高田富之の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)

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○高田小委員 私も何も直接その年度の防衛計画にそれがそのままなってくるとは言っておりませんよ。先ほど来言っておりますように、第二次防衛力整備計画が完了するということを念頭に置いての、そのときの日本における陸海空の自衛隊も総合的な力を発揮してどの程度のことがどういうふうにできるかということの研究ですから、これは初めての非常に大事な研究ですね。これを参考にし、これをもとにしないでは今後将来にわたっても防衛計画というものが立たないわけなんですよ。それほど大事な基礎研究なんです。これを単なる勉強会とか、すぐあなたは軽く言おうとして、全然関係ない関係ないと終始お答えになる、お出しになった資料も全然関係ない、単なる研究です。石橋委員の質問に対して教育局長が立とうとしたときに、立つ必要はないとおっしゃられましたが、そういうところによくあらわれているのです。実際はちゃんとよく目的も書いてあるんですね。何のためにやるかというのは、ちゃんとこれはいろいろな防衛のための諸措置の具体化を推進する目的でやっているんだと書いてあるんですよ。だから防衛計画、そういうものを立てる前にどうしても研究していなければならない。それを基礎にしてでなければどうして具体的な計画が立てられるか、そういう意味でその年度で直ちに計画化していくというものでないにしましても、それを抜きにしては大きな計画の発展というものは考えられないわけなのです。そういうものに対して無関心でいたなんということがもし事実だとすれば、重大な職務怠慢ですよ。重大問題です。
 そこで私は申し上げたいのですが、課員が単に二日くらい出た程度だ、様子を見に出た程度だということになりますと、当然書類の全貌なんというのは見せられておらぬと思う。ですからほとんど知らないんですね。ただちょっと様子を見て、雰囲気を見てきた程度、そんな程度だろうと思う。そうでなければ報告があるはずですよ。ですから、そういう点からいいましても何も知らなかった。ちょっと二日ばかり様子を見に行ってきた程度にとどまっているのです。
 そこで、やはりこの研究を始めるにあたってこういうことがちゃんときめられておるわけです。本研究に関する事項及び書類は研究関係者とその直属上級者のほか開示しないものとし、これによりがたい場合はそのつど統裁官の指示による、こうなっているでしょう。ですから、これはもう非常に厳重な、関係者だけ秘密でやったということになるでしょう。ですから、これは大臣にも口頭でちょっと報告した程度というお答えが前にあったのですけれども、これほど重大な研究をやっておりながら、内容も何も言わないで、研究を終わりましたというような程度の報告で済ませたということは、そうせざるを得ないことをちゃんと知ってやっているのです。計画があとでばれたらたいへんなことになることは知っているのですよ。だから、あとでばれて初めて大臣も知ることになり、局長も知ることになって、特に総理大臣のごときは、この間初めてこれを知られたときに何と言われましたか。私は速記録をあらためて読んでみましたけれども、率直な御答弁を総理大臣がなすっているじゃないですか。制服でなすべからざることをなしている、とんでもないことだ、国家総動員云々というようなことを口にするのもけしからぬ、いまこの平静なときに混乱事のことを予想をするのはけしからぬというようなことを発言をなさったことは、私は全く当然だと思うのです。だから、私は最初の質問に戻りますが、そういうふうにして、これはあなた方に対してさえも秘密なんですよ。そういう意味での秘密文書なんです。
 それでは、あなたのほうで提示されました資料の五ページに、これは岡田委員が予算委員会で質問されたときの文書「統幕3第38−30号」、この文書を知っているか、こう質問をされて、それについてお調べになってここに、五ページに書いてあるのですが、「この研究の当事者が作成したもので、組織、手順、日程等を定めたものである。すなわち、研究を行なうためのものに過ぎず、防衛庁および統幕、各幕僚監部のいずれにおいても正規に定決された文書ではない。」こういうふうなことで、これもこういう文書番号までちゃんとしてあるのです。これが正規の文書じゃないのですね。質問されて初めてお調べになってみたというようなことになっている。ですから要するに、これは内局に対しても、大臣や国防会議に対しても、この文書は原則として見せたくない。必要が生ずればそのつど統裁官の指示によるものであって、絶対漏らしてはならぬという性質のものなんです。そういう秘密を秘密として公に大臣までが擁護する、私は、これは筋が通らぬと思うのです。もしそんなことが許されるとすれば、ある部隊長がたとえば二・二六みたいな計画を立てて、極秘の指令文書をつくって、絶対に秘密だぞ、こう言ったときに、その秘密を大臣が責任を持って守ってやらなければならないのですか、それはどうなんですか。

発言情報

speech_id: 104805277X00619650401_021

発言者: 高田富之

speaker_id: 8851

日付: 1965-04-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会