佐藤榮作の発言 (外務委員会)
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○佐藤国務大臣 そこがかねてから主張している点でございます。ひとしくAA会議ではありますが、中国問題をほんとうに身近に考えて、そうしてその国の基本的な問題だ、かようにまでAA会議の諸国がはたして考えるかどうか、日本と同じような考え方をしているかどうか、これが一つの問題だと思います。私は、日本の立場において、この中国問題が外交の中心課題だ、かようにもただいままでしばしば申しておりますが、はたしてさような気持ちがあの遠いアフリカ諸国にあるだろうか、気持ちとしては、むしろアフリカ諸国は、アジアの問題ではあるけれども、中国問題については比較的軽視しているのじゃないだろうか、かように私は思いますので、日本の立場と同一の立場で判断することは間違いがあるように思います。もっと具体的に申しますならば、フランス自身が、中共政府を承認しました。しかし、あの隣の東独政府をいまだに承認いたしておりません。これあたりはフランスのほうにもよく聞いてみたいような問題だと思います。それほど身近な問題になってくると、その国の外交処置が非常に敏感であり、また非常な慎重さを加えてくる、こういう点をよく考えていただきたい。AA諸国と同じだ、日本も他の国と同じように追随してしかるべきではなしか、この議論には私は賛成しかねるのです。これはやはり、自国の置かれている立場、その点におきまして重要性というものが各国によって判断が非常にまちまちだ、かように思いますので、そういう点を十分理解のいくようにすることがAA諸国に対する日本の責務だ、かようにも思う次第でございます。