高田富之の発言 (予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会)
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○高田小委員 私は相当御訂正になるところが生じたんじゃないかと実は想像したのでありますが、そういうことでございますならば、いまの御答弁に基づきましてこれから具体的にお伺いをしてみたいと思います。と申しますのは、この資料につきましては石橋委員も指摘いたしましたように、三矢研究というものについては、政府の考えとしては総体的には特に憲法に違反しているとか制服の政治介入だとか、そういうことではなくて、たまたま回答者の中のことばづかい、表現、文章というようなところに誤解を招くようなところがあるというような取り扱いになっておりまして、シビリアンコントロールが確保されておるとか政治介入の意図はないとか、ほとんど全体が問題はないというふうな趣旨に貫かれておるわけでございます。そこで、いままでにわが党のほうで発表いたしました研究問題に関する資料、ごく一部分でありますが、この資料につきまして考えてみましても、そうではなくて、相当訂正を要する点が出てきている、こう思います。そこで、すでに指摘された分もあるわけでありますが、もし重複しますれば簡単にイエスとかノーとかいう程度の御答弁でもけっこうでございますので、一応内容的な問題についての政府の御見解を確かめたいと思います。
まず第一は、この三矢図上研究なるものの状況判断の前提になっておるものであります。この種の図上作戦というようなものをやります場合には、どうしてもある程度具体的な状況というものを想定しなければそれに基づく戦略、戦術、用兵の具体的な方針というようなものが立つはずはないと思いますので、当然必要な状況を想定する、こういうことになるんじゃないかと思いますが、いままでの質疑応答の中では、いわゆる仮想敵、政治的な意味での仮想敵というようなものとは違う意味でやはりそういう対象国というものを考えるんだというような御答弁が何回か繰り返されておるわけでございます。そこで、この研究自体は、きわめて具体的に朝鮮における紛争というものを前提として想定をいたしまして、そこから対象国であるとかいろいろな問題が明らかにされ、さらにそれの波及拡大というふうになってまいりまして、これに基づくこまかい図上作戦の研究が行なわれておる、こういうことになるわけです。そこで、そういうふうに想定するということ自体、朝鮮において紛争が起こるということをきわめて具体的に想定しているのは、おそらくいまの日本の置かれている状況からして、またアジアにおける状況から考えて最もあり得べきことと、単なる全然ありっこないようなことを想定しても問題にならぬと思うのでありまして、最も可能性のある、具体的に危険性のある、可能性の高い事態というものを想定して行なったものと想像されるわけでございます。したがって、そういうふうな朝鮮で第二次の戦争といいますか、紛争が起こるというようなことを前提として想定いたしまして、この種の図上作戦計画というものを考えること自体は当然のことである、あたりまえのことだ、適当なことだ、何ら不当なことではない、かように政府としてもお考えになっておるものでございましょうか。