坂本泰良の発言 (法務委員会)

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○坂本委員 私も検察庁に対する信頼感並びに広範な事務について厳正公平にやっておられることは了承しております。さらに重要な事件は、破廉恥罪にせよ、政治的犯罪にせよ、あるいはこのごろこれも乱用されておると思っておりますが、公安与件の関係についても、これは検察官僚としての、また法に基づいて捜査をしておる、そして重要なことの報告をしておる、その点について私は全般的に決して否定するものじゃありません。おおよそ大部分の点は私も法曹の一人として信頼をいたしております。ただ、このごろ労働事件その他の公安事件についての検察権の行き過ぎとか、いろいろ捜査の困難な状態の関係から、悪く言えばでっち上げという問題が非常に起きて、裁判で無罪になるような事件が出てくる、こういう点に対しては遺憾に感じております。
 ただ、この吹原産業事件だけについては、これは昨年の総裁選挙前後から起きた問題であり、それに関連しておる方は政界でも相当有名で、地位のある方であります。その方が前科数犯、取り調べ十数回に及ぶ吹原のことを全然知らなかった。その吹原産業に株主として参加し、秘書の一名はその取締役になっておる。こういう関係のあることでありますから、新聞に出ておること全部を信頼するわけじゃありませんが、しかしながら、少なくとも大臣がこのような発表をする以上は、やはり中心は二つか三つしかないでしょう。その点についての疑惑は、こうであるから関係はないのだというのでなければ、私自身も、国民自体も納得しないと思うのです。刑事局長、事務次官の報告によって発表したものである、それじゃ主要な点はどういう報告に基づいて発表したかと聞けば、捜査の関係で言えない。それではないことでもあるようなふうにかえって疑惑が出てくると思う。われわれ国政調査権で、この法務委員会でこの点をいろいろとお聞きするのは、やはりわれわれは国民の代表でありますから、その代表に対して少なくとも納得のいくだけの発表はしてもらいたい。発表はこうしたのだ、その基礎は事務次官、刑事局長の報告に基づいたのだ、それじゃ主要なところはどの報告にどういうことになっておるか、一例をあげれば、あの黒金念書の問題、黒金氏の印鑑証明の問題、保証書の問題新聞なんかではあの保証書が出て、黒金氏と吹原と連名で判をついたのが出ておる。それはどういうわけで黒金氏とは関係がない、そこはその主要な一つか二つは言わなければ、その結論は納得できないと思うのです。私はそういう意味でお聞きしておるのです。どうですか。

発言情報

speech_id: 104805206X03219650601_010

発言者: 坂本泰良

speaker_id: 26562

日付: 1965-06-01

院: 衆議院

会議名: 法務委員会