佐藤榮作の発言 (予算委員会)

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○佐藤内閣総理大臣 このベトナム問題がいま国際の大問題になっていることは、これは私もお説のとおりだと思っております。したがいまして、しばしば申し上げますように、日本政府はこの事態ができるだけ早く鎮静することが望ましいのだ、こういうことをわが方の態度として申し上げました。また、アメリカ自身がどういう考え方を持っているのかということを聞いてみますると、もともと、こういう事態について望ましいかっこうだと、かようには思っていない。アメリカ自身も、いわゆる無条件で話し合いに応ずる、かような提案もしておるのでございます。だから、この点を十分理解していただきたいと思うし、日本国民も全部アメリカのこの提案というものをひとつ率直にそのまま受け入れて、そうして話し合いによる解決というものをアメリカ自身も希望しておるのだということを理解してほしいと思うのです。
 私、先ほど来言われておりますそういう点、椎名外務大臣との質疑応答で繰り返されておりますが、ただいま申し上げるような基本的なアメリカの態度というものを理解するならば、これは、領土的野心を持ったり、あるいは特別に政権を交代させよう、かようにしておるものでないということがわかる。それが、ただいま言われる、北ベトナムを占領したり、あるいはさらに爆撃を進めてハノイにまで出かける、かようには思えないのです。だからこそ、私が本会議でお答えしたように、これらの事柄、アメリカ自身の真の目的が、お互いの独立を尊重し、そうしてお互いに内政干渉をしないという、それが一つの平和維持への道だ、かように考え、そのたてまえからただいまの北爆をやっておる、かように考えてまいれば、またその北爆途中におきましても無条件話し合いを提案したり、また過日は五日間も爆撃をしなかったりしたその事態から考えると、ただいま私どもが受けておる印象、これは正しいものだ、かように私は思っておる次第でございます。

発言情報

speech_id: 104805261X02119650531_025

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1965-05-31

院: 衆議院

会議名: 予算委員会