山花秀雄の発言 (予算委員会)

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○山花委員 従来たびたび、佐藤総理も御承知のように、たとえば警職法、教育二法案、破防法、安保、こういうときには、その事後処置として、必ず、善処いたします。さようなことは二度と繰り返しをいたしません、こういうような表現がなされておるのであります。しかし、何回も何回も同じようなことが行なわれるということは、遺憾千万であります。ただいま佐藤総理が、決意を表明されましたことを将来十分に違反しないと言う。そういう精神を貫いていただきたいと思うのであります。議会制民主主義とは、何よりも目的に近づくための手続、手段を重んずる政治理念であります。われわれはこの理念によりまして、議会の民主主義を守ろうとするために、あえて一部の批判を顧みず抵抗をいたしました。かつて昭和四年、あなたの先輩である同郷の田中義一内閣当時、治安維持法に死刑を加えるという改悪案が上程されました。当時労働農民党所属の山本宜治議員は、強硬に反対をいたしまして、そのため右翼の暴力により暗殺をされました。その後日本の政治はどうなったでしょうか。暗黒の軍人政治家によって、戦争へ戦争へと突入をいたしてまいりました。三百有余万人の不幸な帰らぬ人ができ上ってまいりました。また、戦時中の翼賛政治では、野党の動議もあるいは牛歩戦術もなかったことは事実であります。そのかわり、国会は軍部の思うままに支配をされまして、歴史の歯車に大きく狂いを生じたことは、御承知のとおりであります。近くは安保条約をめぐり、わが党の委員長浅沼氏が同じく右翼の手で殺されました。野党の抵抗の強いとき、そのあとで必ず国の平和と安全がゆがめられるような状態であります。国の不幸が忍び寄っているのであります。野党が、ある場合は命までかけて抵抗するのは、単なる反対のための反対ではございません。国の運命が左右される、議会民主主義を守らなければ将来必ず国民が不幸になると判断をしておるからであります。こうした歴史の教訓を思い起こして、国家と国民の将来を考え、そのために絶対に議会の民主主義をとうとぶことが大切であります。国会正常化を願うならば、この際、もう一度しつこいようでありますが、総理の反省と所見をお伺いいたしたい次第であります。

発言情報

speech_id: 105105261X00219651222_004

発言者: 山花秀雄

speaker_id: 27682

日付: 1965-12-22

院: 衆議院

会議名: 予算委員会