二宮文造の発言 (日韓条約等特別委員会)
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○二宮文造君 総理の持論であった寛容と忍耐がこういうところにあらわれようとは私は思わなかったのです。やはりわれわれが考えますのに、名は体をあらわす、あるいはまた一つの法律案の内容というものは、たとえば名前をどのように変えてでも、その考え方というものをもって私どもはその法律案というものを審議しなければならない、こういうふうに教えられてもおりますし、また私どもそう思っております。いま政府委員の説明を受けて、それを聞いた総理の聞き方と私の聞き方とは違うわけです。確かにいまの政府委員のお話は、日本色浸透防止法、そういう考え方のもとに進んだけれども、あまりにもそれでは露骨過ぎるではないか、内容を貫いていくものは日本の経済侵略を防ぐとかあるいは云々というるる説明がありましたけれども、要するにそれは日本に対する反感、それをやわらげる意味のといいますか、それを表面を糊塗する意味の、政府としては日本に対して弱腰ではないのだ。あなた方の考えているとおりこれから日韓条約が締結されたあとも進んでいくのだと。国民の中にある反日感情に迎合するような考え方ではないか。それはひっくり返してみますと、日本にとってみれば、非常に不可解な法律の内容になってくるのじゃないか。そのためにせっかくの経済提携であっても、今後の活動が非常にチェックされたり、あるいは漁業協定の推進にあたりましてもそれが何らかの形で影響してきたりするのではないか。禍根は一掃するにしくはない、こう私は思うわけです。したがって、権威のある日本の政府ですから、こういう内容の法律を考え出すことも、あるいはそれを国会に提出することも、あるいは施行することも、将来の日韓関係において非常に不適当である、こういうふうな申し入れをなさってもいいんじゃないか、また当然すべきではないかと、こう私は思いますが、見解を伺っておきたいと思います。