前田榮之助の発言 (体育振興に関する特別委員会)

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○前田(榮)委員 この問題、御質問申し上げる前に、これは当委員会の決定事項というよりも、私の一つの考え方を誤解を解くために申し上げて、質問に入りたいと思います。
 私らがこの問題を取り上げるのは、新しい憲法下における国会の重大な任務になるのかどうか、こういうこと、並びに公益法人としての宗教団体、これに対して政治的圧力というようなことになるのかならぬのか、こういうこと等についても、非常に慎重に研究し、考慮いたしまして、そういうことにならない範囲内において、しかも、いま委員長が申された、青少年の重要なアマチュアスポーツについての振興ということに貢献しなければならぬ当委員会の任務とあわせて考えなければならぬ、こういうことでありましたので、われわれがこうやってやることが明治神宮自体の運営について何らかの支障を来たすようなことがあったら、これは困ったことになる、こう私は反省をいたしながら臨んでいるわけでございます。したがいまして、いまプロ野球をやればたいへんもうかるのだ、プロ野球はもうける仕事をする、野球を通じてもうける。したがって最近における選手の選定等につきましても何千万円という金をただ一人の投手なりあるいは強打者につぎ込むことを平気でどんどんやっておる。これは世論の中にはひんしゅくしておる人もありますけれども、事業団体の性質としてそこへ当然きておるわけでありますが、そういうことがいいとか悪いとかいうことよりも、そこまで神宮のほうでやられておるということから考えますと、あるいはわれわれがアマチェア、アマチュアと言っておる間にその収益にたいへん甚大な影響を与えるということになって、神社の疲弊ということになるのじゃないか。そうするとやはり憲法上にもいろいろな問題も起こってくる、そういうときにはどうしたらいいかということ等も同志ともいろいろと相談をいたしまして、何千万円かの金が要るぞというときには、私ら自身やあるいは国家から出すわけにはいかないにしても、そのくめんくらいはするような腹ごしらえができないでこの問題には取り組まれぬぞ、こういう決意もして、いろいろな内輪話のような相談もしてみたりいろいろなことをやっておるわけなんです。でありますから、われわれがいまから御質問申し上げること等についても、憲法上の問題や神社を圧迫する問題、宗教上の問題等についても虚心たんかいに、われわれが思っておることを御理解の上で、ひとつ御答弁を願いたいと思うのであります。
 そこで第一にお尋ね申し上げたいのはこの運営委員会の問題でありますが、これは大蔵省が無償有償まぜて明治神宮へ国有というあの設備のあるままのものを払い下げされた。払い下げの気持ちや条件等については制限は加えておらないようでありますが、当時の文部大臣が参画をいたしましてそこに誓約が行なわれておるようであります。このことについては他の委員から質問があろうと思いますから、私からはその問題を申し上げませんが、ただその問題から発展をいたしまして、大体あそこの運営について委員をつくって、その委員によって神社の——神社と申し上げましても、われわれが神社というのは、明治神宮と他の日枝神社とかあるいはその他の神社とは、国民的な立場で非常に性格の違った内容を持っておると思うのであります。そういう意味で明治神宮という従来からあった、歴史を持ったあの外苑の運営はいかにあるべきかということについて文部大臣を加えての誓約が行なわれまして、その誓約の中で運営委員会が設けられた。その運営委員会の運営について本日おいでいただいた参考人の方々の中にはプロ野球を導入するということについて参画し御協議なさった方もおそらくいらっしゃるのじゃないかと思うのですが、そのプロ野球を導入する決意をされた当時の話し合いの内容等について、これは加藤さんか島田さんが御存じじゃないかと思うのですが、どなたでもいいですから、その点の経過をもう少し聞かせていただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 104804607X00919650311_004

発言者: 前田榮之助

speaker_id: 26109

日付: 1965-03-11

院: 衆議院

会議名: 体育振興に関する特別委員会