辻原弘市の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○辻原委員 先日の事態について、また昨日飛来をいたしましたC130について、台風のための一時避離だとあなた方は言っておりまするが、私は、この問題に関する米国のスポークスマンの発表を詳細に読みました。参考になると思うからよく聞いておいてもらいたい。B52爆撃機が沖縄から初出撃をしたことについて、同爆撃機は通常グアム島に駐留しているが、今回の攻撃が沖縄から行なわれたのは、グアム島地域の気象が悪かったためであると言っている。これは何げなく読むと問題ではない。しかし、全文を慎重に読むと、どういうことを言っているかというと、これは通常の場合における一時的避難を言っているのではない。すなわち、通常グアム島に爆撃機その他の飛行機がたくさんおる、たまたま台風の危険が迫りました、そこで避難をいたしましょうというのではないと言っているのです。そうでしょう。今回の攻撃が沖縄から行なわれたのは、グアム島地域の気象が悪かったためである。すなわちグアム島から攻撃をしようとしたのであるけれども、しかしながら、気象が悪くてグアム島からの攻撃ができなかった、出撃ができなかったので、沖縄から攻撃の基地を求めて出撃をしていったということを言っている。ここにあなた方が言う一時的な緊急避難などということは、単なるあなた方の悪く言えば従属的外交のあらわれで、相手が発表する一方的なそのことをそのまま受け取って言っておる。しかし、現地の米軍当局はそう言っている。
私は、これ以上これにかける時間はありませんが、あなた方の認識は違うのです。B52の飛来といい、C130の飛来といい、いずれもアメリカの戦略、戦術、ベトナムに対する出撃、こういう緊急事態に即した戦闘状態の中に巻き起こってきている現実の問題であります。もしそうでないとするならば、ひとつ常識的に考えてください。グアム島の基地というのは、大東亜戦争以来の基地なんです。そうでしょう。台風は毎年年々歳々襲ってくる。もし台風による一時避難が必要であるならば、いままでおそらく毎年毎年政府に対して通告があったはずなんです。あったかなかったかを私は尋ねません。常識の問題です。しかし、現にベトナムの戦火が今日のように拡大するまではそういう事態が起きていないでしょう。そこに私は本問題があなた方の言う単なる緊急避難とか、単なる台風によるとかいうことでは、今日、日本の国民の危惧を払拭することはできないということを申し上げておる。さらに私は、先ほどからの御答弁を基礎にいたしまして、この問題につきましては徹底的に今後解明をいたしてまいりたいと思います。
時間がございませんので、私は次の問題に移りたいと思いますが、総理にお伺いをいたします。
過ぐる参議院の選挙、また東京における都議会の選挙、特に東京においては、この二つの選挙がいずれもあなた方自由民主党の惨敗、完敗に終わっているのであります。私ども社会党といたしましては、東京において参議院、都議会選挙を通じて勝利を占めたからといって、われわれはそれにうちょうてんになっているのではない。しかし、日本の顔東京において政権を持っている自民党がかかる惨敗を喫したということは、これは保守党にとって事態きわめて私は重大であろうと思う。同時に、一方私たち社会党も、都議会において第一党を占め、参議院において新たな国民の信任の増強を得た。このことを考えましたときに、われわれは、従来にも増して新たな責任を私ども自身今日痛感をいたしております。ましてや、敗れた側の自由民主党の総裁であり総理である佐藤さんとされては、これに深刻な反省と所見がなければならぬと思いまするが、せんだってからの本会議における御答弁を聞きましても、切実な佐藤さんの心境というものがいまだ吐露せられておりません。あらためて総理の反省の御所見を私は承りたいと思います。