予算委員会

1965-08-04 衆議院 全230発言

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会議録情報#0
昭和四十年八月四日(水曜日)
   午前十時十分開議
 出席委員
   委員長 青木  正君
   理事 赤澤 正道君 理事 小川 半次君
   理事 古川 丈吉君 理事 八木 徹雄君
   理事 加藤 清二君 理事 川俣 清音君
   理事 辻原 弘市君 理事 今澄  勇君
      相川 勝六君    愛知 揆一君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      井出一太郎君    今松 治郎君
      江崎 真澄君    大橋 武夫君
      奥野 誠亮君    上林山榮吉君
      櫻内 義雄君    小山 省二君
      登坂重次郎君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    灘尾 弘吉君
      丹羽 兵助君    西村 直己君
      野田 卯一君    橋本龍太郎君
      古井 喜實君    松浦周太郎君
      水田三喜男君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    大原  亨君
      片島  港君    小松  幹君
      高田 富之君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    永井勝次郎君
      野原  覺君    山花 秀雄君
      横路 節雄君    佐々木良作君
      永末 英一君    加藤  進君
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  佐藤 榮作君
        法 務 大 臣 石井光次郎君
        外 務 大 臣 椎名悦三郎君
        大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
        文 部 大 臣 中村 梅吉君
        厚 生 大 臣 鈴木 善幸君
        農 林 大 臣 坂田 英一君
        通商産業大臣  三木 武夫君
        運 輸 大 臣 中村 寅太君
        郵 政 大 臣 郡  祐一君
        労 働 大 臣 小平 久雄君
        建 設 大 臣 瀬戸山三男君
        自 治 大 臣 永山 忠則君
        国 務 大 臣 上原 正吉君
        国 務 大 臣 福田 篤泰君
        国 務 大 臣 藤山愛一郎君
        国 務 大 臣 松野 頼三君
        国 務 大 臣 安井  謙君
 出席政府委員
        内閣官房長官 橋本登美三郎君
        内閣官房副長官 竹下  登君
        内閣法制局長官 高辻 正巳君
        総理府事務官
        (総理府特別地
        域連絡局長)  山野 幸吉君
        警察庁長官   新井  裕君
        防衛庁参事官
        (防衛局長)  島田  豊君
        防衛庁参事官
        (経理局長)  大村 筆雄君
        防衛施設庁長官 小幡 久男君
        総理府事務官
        (経済企画庁調
        整局長)    宮沢 鉄蔵君
        総理府事務官
        (経済企画庁国
        民生活局長)  中西 一郎君
        検     事
        (刑事局長)  津田  貫君
        法務事務官
        (入国管理局
        長)      八木 正男君
        外務事務官
        (アジア局長) 後宮 虎郎君
        外務事務官
        (北米局長)  安川  壯君
        外務事務官
        (経済協力局
        長)      西山  昭君
        外務事務官
        (条約局長)  藤崎 萬里君
        大蔵事務官
        (主計局長)  谷村  裕君
        大蔵事務官
        (主税局長)  泉 美之松君
        大蔵事務官
        (理財局長)  中尾 博之君
        水産庁長官   丹羽雅次郎君
        通商産業事務官
        (通商局長)  渡邊彌榮司君
        通商産業事務官
        (貿易振興局
        長)      高島 節男君
        運輸事務官
        (航空局長)  佐藤 光夫君
        自治事務官
        (選挙局長)  長野 士郎君
 委員外の出席者
        専  門  員 大沢  実君
    ―――――――――――――
八月四日
 委員稻葉修君、川崎秀二君及び中野四郎君辞任
 につき、その補欠として小山省二君、奥野誠一
 君及び橋本龍太郎君が議長の指名で委員に選任
 された。
同日
 理事稻葉修君八月四日委員辞任につき、その補
 欠として八木徹雄君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 参考人の出頭要求に関する件
 昭和四十年度一般会計補正予算(第1号)
     ――――◇―――――
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青木正#1
○青木委員長 これより会議を開きます。
 昭和四十年度一般会計補正予算(第1号)を議題とし、審査を進めます。
 これより総括質疑に入ります。
 なお、念のため申し上げますが、理事会の協議によりまして、総括質疑の持ち時間は一人当たり二時間となっておりますので、御了承を願います。
 辻原弘市君。
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辻原弘市#2
○辻原委員 私は、ただいまから内政、外交の重要な点につきまして、主として総理の御見解をただしてまいりたいと考えております。
 最初に、先般来から非常に重要な問題として国民の危惧と関心を集めておりますB52の沖縄及び板付に対する飛来の問題に関係をいたしまして、本日の新聞によりますと、またまたC130輸送機が約三十五機板付及び立川に飛来をしたという記事が報道せられておるのであります。この件に関しましてお尋ねをいたしたいと思いますが、まずC130が昨日飛来をするということは、事前の通告がありましたかどうか、この点を承りたいと思います。
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安川壯#3
○安川政府委員 C130が台風避難で板付に来るということは、前日の夜おそく連絡を受けております。
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辻原弘市#4
○辻原委員 これは重要な問題でありますし、政治上の課題として私はお尋ねをいたしておるのでありますから、総理ないしは所管大臣から明確にお答えをいただきたい。
 そこで、通告はあったということであるが、その通告は、先方の言い分によると、どういう内容のもとに飛来をするということを言われたのか、どういう目的で飛来をするということを言ってきたのか。
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椎名悦三郎#5
○椎名国務大臣 台風の来襲が予想されるので、それを避難するために移動する、こういう予告でございました。
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辻原弘市#6
○辻原委員 台風避難の目的ということでありますれば、当然その飛行機は、攻撃のための武器、弾薬、そういったものは搭載をしていないということが確認されなければならぬと思うが、それは日本側において確認をいたしておりますか。
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安川壯#7
○安川政府委員 C130は輸送機でございますから、武装はしておりません。
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辻原弘市#8
○辻原委員 輸送機だから武装していない、この見解につきましても、私は疑問を持っている。だが、そのことはあとでお尋ねをすることにして、武装を持っていないということを確認をした。すなわち、武装していない輸送機だから、日本国内の基地であるが、当然それに飛来をすることを日本側は了承をした。新聞の発表によりますと、政府は、その場合事前協議に要らないんだ、こう申しておりますが、その事前協議は要らないとした政府の見解というものは、一体どういう根拠に基づかれたものか、その点を外務大臣から承りたい。
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椎名悦三郎#9
○椎名国務大臣 事前協議の場合は、配置の変更ということが要点になっております。配置の変更というのは、一時的な緊急避難と違いまして、移動したところに常時配置されて、そしてそこを根拠地とする、こういう意味でございますから、一時的な緊急避難はいわゆる配置ではない、こういうことになる。
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辻原弘市#10
○辻原委員 少し現実の問題をとらまえてお答えを願いたいと思いますが、先般のB52の飛来の問題に関して、すでに、それらの点につきましては、外務委員会で私どもの見解を述べ、政府の見解をただした。それによると、沖縄は条約外であるから、これはいかよう米軍が行動しようともかってであるというのが政府の見解であります。しかしながら、日本の基地を使用して出撃する場合は当然事前協議の対象になるんだ、こう答えられておるのであります。間違いありませんね、外務大臣。
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椎名悦三郎#11
○椎名国務大臣 沖縄でなくて、日本の基地に配置されるという場合には、それは事前協議の対象になる。しかし、日本の基地といえども、一時的な緊急避難の場合には、それは事前協議の対象にならないということをお答えしたはずでございます。
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辻原弘市#12
○辻原委員 私がお尋ねをしておるのは、一時的な緊急避難ではなくて、日本の基地を利用して、伊丹からたとえばベトナムに出撃をした場合、これは事前協議の対象になる――ならないのですか。その点はひとつ総理からお答えを願いたい。
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椎名悦三郎#13
○椎名国務大臣 そういう一時的緊急避難でなくて、相当の兵力が日本の基地に新たに配置されるという場合には、これは事前協議の対象になります。
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辻原弘市#14
○辻原委員 外務大臣のお答えで明瞭になりました。日本の基地を使用して出撃する場合には事前協議の対象になる、これははっきりしたのであります。
 そこで、今回のC130は事前協議の対象にならない、こうおっしゃったのは、一時的な緊急避難であり、それには出撃のための武装をしておらない、こういう意味で事前協議の対象にならないと、政府のほうではそういう見解をとっておるのでありますかどうか。その事前協議の対象にならぬとあなた方が言われる根拠をひとつ示していただきたい、C130について事前協議の対象にならぬと新聞に堂々と書いておりますから。
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椎名悦三郎#15
○椎名国務大臣 それは一時的な緊急避難であるから事前協議の対象にならない。
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辻原弘市#16
○辻原委員 そうすると、かりに武装をして出撃をするという場合は当然対象になりますね。台風避難ではなくて、爆弾を積んで、あるいは兵員を積んで出撃の態勢を整えて飛来をして日本の基地から出撃をしようという場合には、明らかに対象になりますね。先ほど私が申し上げたB52の場合と同じなんだから、そうでしょう。
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椎名悦三郎#17
○椎名国務大臣 それは軍事的な特別の知識を要する問題だと私は思います。普通の輸送機が一体そういう資格、能力を備えることになり得るのかどうかということにつきましては、私は専門家ではありませんから、そこまでは正確にただいまお答えするわけにいかぬ。もう少し調べてからお答えいたします。
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辻原弘市#18
○辻原委員 そんなことは専門的に調べる必要もない私は常識の範囲内の問題だと思う。そうすると、外務大臣の常識においては、輸送機は軍用にあらずという前提を持っておるのですか。輸送機は軍用機じゃないのですか。その点をお尋ねいたします。これは常識の問題です。外務大臣、どうなんですか。
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椎名悦三郎#19
○椎名国務大臣 北米局長をしてお答えいたさせます。
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安川壯#20
○安川政府委員 台風避難でありますならば、その入ってくる飛行機がB52であろうと、C130であろうと、これは変わりはないわけでございまして、事前協議の対象にならないわけでございます。これは仮定の問題でございますけれども、かりにB52が一たん台風避難で日本に来まして、その上で爆弾を積んでベトナムに出撃するというような場合には、当然事前協議の対象になるわけでございます。しかし、C130の場合は、実際問題としてこれは輸送機でございますから、戦闘作戦行動に出るというようなことは実際にはあり得ない、こういうことでございます。
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辻原弘市#21
○辻原委員 やや政府の見解が明瞭になりました。台風避難という名目がつけば、輸送機であろうが、爆撃機であろうが、戦闘機であろうが、それは事前協議の対象にはなりません。しかし、一たん武装して爆弾を積み戦闘の準備を整えてやってきたものについては、これは明らかに事前協議の対象になる。そうですね。そのとおりいま私はオウム返しに言ったのですよ。
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安川壯#22
○安川政府委員 爆弾を積んで来るときと出るときを区別していただきたいと思いますが、交換公文にございます事前協議は、これは読んでおわかりのとおり、「日本国から行なわれる戦闘作戦行動」こうなっておりますから、これはあくまでも日本から出撃する前の事前協議をいうわけでございます。単に爆弾を積んで入ってきたというだけで、直ちに日本から戦闘作戦行動が行われるということにはなりませんので、あくまでも日本の基地に一たん参りまして、そうして出撃をする前に事前協議が行なわれるわけでございます。
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辻原弘市#23
○辻原委員 そこで、私は、先日のB52の飛来については重大な疑問を持つのです。それはどういうことかというと、先般の外務委員会で詳細にその経過が明らかにせられておりまするように、当初B52については板付に飛来をするという通告があった。自後板付に立ち寄らないで、数刻おくれたまま沖縄から出撃をしていったのです。
 そこで問題として考えられるのは、この飛行機は、グアム島を発して、飛来はしなかったけれども一たんは板付に立ち寄ろうとした、板付に飛来をしようとした飛行機である。それがどういうような戦術上の変化かわからないけれども、沖縄に着陸をし、沖縄から出撃をしていったという経過がある。そこで、将来心配となることは、かりに沖縄から出撃をしていった場合であっても、グアム島を出発する際に、当然出撃態勢を整えてこれは進発をしているものである。一時的にもせよ、日本の基地にそれが飛来をするということは、当然事前協議の対象とならなければいけないが、先ほどからの私と北米局長、あるいは外務大臣との応答によって政府の見解で明らかになったことは、いわゆる名目でなくて実際上の避難であるなら問題はないけれども、武装をし、爆弾を積んで出撃態勢を整えておる飛行機については、しかも現実にそれが出撃をされていったという事実の確認があれば、また事前にそのことが見通しされれば、当然これは事前協議の対象になるということ、そうなれば、いま私が申し上げたように、先般のB52は、明らかにこれは当初目的は日本の基地に武装のまま着陸しようとしておる。それがたまたま沖縄から出撃をしていった。当然これは事前協議の対象になるじゃありませんか。外務大臣の御見解を明確にひとつ承っておきたい。
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椎名悦三郎#24
○椎名国務大臣 それは、ただ一時的の避難の場合には、依然として事前協議の対象になりません。それだけ申し上げておきます。
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辻原弘市#25
○辻原委員 時間がありませんから、私は事実の一つ一つを示してお尋ねするわけにいきませんけれども、しかし、ただいまの外務大臣の答弁で、きょうはおそらくテレビで国民が聞いていると思いますが、そういうことは納得しませんよ。現に日本に来ると言ったグアム島の爆撃機が、沖縄から爆弾をかかえて攻撃をしている。そういう戦闘態勢を整えた飛行機が日本に現に来るぞと言ってきたのに対して、あなた方は、台風緊急避難だと称して、けっこうでございますと答えておる。これは事実の問題と非常に懸隔があるということを私は指摘をしている。あなた方の従来からの答弁によれば、当然これこそ事前協議の対象にしなければいかぬ問題です。総理にそれらの問題についの見解を私は一ぺんお伺いをしておきたい。
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椎名悦三郎#26
○椎名国務大臣 たとえそれが装備をしておろうとおるまいと、一時的な緊急避難であれば、それは事前協議の対象にはなりません。それが今度は日本の基地を進発して直接進撃行動に出るという場合には、事前協議の対象になりますけれども、来る場合に、それが一時的な避難行為であるという限りにおいては事前協議の対象にならないと明確に申し上げておきます。
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辻原弘市#27
○辻原委員 先日の事態について、また昨日飛来をいたしましたC130について、台風のための一時避離だとあなた方は言っておりまするが、私は、この問題に関する米国のスポークスマンの発表を詳細に読みました。参考になると思うからよく聞いておいてもらいたい。B52爆撃機が沖縄から初出撃をしたことについて、同爆撃機は通常グアム島に駐留しているが、今回の攻撃が沖縄から行なわれたのは、グアム島地域の気象が悪かったためであると言っている。これは何げなく読むと問題ではない。しかし、全文を慎重に読むと、どういうことを言っているかというと、これは通常の場合における一時的避難を言っているのではない。すなわち、通常グアム島に爆撃機その他の飛行機がたくさんおる、たまたま台風の危険が迫りました、そこで避難をいたしましょうというのではないと言っているのです。そうでしょう。今回の攻撃が沖縄から行なわれたのは、グアム島地域の気象が悪かったためである。すなわちグアム島から攻撃をしようとしたのであるけれども、しかしながら、気象が悪くてグアム島からの攻撃ができなかった、出撃ができなかったので、沖縄から攻撃の基地を求めて出撃をしていったということを言っている。ここにあなた方が言う一時的な緊急避難などということは、単なるあなた方の悪く言えば従属的外交のあらわれで、相手が発表する一方的なそのことをそのまま受け取って言っておる。しかし、現地の米軍当局はそう言っている。
 私は、これ以上これにかける時間はありませんが、あなた方の認識は違うのです。B52の飛来といい、C130の飛来といい、いずれもアメリカの戦略、戦術、ベトナムに対する出撃、こういう緊急事態に即した戦闘状態の中に巻き起こってきている現実の問題であります。もしそうでないとするならば、ひとつ常識的に考えてください。グアム島の基地というのは、大東亜戦争以来の基地なんです。そうでしょう。台風は毎年年々歳々襲ってくる。もし台風による一時避難が必要であるならば、いままでおそらく毎年毎年政府に対して通告があったはずなんです。あったかなかったかを私は尋ねません。常識の問題です。しかし、現にベトナムの戦火が今日のように拡大するまではそういう事態が起きていないでしょう。そこに私は本問題があなた方の言う単なる緊急避難とか、単なる台風によるとかいうことでは、今日、日本の国民の危惧を払拭することはできないということを申し上げておる。さらに私は、先ほどからの御答弁を基礎にいたしまして、この問題につきましては徹底的に今後解明をいたしてまいりたいと思います。
 時間がございませんので、私は次の問題に移りたいと思いますが、総理にお伺いをいたします。
 過ぐる参議院の選挙、また東京における都議会の選挙、特に東京においては、この二つの選挙がいずれもあなた方自由民主党の惨敗、完敗に終わっているのであります。私ども社会党といたしましては、東京において参議院、都議会選挙を通じて勝利を占めたからといって、われわれはそれにうちょうてんになっているのではない。しかし、日本の顔東京において政権を持っている自民党がかかる惨敗を喫したということは、これは保守党にとって事態きわめて私は重大であろうと思う。同時に、一方私たち社会党も、都議会において第一党を占め、参議院において新たな国民の信任の増強を得た。このことを考えましたときに、われわれは、従来にも増して新たな責任を私ども自身今日痛感をいたしております。ましてや、敗れた側の自由民主党の総裁であり総理である佐藤さんとされては、これに深刻な反省と所見がなければならぬと思いまするが、せんだってからの本会議における御答弁を聞きましても、切実な佐藤さんの心境というものがいまだ吐露せられておりません。あらためて総理の反省の御所見を私は承りたいと思います。
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佐藤榮作#28
○佐藤内閣総理大臣 これは衆議院本会議におきましても、また参議院の本会議におきましても、私はしばしば私の心境を吐露したつもりであります。あるいはことばが不十分で、表現のしかたがまずくて、皆さん方のお考えになっておることと合わないというようなことがあるのかもわかりませんが、しかし、私自身、この東京において参議院における議席を持たなくなった。さらにまた、都会議員選挙において惨敗したこと、そうして第一党を社会党に譲ったこと、これは東京が首都であるだけにたいへんな問題だ、かように思っております。しかしながら、大衆のその英知によるただいまのような審判、まことに厳粛なものだ、これに対しましては、えりを正して謙虚にこの審判を受ける。同時に、みずからも反省をする。しかし、ただいまは私自身が政局を担当いたしておるのでありますから、この意味におきましての責任の重大なることを、社会党と同様とは申しませんが、別な違った観点におきましてその責任の重大なることを痛感しておるのであります。国民の負託にこたえ、また期待に沿うよう最善を尽くしてまいりたい。国政におきましても、また在来からの都政においても、これは私自身が、また自由民主党自身がみずから、反省をして、そうして期待に沿うようにいたしたい、かように考えております。
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辻原弘市#29
○辻原委員 こういうむざんな結果を保守党が招来したということについて、その原因が、どこにあったと総理はお考えになっておりますか。
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