佐藤榮作の発言 (日韓条約等特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(佐藤榮作君) まずその冒頭に、火のないところに煙は立たない、こういう仰せでございます。そのとおりが私どもにも言われておる。一体だれが煙を立てているのか、このことをよくお考えをいただきたい。だから、私は本来何度も何度も申し上げて、(「火があるからだ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)これはこの条約は平和的なものであるということでございますということをはっきり申しておる。ただいまもいろいろやじが飛んでおりますが、やじの出たところが大体煙の出したその元だ、かようにお考えをいただきたいと思います。
 次に、この韓国問題につきまして北鮮との関係はどうなるか。ただいま北鮮並びに大韓民国のあることは、これはもう御承知のとおりであります。このことがたいへん不幸な状態だといって、これは何度も繰り返しております。また、これは詳細に昨日もお答えをいたしたつもりでありますが、ただいま北鮮との関係は、今回の条約では全然触れておらない、いわゆる白紙の状態だということであります。したがいまして、これまでも北鮮に対してとりました態度、日本の態度に変わりはない、変更はしておらないという状況でございます。問題は、この北鮮と大韓民国とある、その場合に、どうして大韓民国と話をするのだと、こういうことであろうと思いますが、それはたびたび国連の決議を御紹介いたしましたり、あるいはまた七十二カ国が大韓民国を承認しておる。また、二十三カ国が北鮮を承認しておる等々について詳しく説明をいたしましたので、お答えをいたしましたので、重複いたしますからこの点は前答弁で御了承をいただきたいと思います。また、中共に対しましても同様のことが言えるのでありまして、今回のこの交渉によりまして中共問題は別に何らきめておるわけではありません。したがいまして、中共に対する在来の日本国の態度、これには変更がないのだ、むしろ、この中国問題等を含めて私どもは今日態度が変わっておらないが、絶えず動きつつあるのだと、こういうことも説明しておりますので、今後のその動きつつあるアジアの情勢に対しましては、十分間違わないようにこれから善処していくつもりでございます。
 以上で、お尋ねになりました点かと思いますが、お答えいたします。

発言情報

speech_id: 105014958X00519651126_010

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1965-11-26

院: 参議院

会議名: 日韓条約等特別委員会