西田剛の発言 (体育振興に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○西田政府委員 ただいま定時制の高校の生徒につきましていろいろと貴重な御意見をいただきましたが、現在の高等学校の生徒は全国で三百八十万ばかりになりますが、そのうち約一四%に当たります五十一万の生徒が定時制に学んでおるというような状況でございます。定時制の高校、特に夜間の生徒は、いわゆる働きながら学ぶという勤労青少年でありまして、さような面から特別に配慮してまいる必要があるのではないかというふうに考えております。
 ただいまもお話がありましたように、私どもの調べによりますと、定時制の生徒の体位、体力は、総体的に見まして全日制のそれと比してやや劣っておるというような実情でございます。これをやや詳しく申し上げますと、たとえば、十七歳で見ますと、身長でも二センチばかり低い。体重も、男子の場合ですと一キロばかり少ない。女子の場合は、総じて、ほとんど差がないか、むしろ働く定時制の子供のほうがいいというような事情もございますが、男子で見ますと明らかにさような開きがございます。また、運動能力につきましても、たとえば走跳投、こういう面では全日制に比してやはりやや劣っておるという結果が出ております。ただ、背筋力とか握力というようなものにつきましては、むしろ勤労青年であります定時制の生徒のほうがやや有利であるというような特徴も見られるような状況でございます。
 いずれにいたしましても、これらの生徒は、昼間は働き、そして夜間は学ぶという状況で、健康上十分留意をすべき状態でございますが、考え方によりますと、定時制の高校の生徒がさように昼働いて夜またスポーツをやるというようなことは過重ではないかというような意見もあるわけでございますけれども、私どもの調査によりますと、かえって定時制の生徒はスポーツに非常なあこがれを持っておる、そして、気分転換というような意味で、あるいは仲間つくりというような意味でスポーツへのあこがれが非常に強い、ある意味では、その生徒の欲求度というような点から見ますと、全日制の生徒以上に定時制の生徒のほうが強いというような事情も見られます。さような点から、私どもといたしましては、定時制高校の体育振興についてはできるだけ力を入れてまいりたいというふうに考えております。
 ただ、ただいまお話のありましたように、全国大会的な催し、これについて年齢制限をしておるようであります。高等学校全体の体育振興のための自主的な団体、高等学校体育連盟というものがございますが、そこでは、一応定時制もその傘下に入れまして全日制と同様に取り扱っておるわけで、そこのルールによりますと、年齢制限は、私どもの承知している範囲では、普通の高等学校に一年を加えました十九歳までを一応の制限としてやっておるような事情も承知いたしております。スポーツの種目によりましては、特に個人種目あたりでは、年齢ということが競技の上で相当大きなウエートを占めますので、これらの点につきまして、はたして年齢を上げるのがいいのかどうかというような問題がございますが、私どもの調べでは、定時制の高校の生徒でも、特に十九歳以上の者はそう多くございません。ただ、東京の場合にはある程度の数になっておるようでございますし、特に二十一歳あるいは二歳あたりでスポーツに熱心な生徒も相当おるというような事情を聞いております。さような意味から申しますと、一応定時制の生徒である限りは同一に扱って、年齢制限というようなことは多少緩和してはというような意見もあり得るわけでございますが、高体連におきましては、さような点もいろいろと従来から検討し、かつ教育的な配慮も加えまして一応実施しておるような状況と承知いたしております。ただいま先生からのお話もございましたように、事柄自体は高体連が教育的な配慮のもとに自主的にきめていく性質のものであると存じますので、お話のように、文部省からかれこれと言う筋合いではありませんが、可能な限り——種目によりましては、たとえばチームゲームでは、一人か二人年齢のいった者がおっても大勢に影響はないけれども、柔道あたりですと、年齢が十九か二十一かでずいぶん違うということで、一律にはまいらないかもしれませんけれども、一応高等学校の生徒であるということで、種目によりましては、なるべくさような差別、制限を緩和いたしまして、多くの夜間定時制の生徒も参加できるような方向で検討していくのがいいのではないかというふうに考えております。

発言情報

speech_id: 105104607X01419660622_005

発言者: 西田剛

speaker_id: 12009

日付: 1966-06-22

院: 衆議院

会議名: 体育振興に関する特別委員会