歩をする、これらの基本線をくずしてしまうということであれば別でありますが、私は農林大臣の言明からは、そのようなことはないというふうに感じられましたので、そうなってくると、相手方のあいさついかんにかかわらず、向こうで譲歩をするということが可能であるというふうに外務大臣としてはお考えになっておられるかどうか、その点をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →大
大平正芳#14
○国務大臣(大平正芳君) 私どもは、赤城農林大臣を御信頼いたしまして、農林大臣の御判断でこの会談をお進めいただきたいと考えておるわけでございます。農林大臣のお考えは、先ほど大臣自身からお述べになったわけでございます。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#15
○瀬谷英行君 これは三月の四日、本予算委員会の羽生委員の質問でありますが、「純粋に専門的立場で検討されなければならない問題が十分合意されない場合でも政治会談で合意されることがあるのかどうか」、つまり「専門家間で合意できないものがハイ・レベルのところにいけば打開の道が開けるというのはどういうことか。それならば専門家的立場で討議すべき条件が整わない場合でも、これを無視してでもハイ・レベルで解決することを意味するのではないかと思う。」という意味の質問が、羽生さんからあったわけです。ところがそれに対する回答がどうもはっきりしないようなんでありますので、この点について専門家の間で合意できなくとも、できるのだというその根拠等について、もう少し詳細にお述べを願いたいと思います。
この発言だけを見る →大
大平正芳#16
○国務大臣(大平正芳君) 羽生先生の御質問に対して私がお答え申し上げたのは、専門家会談であろうと閣僚会談であろうと、私どもは筋を通した納得のいく解決をいたすという基本方針に変わりはないということを申し上げたわけでございます。高級レベルの会談でございますから、ぞんざいでやっていいなんということでは決してございませんということを申し上げたわけです。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#17
○瀬谷英行君 この議事録では、ぞんざいにやっていこうということは一つもございませんということと、それから金氏が来日してトップ・レベルで局面打開という説もあるのだが、どうかという点については、先方から聞いていないからお答えすることはできませんという程度の御答弁になっておるわけであります。そこで、これは押し問答してもしようがありませんから、いま農林大臣が答弁をされました内容、つまり農林大臣の答弁の線に沿って外務大臣としても話を進めるのであって、そこで向こうが譲歩しない場合には、会談がまとまらないということがあっても、これはやむを得ない、このようなことに帰着すると思うのでありますが、そう解釈してよろしゅうございますか。
この発言だけを見る →大
瀬
瀬谷英行#19
○瀬谷英行君 今日まで韓国側によって、日本の漁船が拿捕されたことがたくさんありましたが、最近における日本の漁船に対する圧迫、妨害の事実あるいは漁船の拿捕状況といったようなものがわかりましたならば、ここでお述べを願いたいと思います。
この発言だけを見る →赤
赤城宗徳#20
○国務大臣(赤城宗徳君) 拿捕状況を第一に申し上げます。昭和二十二年このかた、韓国に拿捕された漁船の数は三百十八隻、乗り組み員数が三千八百十七人になっております。このうちで未帰還のものが百八十一隻、沈没したものが二隻、抑留中死亡したものが八人となっておりまして、現在一人も抑留されている漁船員はございません。最近に至りまして、三十九年の一月二十九日、一隻、乗り組み員十二名が拿捕されましたが、三月九日に船、乗組員とも釈放されております。
それから日本漁船に対する韓国側の圧迫状況がどうなっておるかという御質問に対してお答えいたします。いま申し上げましたように、昭和二十二年以来、日本漁船が拿捕されていましたが、特に二十七年一月、先ほどから話がありました公海上に李ラインを設定いたしまして、これはマッカーサー・ラインの延長でございますが、それ以来李ライン侵犯ということの理由で、わが国漁船を追跡したり拿捕を行なってきております。私のほうではこれを認めておりませんので、その中にも入っている船があるわけであります。韓国側では、警備状況は大体警備船十二隻、これが李ラインの警備に当たっている模様でございます。釜山を本拠とし、木浦ほか六つの港に前進基地を持っていて、常に四隻から六隻が出動している、こういう状況で、二、三隻が共同動作をとっておるというふうに思われます。私のほうではどういう方策をとっておるかということでありますが、そこまで申し上げますと、この李ラインの撤廃を申し入れておるのでありますが、韓国によるわが国の漁船の拿捕を防ぐため巡視船等を増強いたしまして、重点的配船を行なってその性能の向上をはかっておる。私どもの警備状況は、海上保安庁の巡視艇が五隻常に季ライン周辺海域に配置しておりまして、韓国警備船の動向をキャッチしては出漁船に警報し、拿捕を未然に防止するとともに、追跡を受けておる漁船の保護誘導につとめておる。また水産庁の取り締まり船二隻を常時李ライン周辺に配置いたしまして、海上保安庁と協力して拿捕の防止につとめており、必要に応じては、いまの二隻以上の取り締まり船の増強をお願いしたい、こういう状況であります。
この発言だけを見る →それから日本漁船に対する韓国側の圧迫状況がどうなっておるかという御質問に対してお答えいたします。いま申し上げましたように、昭和二十二年以来、日本漁船が拿捕されていましたが、特に二十七年一月、先ほどから話がありました公海上に李ラインを設定いたしまして、これはマッカーサー・ラインの延長でございますが、それ以来李ライン侵犯ということの理由で、わが国漁船を追跡したり拿捕を行なってきております。私のほうではこれを認めておりませんので、その中にも入っている船があるわけであります。韓国側では、警備状況は大体警備船十二隻、これが李ラインの警備に当たっている模様でございます。釜山を本拠とし、木浦ほか六つの港に前進基地を持っていて、常に四隻から六隻が出動している、こういう状況で、二、三隻が共同動作をとっておるというふうに思われます。私のほうではどういう方策をとっておるかということでありますが、そこまで申し上げますと、この李ラインの撤廃を申し入れておるのでありますが、韓国によるわが国の漁船の拿捕を防ぐため巡視船等を増強いたしまして、重点的配船を行なってその性能の向上をはかっておる。私どもの警備状況は、海上保安庁の巡視艇が五隻常に季ライン周辺海域に配置しておりまして、韓国警備船の動向をキャッチしては出漁船に警報し、拿捕を未然に防止するとともに、追跡を受けておる漁船の保護誘導につとめておる。また水産庁の取り締まり船二隻を常時李ライン周辺に配置いたしまして、海上保安庁と協力して拿捕の防止につとめており、必要に応じては、いまの二隻以上の取り締まり船の増強をお願いしたい、こういう状況であります。
瀬
瀬谷英行#21
○瀬谷英行君 いままでこういうふうに公海上でもって操業している漁船を拿捕するなどということは、あまりよその国には例がないことじゃないかという気がいたしますし、当然このことも国際法に触れることではないかと思いますが、国際慣行並びに国際法の点から見て、外国の漁船の操業に対して勝手に圧迫を加えたり拿捕したり、乗り組み員を拉致するというようなことは、はたしてどういうものであるか、これは法律的立場から法制局長官に述べていただきたいと思います。
この発言だけを見る →林
林修三#22
○政府委員(林修三君) 外国における例があったかなかったか、ちょっと私は実はよく覚えておりません。あるいは外務当局からお答えしたほうがいいかもわかりません。しかし、一般に公海はいわゆる公海自由の原則というものが国際的に認められておるわけでございますから、何らの条約上の根拠がなくて、ある国が公海にある漁船等に対して一方的に権限を及ぼすあるいは逮捕するというようなことは、国際慣例からは認められていないところだと、かように考えます。
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瀬谷英行#23
○瀬谷英行君 こういう場合の賠償請求というものはどういったことになるのですか。これは外務大臣として、いままで拿捕されたたびに抗議はしていたと思うのでありますが、人間の釈放を要求するだけではなくて、持っていかれた船に対しては、当然のことでありますけれども、賠償の請求ということが行なわれていなければならないと思いますが、それは行なってきたのかどうか、先方の態度はどうであったのか、また、法律的に見て賠償請求といったものは一体どういう形で行なわれるべきものであるか、外務大臣にお伺いいたします。
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大平正芳#24
○国務大臣(大平正芳君) 拿捕がありましたつど、日本といたしましては賠償請求権を留保いたしてございます。この問題は、その未解決のまま今日に至っておるという状況であります。
この発言だけを見る →瀬
瀬谷英行#25
○瀬谷英行君 それでは日韓会談を特に農相会談の範囲で進めていく中で、このいままで留保をしてまいりました賠償の請求は、この機会に当然行なうものと解釈をしてよろしいかどうか、農林大臣にお伺いいたします。
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赤城宗徳#26
○国務大臣(赤城宗徳君) 賠償請求権は留保しておりますので、これは賠償請求を、会談のある段階においては留保を要求すると、こういうふうにしたいと、こう思っております。
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赤
赤城宗徳#28
○国務大臣(赤城宗徳君) これは国内の措置といたしまして、漁船の保険に入っておるものには漁船の保険金を払っております。あるいは抑留されたもので、保険に入ってないもの等につきましては、昨年の予算におきまして見舞金という形で——漁船保険に入ってない、ずっと前に抑留された漁船に対して見舞金を、政府から予備費支出いたしております。あるいはまた、抑留された人々に対しての差し入れの費用とか、家族に対しての、いろいろかかった費用がございます。こういう費用に対しましては、毎年、見舞金という名前で日本の政府として金を出しておると、こういうことになっております。
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