外務委員会
⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。
会
会議録情報#0
昭和三十九年十二月十七日(木曜日)
午前十時五十一分開議
出席委員
委員長 安藤 覺君
理事 高瀬 傳君 理事 福田 篤泰君
理事 古川 丈吉君 理事 戸叶 里子君
理事 穗積 七郎君 理事 松本 七郎君
竹内 黎一君 野見山清造君
濱地 文平君 福井 勇君
三原 朝雄君 毛利 松平君
森下 國雄君 黒田 寿男君
平岡忠次郎君 帆足 計君
永末 英一君 川上 貫一君
出席国務大臣
内閣総理大臣 佐藤 榮作君
外 務 大 臣 椎名悦三郎君
出席政府委員
内閣法制局長官 高辻 正巳君
内閣法制局参事
官
(第一部長) 関 道雄君
総理府事務官
(特別地域連絡
局長) 山野 幸吉君
外務政務次官 永田 亮一君
外務事務官
(アジア局長) 後宮 虎郎君
外務事務官
(アメリカ局
長) 竹内 春海君
外務事務官
(欧亜局長) 法眼 晋作君
外務事務官
(条約局長) 藤崎 萬里君
外務事務官
(国際連合局長
事務代理) 瀧川 正久君
—————————————
本日の会議に付した案件
閉会中審査に関する件
国際情勢に関する件
請 願
一 原水爆の禁止等に関する請願(田中彰治
君紹介)(第四六号)
二 国後島、択捉島、北千島、樺太地域の墓
参実現に関する請願(森田重次郎君外三
名紹介)(第五四号)
三 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(大原亨君紹介)(第八〇号)
四 同(石橋政嗣君紹介)(第一一一号)
五 同(大原亨君紹介)(第一一二号)
六 同(大出俊君紹介)(第二八二号)
七 同(横路節雄君紹介)(第二八三号)
八 同(野原覺君紹介)(第三一五号)
九 同(松井政吉君紹介)(第三一六号)
一〇 同(川上貫一君紹介)(第三四六号)
一一 同(野原覺君紹介)(第三四七号)
一二 同(加藤進君紹介)(第三四八号)
一二 同(中澤茂一君紹介)(第三八二号)
一四 同(林百郎君紹介)(第三八三号)
一五 同(細谷治嘉君紹介)(第五一六号)
一六 同(板川正吾君紹介)(第五三一号)
一七 同外一件(岡田春夫君紹介)(第五三二
号)
一八 同(河野正君紹介)(第五四五号)
一九 米国原子力潜水艦寄港承認の撤回等に関
する請願(川上貫一君紹介)(第三四五
号)
二〇 核兵器の完全禁止及び米国原子力潜水艦
寄港反対等に関する請願(加藤進君紹
介)(第三四九号)
二一 同(川上貫一君紹介)(第三五〇号)
二二 同(谷口善太郎君紹介)(第三五一号)
二三 同(林百郎君紹介)(第三五二号)
二四 同(林百郎君紹介)(第三八四号)
二五 同(加藤進君紹介)(第三八五号)
二六 同(川上貫一君紹介)(第三八六号)
二七 同(谷口善太郎君紹介)(第三八七号)
二八 日本の平和外交推進に関する請願外五件
(中澤茂一君紹介)(第三八一号)
二九 米国原子力潜水艦寄港反対等に関する請
願外四件(有馬輝武君紹介)(第四七六
号)
三〇 核兵器の実験、貯蔵、使用の禁止を含む
全般的軍縮協定締結等に関する請願(矢
尾喜三郎君紹介)(第五三三号)
三一 同(矢尾喜三郎君紹介)(第五四六号)
三二 米国原子力潜水艦寄港反対等に関する請
願(長谷川正三君紹介)(第五六〇号)
三三 米国原子力潜水艦寄港及びF一〇五D戦
闘爆撃機配置等反対に関する請願外十二
件(西村関一君紹介)(第五九〇号)
三四 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(帆足計君紹介)(第五九一号)
三五 同(前田榮之助君紹介)(第六三七号)
三六 核兵器の実験、貯蔵、使用の禁止を含む
全般的軍縮協定締結等に関する請願(矢
尾喜三郎君紹介)(第五九二号)
三七 米国原子力潜水艦寄港反対及び核兵器の
完全禁止等に関する請願(山内広君紹
介)(第七〇〇号)
三八 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(村山喜一君紹介)(第九一八号)
三九 核兵器の完全禁止及び米国原子力潜水艦
寄港反対等に関する請願(加藤進君紹
介)(第一〇五四号)
四〇 同(川上貫一君紹介)(第一〇五五号)
四一 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
外二件(加藤進君紹介)(第一〇五六
号)
四二 同外四件(川上貫一君紹介)(第一〇五
七号)
四三 同外三件(谷口善太郎君紹介)(第一〇
五八号)
四四 同外一作(林百郎君紹介)(第一〇五九
号)
四五 同(片島港君紹介)(第一四七二号)
四六 同外四件(西村関一君紹介)(第一四七
三号)
四七 同(大出俊君紹介)(第一五六五号)
四八 同(穗積七郎君紹介)(第一七五二号)
四九 日中国交回復等に関する請願(岡本隆一
君紹介)(第一七八二号)
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時五十一分開議
出席委員
委員長 安藤 覺君
理事 高瀬 傳君 理事 福田 篤泰君
理事 古川 丈吉君 理事 戸叶 里子君
理事 穗積 七郎君 理事 松本 七郎君
竹内 黎一君 野見山清造君
濱地 文平君 福井 勇君
三原 朝雄君 毛利 松平君
森下 國雄君 黒田 寿男君
平岡忠次郎君 帆足 計君
永末 英一君 川上 貫一君
出席国務大臣
内閣総理大臣 佐藤 榮作君
外 務 大 臣 椎名悦三郎君
出席政府委員
内閣法制局長官 高辻 正巳君
内閣法制局参事
官
(第一部長) 関 道雄君
総理府事務官
(特別地域連絡
局長) 山野 幸吉君
外務政務次官 永田 亮一君
外務事務官
(アジア局長) 後宮 虎郎君
外務事務官
(アメリカ局
長) 竹内 春海君
外務事務官
(欧亜局長) 法眼 晋作君
外務事務官
(条約局長) 藤崎 萬里君
外務事務官
(国際連合局長
事務代理) 瀧川 正久君
—————————————
本日の会議に付した案件
閉会中審査に関する件
国際情勢に関する件
請 願
一 原水爆の禁止等に関する請願(田中彰治
君紹介)(第四六号)
二 国後島、択捉島、北千島、樺太地域の墓
参実現に関する請願(森田重次郎君外三
名紹介)(第五四号)
三 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(大原亨君紹介)(第八〇号)
四 同(石橋政嗣君紹介)(第一一一号)
五 同(大原亨君紹介)(第一一二号)
六 同(大出俊君紹介)(第二八二号)
七 同(横路節雄君紹介)(第二八三号)
八 同(野原覺君紹介)(第三一五号)
九 同(松井政吉君紹介)(第三一六号)
一〇 同(川上貫一君紹介)(第三四六号)
一一 同(野原覺君紹介)(第三四七号)
一二 同(加藤進君紹介)(第三四八号)
一二 同(中澤茂一君紹介)(第三八二号)
一四 同(林百郎君紹介)(第三八三号)
一五 同(細谷治嘉君紹介)(第五一六号)
一六 同(板川正吾君紹介)(第五三一号)
一七 同外一件(岡田春夫君紹介)(第五三二
号)
一八 同(河野正君紹介)(第五四五号)
一九 米国原子力潜水艦寄港承認の撤回等に関
する請願(川上貫一君紹介)(第三四五
号)
二〇 核兵器の完全禁止及び米国原子力潜水艦
寄港反対等に関する請願(加藤進君紹
介)(第三四九号)
二一 同(川上貫一君紹介)(第三五〇号)
二二 同(谷口善太郎君紹介)(第三五一号)
二三 同(林百郎君紹介)(第三五二号)
二四 同(林百郎君紹介)(第三八四号)
二五 同(加藤進君紹介)(第三八五号)
二六 同(川上貫一君紹介)(第三八六号)
二七 同(谷口善太郎君紹介)(第三八七号)
二八 日本の平和外交推進に関する請願外五件
(中澤茂一君紹介)(第三八一号)
二九 米国原子力潜水艦寄港反対等に関する請
願外四件(有馬輝武君紹介)(第四七六
号)
三〇 核兵器の実験、貯蔵、使用の禁止を含む
全般的軍縮協定締結等に関する請願(矢
尾喜三郎君紹介)(第五三三号)
三一 同(矢尾喜三郎君紹介)(第五四六号)
三二 米国原子力潜水艦寄港反対等に関する請
願(長谷川正三君紹介)(第五六〇号)
三三 米国原子力潜水艦寄港及びF一〇五D戦
闘爆撃機配置等反対に関する請願外十二
件(西村関一君紹介)(第五九〇号)
三四 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(帆足計君紹介)(第五九一号)
三五 同(前田榮之助君紹介)(第六三七号)
三六 核兵器の実験、貯蔵、使用の禁止を含む
全般的軍縮協定締結等に関する請願(矢
尾喜三郎君紹介)(第五九二号)
三七 米国原子力潜水艦寄港反対及び核兵器の
完全禁止等に関する請願(山内広君紹
介)(第七〇〇号)
三八 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
(村山喜一君紹介)(第九一八号)
三九 核兵器の完全禁止及び米国原子力潜水艦
寄港反対等に関する請願(加藤進君紹
介)(第一〇五四号)
四〇 同(川上貫一君紹介)(第一〇五五号)
四一 米国原子力潜水艦寄港反対に関する請願
外二件(加藤進君紹介)(第一〇五六
号)
四二 同外四件(川上貫一君紹介)(第一〇五
七号)
四三 同外三件(谷口善太郎君紹介)(第一〇
五八号)
四四 同外一作(林百郎君紹介)(第一〇五九
号)
四五 同(片島港君紹介)(第一四七二号)
四六 同外四件(西村関一君紹介)(第一四七
三号)
四七 同(大出俊君紹介)(第一五六五号)
四八 同(穗積七郎君紹介)(第一七五二号)
四九 日中国交回復等に関する請願(岡本隆一
君紹介)(第一七八二号)
————◇—————
安
戸
戸叶里子#2
○戸叶委員 佐藤さんが総理大臣になられましてからこの外務委員会にいらしたのは初めてでございます。たくさんの人が質問を希望いたしておりますので、限られた時間しかありませんけれども、できるだけ簡潔にお尋ねいたしますので、ていねいにお返事をいただきたい、こういうふうに思っております。
まず第一にお伺いいたしたいことは、この前の池田内閣は、その外交方針といたしまして、日本はアジアの一員である、第二に国連中心主義である、第三に自由主義陣営と手を結んでいく、こういうふうなことを言われていたことがございました。このことはあちこちで矛盾を起こしておりました。私どもはその点を指摘いたしましたが、まあ池田内閣のときにはそれでよかったといたしましても、今日のような国際情勢になってまいりますと、この外交方針だけを踏襲しているということではおさまらない、私はこういうふうに思います。ことに、日本がアジア、アフリカの一員であるというこの点は、もっと前進させ、もっと強力に推し進め、そしてもっと比重を置くべきではないか、こういうふうに考えますけれども、この点に対してどういうふうにお考えになっていらっしゃいますか。
この発言だけを見る →まず第一にお伺いいたしたいことは、この前の池田内閣は、その外交方針といたしまして、日本はアジアの一員である、第二に国連中心主義である、第三に自由主義陣営と手を結んでいく、こういうふうなことを言われていたことがございました。このことはあちこちで矛盾を起こしておりました。私どもはその点を指摘いたしましたが、まあ池田内閣のときにはそれでよかったといたしましても、今日のような国際情勢になってまいりますと、この外交方針だけを踏襲しているということではおさまらない、私はこういうふうに思います。ことに、日本がアジア、アフリカの一員であるというこの点は、もっと前進させ、もっと強力に推し進め、そしてもっと比重を置くべきではないか、こういうふうに考えますけれども、この点に対してどういうふうにお考えになっていらっしゃいますか。
佐
佐藤榮作#3
○佐藤国務大臣 どういう点で矛盾を生じておるかちょっと私はわかりかねるのですが、池田路線を踏襲しておる、——私は、ただいま池田路線とは申しませんが、アジアの一員である、あるいは平和国家のその仲間であるから平和国家と仲よくしていくという、自由陣営、平和国家というか自由陣営、そういう立場であること、同時にまた、国連においても、その国連に加入しておる、そういう意味で中心主義をとっている、この方針には私も賛成でございます。これはいわゆる池田路線の踏襲ということとは別に私も賛成です。そして、私がただいま申しているのは、自主平和外交を展開する、かように申しておりますが、この自主平和外交の推進とただいま言われる三つの原則、これも矛盾はしていない、かように私は理解しております。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#4
○戸叶委員 いまの佐藤総理の御答弁でございましたが、たとえば、国連の舞台などにおきまして日本がアジア・アフリカの一員であるというような立場をとりますと、アメリカの考え方と違うというような場面がたびたびこれまでも出てまいりました。したがって、そういうような場合において日本は今後まず第一にアジア・アフリカの一員であるというその線を強調して出していただきたい、その線をもっと重点視していただきたい、こういうふうに考えますけれども、この点はどうお考えでございますか。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#5
○佐藤国務大臣 私は、アジア・アフリカ陣営のAA諸国と日本がその一員であるということは、これは間違いないと思います。しかし、私どもの国が自由主義国家であるということ、これもまた間違いないことであります。そういう意味で自由主義諸国と仲よくしていく、これは当然のことでございます。ただ、そこで誤解を受けやすいと思いますのは、アメリカと仲よくしていく、アメリカと意見が一致する、こういう場合において、アメリカと敵対する国に対して日本も同時に敵対するのだ、こういう結論もこれはごめんをこうむりたい。私どもしばしば申し上げておりますように、中国大陸についてはこれも仲よくしていきたいのだ、政権が現実に二つあるその状態において仲よくしていきたいのだ、これが政経分離の形だろうが何だろうが、とにかく仲よくしていきたいのだ、このことを申しておりまして、このことは、日本がアメリカと仲よくするがゆえに片一方敵対するのだ、あるいは敵視するのだ、こういう結論にはならないと思うのです。これは論理の飛躍があるが、そこに自主的なものがある、かようにお考えいただきたいのであります。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#6
○戸叶委員 それではもう少し具体的にお伺いいたしますが、今日アメリカのアジア政策というものは明らかに失敗をいたしております。各地において失敗をしていることは、世界の識者の認めているところであると私は考えるのでございます。もしもアジアの一員であると言うならば、私は、積極的にアジア人としてアメリカにこういう点はやはり考え直すべきではないかということを話してしかるべきではないか、こういうふうに考えるわけでございますが、この点はいかがお考えになりますか。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#7
○佐藤国務大臣 アジアに対するアメリカの政策が失敗しているか失敗していないか、これはアメリカ自身——また、そういうことについて戸叶さんの御批判は、私はそれは自由だと思います。しかして、どういう点が失敗であるか、どういう点が成功しておるか、それはまた各人によりまして見方もいろいろあるだろう、かように思います。これを、総理大臣が、アメリカ政策は失敗だ、あるいは成功だ、かように申すことはいかがかと思います。私がかねてから主張しておるのは、ただいま言われるように所見を率直に披露しろと言われるいわゆる自主外交を展開するということ。これは、私ども、日本の立場において、そうして日本的な考え方で物事を判断していきたい、これに尽きるのであります。いかような措置をとりますかはしばらく時間をかしていただきたい。私はかように申し上げる以外には道はないように思います。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#8
○戸叶委員 アジアでアメリカの政策がどのように失敗しているかということは、自分は日本の総理大臣としては言えない、まあこういうことでございますが、一例をあげれば、ベトナムなどにおきましてもアメリカは失敗し、韓国に対しても相当の援助をやりながら結局韓国をああいう方向におちいらせてしまったというようなことを見ても、私は、やはり失敗であり、このことは私たちだけではなくて世界の識者が認めているところであると思います。いま総理大臣がおっしゃったのは、アメリカに対して自主的な立場でいろいろ意見を述べる、こういうふうなことを言われたわけでございますが、やはり、アジア・アフリカの一員としての発言をされるならば、正しい認識を持っていかなければならない。だとすれば、やはりベトナムの問題等においては成功しているとはお考えになっていないと私は思いますけれども、やはり、アメリカにお話をする立場においてどういう考え方でこういうような問題をお話しになるかということを承っておきたいと思います。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#9
○佐藤国務大臣 アジア・アフリカの一員であること、これは御指摘のとおりであります。そのアジア・アフリカの一員である前に、私どもは日本人であって日本の国の政府の代表である。この立場を忘れてはいけない。アジア・アフリカの一員であるということだけを見て、自分の国、日本の国を忘れては困る。ここがやはり自主外交のよって来たるゆえんである、私はかように理解しております。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#10
○戸叶委員 アジア・アフリカの一員であるということは、日本の国が一員であるということなんです。ですから日本の国を無視してアジア・アフリカの一員であるというようなことは言えないと思う。ですから、いまの総理大臣のことばはちょっとおかしいんじゃないかと思います。一員であると言うからには、やはり日本の国の立場に立って言っていることなんですから、そういうことはおっしゃらないようにしていただきたいと思うのです。
そこで、いまの問題でございますけれども、やはりベトナムなどの問題に対しては必ずしも成功しているということはお考えにならないでしょうね。
この発言だけを見る →そこで、いまの問題でございますけれども、やはりベトナムなどの問題に対しては必ずしも成功しているということはお考えにならないでしょうね。
佐
戸
戸叶里子#12
○戸叶委員 そういうことでは、それ以上は追及いたしませんが、来年はアメリカにいらっしゃるということになる。そうすると、アメリカへいらしてジョンソン大統領とどういうお話をしますかということを私伺いましても、おそらく総理は、まだきめておりません、いまこれからお話を考えていきますし、また通常の礼儀として行くんだくらいしかお答えはいただけないと私は考えます。そこで、私のほうからぜひ考えていただきたいと思いますのは、先ほどから総理自身もお認めになっていらっしゃるように、日本はアジアの一員である、そうしてアジアの問題がこんなに多いときに、アジアの政策を無視して日本の平和も繁栄もあり得ないのだ、そういうふうにお考えになったときに、私は、むしろアメリカへ行く前に、このアジア・アフリカの諸国を回っていろいろな声を聞いて、こういうふうな考え方なんだからこういうふうにすべきであるということくらいはアメリカに話してあげるべきではないか、こういうふうに考えます。そして、そのことがアメリカのためにもなるというふうに考えますけれども、そういうお考えは全然お持ちにならないかどうか、お伺いいたしたいと思います。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#13
○佐藤国務大臣 そこまでは考えておりませんが、御承知のように、私どもも公館を各地に派遣しておりますし、そういう機関を通じ、また、機関外におきましても、私は広く各方面の意見を徴しておりますので、私自身が回ったと同じくらいな効果があるような処置はとりまして、しかる後に出かけるつもりでございます。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#14
○戸叶委員 私は、アメリカへ行くのは悪いとは申しませんけれども、やはり、行く前に、アジア・アフリカの情勢というものを御自分の目ではっきりとごらんになって、それをつかんで行ってアメリカと話をするほうがいいというふうに考えておりますので、そのことも御考慮願いたいという立場で申し上げたわけでございます。
そこで、総理が施政方針演説のときにわが党の成田氏の質問に答えられて、来年のAA会議には日本は代表を出すということを本会議でお約束になりました。このことは私はたいへんよいことであると思います。そこで、佐藤総理としては、どういう階級、どの程度の代表をお出しになろうとしているのか、この点も念のために伺っておきたいと思います。
この発言だけを見る →そこで、総理が施政方針演説のときにわが党の成田氏の質問に答えられて、来年のAA会議には日本は代表を出すということを本会議でお約束になりました。このことは私はたいへんよいことであると思います。そこで、佐藤総理としては、どういう階級、どの程度の代表をお出しになろうとしているのか、この点も念のために伺っておきたいと思います。
佐
佐藤榮作#15
○佐藤国務大臣 本来このAA会議はたいへん大事な会議でありますので、総理またはそれに準ずる者と、こういうような気持ちで人選をしたいと思っております。私自身は実は出かけるようにはちょっとならないように思いますので、私にかわる人がだれかないだろうかということで、ただいま人選をしておる、かような状態であります。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#16
○戸叶委員 相当AA会議に対しては評価をして、そして総理にかわるべき人を考えていらっしゃる、こういうふうなお答えでございましたが、きのうのアジア・アフリカの公館長会議での内容を報道で読んでみますと、やはり、日本がAA会議に行って、そして指導的な役割りを果たしてほしい、こういうふうなことを言われておりますけれども、総理に準ずる人が行って、公館長会議で出たような意見のように、指導的な役割りを果たすというくらいのお考えで臨まれようとされているのかどうか、この点も念のためにお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#17
○佐藤国務大臣 指導的かどうか、それは別といたしまして、俗な表現ならば指導的というこういうことばが適当かと思いますが、私は、日本の持つ国力、ことに経済力等をもってして、そうして国際正義に立っての発言をするならば、相当の同調者があり、必ずその地位が認められることになるのじゃないだろうか、かような希望は持っております。また、そういう注意はこれにかけたい、かように思っておる次第でございます。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#18
○戸叶委員 そこで、お伺いいたしたいことは、先ごろカイロで行なわれました非同盟会議には、中国の代表権の問題が出まして、そして圧倒的に支持されたということが伝えられております。おそらく今度のAA会議でもこうした問題は出てくると思いますけれども、その場合に、日本がいまおっしゃったような立場でお臨みになるとするならば、どういうふうな中国代表権の問題をもって臨まれようとするのか、この点も伺いたいと思います。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#19
○佐藤国務大臣 予算委員会でしばしば御質問を受けまして、この点では私の考え方がわりにはっきりしてきておるのではないかと思います。いわゆる今日まで中国は一つだ、またそのもとにおいて実際には二つの政権がある、そして日本は国民政府と条約を結んでおる、したがって中共の承認問題が直ちに国府を追放というような形において行なわれること、これはどうしても受けられないのだ、また、受けられないと申しますか、そういうことであれば、これはたいへん重大な意義を持つものだ、そういう意味で、日本の態度は慎重にならざるを得ない、こういうことを申したように思いますが、この席におきましても、ただいま同じような考え方でございます。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#20
○戸叶委員 いまお答えになったようなことは、たびたびの機会で私どもも承って了承いたしておりますが、そこで、問題になりますのは、AA会議に臨んでいる人たちの一致した考えは、やはり、いまのアジアの問題で一番大きな問題は中国の問題である、こういうことはだれでも認識していることだと思います。そこで、おそらくAA会議に出てくる大多数の人たちがこの中国の国連での代表権の問題は認めるべきであるということで、積極的に支持する国が多いと思う。そういうところから、日本がたとえばいまのような国連での重要事項指定方式というような考え方を持って臨まれるといたしましたならば、おそらく日本は孤立化するような立場になるのではないか、そういう点を私はおそれるものでございます。この点、アジア・アフリカの国がどういうふうに考えているかということをもっとよく見きわめた上で出て行かないと、おそらく、日本がいまのままで何ら前進しない形で出て行けば、そこに孤立化するおそれがあると思いますが、この点はいかがでございましょうか。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#21
○佐藤国務大臣 そこがかねてから主張している点でございます。ひとしくAA会議ではありますが、中国問題をほんとうに身近に考えて、そうしてその国の基本的な問題だ、かようにまでAA会議の諸国がはたして考えるかどうか、日本と同じような考え方をしているかどうか、これが一つの問題だと思います。私は、日本の立場において、この中国問題が外交の中心課題だ、かようにもただいままでしばしば申しておりますが、はたしてさような気持ちがあの遠いアフリカ諸国にあるだろうか、気持ちとしては、むしろアフリカ諸国は、アジアの問題ではあるけれども、中国問題については比較的軽視しているのじゃないだろうか、かように私は思いますので、日本の立場と同一の立場で判断することは間違いがあるように思います。もっと具体的に申しますならば、フランス自身が、中共政府を承認しました。しかし、あの隣の東独政府をいまだに承認いたしておりません。これあたりはフランスのほうにもよく聞いてみたいような問題だと思います。それほど身近な問題になってくると、その国の外交処置が非常に敏感であり、また非常な慎重さを加えてくる、こういう点をよく考えていただきたい。AA諸国と同じだ、日本も他の国と同じように追随してしかるべきではなしか、この議論には私は賛成しかねるのです。これはやはり、自国の置かれている立場、その点におきまして重要性というものが各国によって判断が非常にまちまちだ、かように思いますので、そういう点を十分理解のいくようにすることがAA諸国に対する日本の責務だ、かようにも思う次第でございます。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#22
○戸叶委員 いまの御答弁の中の日本が追従してしかるべきだというようなことは、私は申し上げておりません。むしろ、たびたび佐藤さん自身も、中国の国連加盟の問題は非常に重要な問題なんだから重要事項指定方式にするのだということで、初め椎名さんが正直にお答えになったのによると、国連に加盟しないほうがいいから重要事項指定方式だとされて、取り消されたようでございますが、そういうように中国というものがアジアにおいて非常に大きな問題なんだから、中国の加盟ということを日本が考えなければいけないという立場で、それこそ自主的な立場でアジア・アフリカに対してそれを説得していくことが必要ではないかというふうに考えますので、先ほどからその点を申し上げているわけでございます。
そこで、佐藤さんがいまおっしゃいましたことは、日本がアジア・アフリカの言うことを聞くというのではなくて、日本が指導的な立場というのは誤弊があるかもしれませんが、アジアに日本がなくしてアジアはないのですから、やはりそういう立場で日本がアジア・アフリカの国々に中国の重大性というものを話していくことは、私は必要だと思うのです。それを、いまのような形ですと、アフリカ諸国はあんまり中国の問題に関心を持たないようだから日本が説いていくんだというのですけれども、説いていくというその内容に私は問題があるんじゃないかと思うのです。ですから、追従というのではなくて、日本がいかに中国の加盟を必要と認めているかという形で説得していくというふうな態度をおとりになるべきではないか、中国の国連加盟を促進させるんだという、そういう立場で臨むべきではないかと思いますけれども、この点もう一度伺いたいと思います。
この発言だけを見る →そこで、佐藤さんがいまおっしゃいましたことは、日本がアジア・アフリカの言うことを聞くというのではなくて、日本が指導的な立場というのは誤弊があるかもしれませんが、アジアに日本がなくしてアジアはないのですから、やはりそういう立場で日本がアジア・アフリカの国々に中国の重大性というものを話していくことは、私は必要だと思うのです。それを、いまのような形ですと、アフリカ諸国はあんまり中国の問題に関心を持たないようだから日本が説いていくんだというのですけれども、説いていくというその内容に私は問題があるんじゃないかと思うのです。ですから、追従というのではなくて、日本がいかに中国の加盟を必要と認めているかという形で説得していくというふうな態度をおとりになるべきではないか、中国の国連加盟を促進させるんだという、そういう立場で臨むべきではないかと思いますけれども、この点もう一度伺いたいと思います。
佐
佐藤榮作#23
○佐藤国務大臣 いかような説き方をするか、これは別でございますが、ただいま御指摘になりましたように、日本の置かれておる地位、それはたいへんむずかしい立場にあるのであります。そういう意味で、ほんとうに身近に、これは重要な問題であるということを身にしみて考えております。そういうような感じに各国がみななってくれれば、たいへんにしあわせだ、そういう意味で実情もよく説明する必要があるだろう。そして、同じようなレベルに立って、しかる後に結論を見出してもらうようにすべきではないか、実はこういうことを申しております。いわゆる指導的立場というのは、これはたいへんことばに語弊がある、かように思いますので、私はあえてその点を避けましたのも、ただいま申し上げたような趣旨からでございます。
この発言だけを見る →戸
戸叶里子#24
○戸叶委員 それでは、もう少し内容にわたってお伺いしたいと思いますが、先ほど総理もおっしゃいましたように、中国は一つである、しかし政府が二つあるんだ、しかもいま国連に代表権があるのは国民政府である、国民政府が国際連合から追放されるべきであるという考え方は決して問題の妥当な解決をもたらすゆえんではないということは、外務大臣もその施政方針の中にもまたおとといの外務委員会でもはっきり言われたことでございます。そこで、気にかかりますのは、ここで追放されるべきではないということばをお使いになったのですけれども、この追放されるべきでないということばは何を意味するのでしょうか。これは交代されるべきではないというようなことばでもいいんじゃないかと思いますけれども、この追放ということばに何か特別な意味があるのですかないのですか、この点お答えになっていただきたいと思います。
この発言だけを見る →佐
戸
戸叶里子#26
○戸叶委員 結果的にそうなるんだということばでお使いになったと思いますが、そこで、基本的な問題としてお聞きしたいのは、国民政府というものは国連に残すのであるという、その基本線というのはさまっているのですか。まずこの点をはっきり伺いたい。
この発言だけを見る →椎
椎名悦三郎#27
○椎名国務大臣 アルバニア等の提案は、すなわち中共の代表権問題を承認してそして国府の代表権をやめる、つまり取ってかわるという、こういう提案でございますが、その事実をつかまえて、これに反対である、こう申したのでございます。
この発言だけを見る →戸
椎