二宮文造の発言 (日韓条約等特別委員会)
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○二宮文造君 非常に言いにくいことのようでございますが、これは、あとでまた管轄権の問題で北鮮の問題が出てまいりますから、そのときにお伺いしたいと思います。
第三点の、日韓条約ははたして日韓両国民の友好を進めることができるかと、こういう問題でございます。いま韓国の国民感情の中に貫いております考え方というものは、なぐったほうはその痛さをすぐ忘れる、だけども、なぐられたほうはいつまでもその痛さを覚えていると、こういうふうな表現がそのままぴったりするような国民感情にあると思います。過去の日本の統治に対する韓国人の憎しみというものが、ぬぐい去っておらない、記憶がまだなまなましい、そういう事態の中で、ましてこの日韓条約の審議の過程を見てみましても、韓国では衛戌令をしいて、そうして与党が単独強行採決をする、そうして成立をさした、あるいは衆議院の段階におきましても、非常に問題になっておりますように、これまた強行採決をやったと、手続はどんどんどんどん進んでいきますけれども、このぬぐってもぬぐい去れないような国民感情、それを全然無視して、はたして総理の言われるように、日韓の国交正常化が実質的に進んでいくかどうか、非常に疑問になると思うんです。こういう韓国民の国民感情に対しまして、政府としてはどのように日本の立場というものを述べ、かつまた日本の国民に対してもどう説得し
ていくかということを伺いたいと思います。