予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和四十年十二月二十二日(水曜日)
午前十時六分開議
出席委員
委員長 青木 正君
理事 赤澤 正道君 理事 植木庚子郎君
理事 小川 半次君 理事 古川 丈吉君
理事 八木 徹雄君 理事 加藤 清二君
理事 川俣 清音君 理事 辻原 弘市君
理事 今澄 勇君
相川 勝六君 愛知 揆一君
荒木萬壽夫君 荒舩清十郎君
井出一太郎君 今松 治郎君
江崎 真澄君 大橋 武夫君
大平 正芳君 上林山榮吉君
川崎 秀二君 久野 忠治君
小坂善太郎君 櫻内 義雄君
重政 誠之君 登坂重次郎君
中曽根康弘君 灘尾 弘吉君
丹羽 兵助君 西村 直己君
野田 卯一君 橋本龍太郎君
古井 喜實君 松浦周太郎君
三原 朝雄君 水田三喜男君
石田 宥全君 大原 亨君
片島 港君 小松 幹君
高田 富之君 中井徳次郎君
中澤 茂一君 永井勝次郎君
野原 覺君 堀 昌雄君
山花 秀雄君 横路 節雄君
佐々木良作君 永末 英一君
加藤 進君
出席務大臣
内閣総理大臣 佐藤 榮作君
法 務 大 臣 石井光次郎君
外 務 大 臣 椎名悦三郎君
大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
文 部 大 臣 中村 梅吉君
厚 生 大 臣 鈴木 善幸君
農 林 大 臣 坂田 英一君
通商産業大臣 三木 武夫君
運 輸 大 臣 中村 寅太君
郵 政 大 臣 郡 祐一君
労 働 大 臣 小平 久雄君
建 設 大 臣 瀬戸山三男君
自 治 大 臣 永山 忠則君
国 務 大 臣 上原 正吉君
国 務 大 臣 福田 篤泰君
国 務 大 臣 藤山愛一郎君
国 務 大 臣 松野 頼三君
国 務 大 臣 安井 謙君
出席政府委員
内閣官房長官 橋本登美三郎君
内閣法制局長官 高辻 正巳君
公正取引委員会
委員長 北島 武雄君
総理府事務官
(行政管理庁行
政監察局長) 稲木 進君
総理府事務官
(経済企画庁調
整局長) 宮沢 鉄蔵君
総理府事務官
(経済企画庁国
民生活局長) 中西 一郎君
総理府事務官
(経済企画庁総
合計画局長) 向坂 正雄君
検 事
(刑事局長) 津田 實君
外務事務官
(アジア局長) 後宮 虎郎君
大蔵事務官
(主計局長) 谷村 裕君
大蔵事務官
(主税局長) 塩崎 潤君
大蔵事務官
(理財局長) 中尾 博之君
大蔵事務官
(銀行局長) 佐竹 浩君
厚生事務官
(薬務局長) 坂元貞一郎君
食糧庁長官 武田 誠三君
通商産業省事務
官(企業局長) 島田 喜仁君
運輸事務官
(鉄道監督局
長) 堀 武夫君
郵政事務官
(電気通信監理 畠山 一郎君
官)
郵政事務官
(郵務局長) 長田 裕二君
郵政事務官
(経理局長) 淺野 賢澄君
建設事務官
(計画局長) 志村 清一君
自治事務官
(選挙局長) 長野 士郎君
自治事務官
(財政局長) 柴田 護君
自治事務官
(税務局長) 細郷 道一君
委員外の出席者
日本国有鉄道総
裁 石田 礼助君
日本国有鉄道副
総裁 磯崎 叡君
専 門 員 大沢 實君
—————————————
十二月二十二日
委員稻葉修君、川崎秀二君、有馬輝武君及び佐
々木良作君辞任につき、その補欠として久野忠
治君、橋本龍太郎君、片島港君及び玉置一徳君
が議長の指名で委員に選任された。
—————————————
本日の会議に付した案件
昭和四十年度一般会計補正予算(第3号)
昭和四十年度特別会計補正予算(特第2号)
昭和四十年度政府関係機関補正予算(機第2
号)
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時六分開議
出席委員
委員長 青木 正君
理事 赤澤 正道君 理事 植木庚子郎君
理事 小川 半次君 理事 古川 丈吉君
理事 八木 徹雄君 理事 加藤 清二君
理事 川俣 清音君 理事 辻原 弘市君
理事 今澄 勇君
相川 勝六君 愛知 揆一君
荒木萬壽夫君 荒舩清十郎君
井出一太郎君 今松 治郎君
江崎 真澄君 大橋 武夫君
大平 正芳君 上林山榮吉君
川崎 秀二君 久野 忠治君
小坂善太郎君 櫻内 義雄君
重政 誠之君 登坂重次郎君
中曽根康弘君 灘尾 弘吉君
丹羽 兵助君 西村 直己君
野田 卯一君 橋本龍太郎君
古井 喜實君 松浦周太郎君
三原 朝雄君 水田三喜男君
石田 宥全君 大原 亨君
片島 港君 小松 幹君
高田 富之君 中井徳次郎君
中澤 茂一君 永井勝次郎君
野原 覺君 堀 昌雄君
山花 秀雄君 横路 節雄君
佐々木良作君 永末 英一君
加藤 進君
出席務大臣
内閣総理大臣 佐藤 榮作君
法 務 大 臣 石井光次郎君
外 務 大 臣 椎名悦三郎君
大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
文 部 大 臣 中村 梅吉君
厚 生 大 臣 鈴木 善幸君
農 林 大 臣 坂田 英一君
通商産業大臣 三木 武夫君
運 輸 大 臣 中村 寅太君
郵 政 大 臣 郡 祐一君
労 働 大 臣 小平 久雄君
建 設 大 臣 瀬戸山三男君
自 治 大 臣 永山 忠則君
国 務 大 臣 上原 正吉君
国 務 大 臣 福田 篤泰君
国 務 大 臣 藤山愛一郎君
国 務 大 臣 松野 頼三君
国 務 大 臣 安井 謙君
出席政府委員
内閣官房長官 橋本登美三郎君
内閣法制局長官 高辻 正巳君
公正取引委員会
委員長 北島 武雄君
総理府事務官
(行政管理庁行
政監察局長) 稲木 進君
総理府事務官
(経済企画庁調
整局長) 宮沢 鉄蔵君
総理府事務官
(経済企画庁国
民生活局長) 中西 一郎君
総理府事務官
(経済企画庁総
合計画局長) 向坂 正雄君
検 事
(刑事局長) 津田 實君
外務事務官
(アジア局長) 後宮 虎郎君
大蔵事務官
(主計局長) 谷村 裕君
大蔵事務官
(主税局長) 塩崎 潤君
大蔵事務官
(理財局長) 中尾 博之君
大蔵事務官
(銀行局長) 佐竹 浩君
厚生事務官
(薬務局長) 坂元貞一郎君
食糧庁長官 武田 誠三君
通商産業省事務
官(企業局長) 島田 喜仁君
運輸事務官
(鉄道監督局
長) 堀 武夫君
郵政事務官
(電気通信監理 畠山 一郎君
官)
郵政事務官
(郵務局長) 長田 裕二君
郵政事務官
(経理局長) 淺野 賢澄君
建設事務官
(計画局長) 志村 清一君
自治事務官
(選挙局長) 長野 士郎君
自治事務官
(財政局長) 柴田 護君
自治事務官
(税務局長) 細郷 道一君
委員外の出席者
日本国有鉄道総
裁 石田 礼助君
日本国有鉄道副
総裁 磯崎 叡君
専 門 員 大沢 實君
—————————————
十二月二十二日
委員稻葉修君、川崎秀二君、有馬輝武君及び佐
々木良作君辞任につき、その補欠として久野忠
治君、橋本龍太郎君、片島港君及び玉置一徳君
が議長の指名で委員に選任された。
—————————————
本日の会議に付した案件
昭和四十年度一般会計補正予算(第3号)
昭和四十年度特別会計補正予算(特第2号)
昭和四十年度政府関係機関補正予算(機第2
号)
————◇—————
青
青木正#1
○青木委員長 これより会議を開きます。
昭和四十年度一般会計補正予算(第3号)、昭和四十年度特別会計補正予算(特第2号)、昭和四十年度政府関係機関補正予算(機第2号)、以上三案を一括議題とし、質疑を行ないます。山花秀雄君。
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山
山花秀雄#2
○山花委員 今国会における補正予算の審議にあたり、日本社会党を代表して、おもに政治姿勢の問題と経済政策及び外交問題について質問をいたします。
十一月十二日午前零時十八分、日本の議会制民主主義は死んでしまったのであります。あらゆる法規慣例を無視して、上程中の重要議題や閣僚不信任案をほおり出して、抜き打ちに、だまし討ちによって日韓条約案件の採決を強行いたしました。これを議会政治の自殺行為と言わないで何と言えるでしょうか。これは翌日のあらゆる新聞の社説で批評しております。あのような状態で強行採決が認められるといたしますならば、憲法の改悪であろうが、核兵器の持ち込みであろうが、どんなことでも万歳と叫ぶだけで何でもできるということであります。これで国民に議会政治を信頼せよと言っても、だれも本気にしないのであります。日韓条約の批准という目的のためには手段を選ばずというやり方は、全く世界一の反動政権といわれておる朴政権とちょっとも変わらない政権が佐藤政権であります。田中幹事長は、今度のやり方は新例と称しております。こういう新例が既成事実になるとすれば、選挙が終わって多数党になったその瞬間から、国会の審議が必要なくなるということであります。これは一般的な民主主義の理解もないファッショの態度であります。議会制民主主義の根本的なあり方について、まず第一に佐藤総理の所見を承りたいのであります。
この発言だけを見る →十一月十二日午前零時十八分、日本の議会制民主主義は死んでしまったのであります。あらゆる法規慣例を無視して、上程中の重要議題や閣僚不信任案をほおり出して、抜き打ちに、だまし討ちによって日韓条約案件の採決を強行いたしました。これを議会政治の自殺行為と言わないで何と言えるでしょうか。これは翌日のあらゆる新聞の社説で批評しております。あのような状態で強行採決が認められるといたしますならば、憲法の改悪であろうが、核兵器の持ち込みであろうが、どんなことでも万歳と叫ぶだけで何でもできるということであります。これで国民に議会政治を信頼せよと言っても、だれも本気にしないのであります。日韓条約の批准という目的のためには手段を選ばずというやり方は、全く世界一の反動政権といわれておる朴政権とちょっとも変わらない政権が佐藤政権であります。田中幹事長は、今度のやり方は新例と称しております。こういう新例が既成事実になるとすれば、選挙が終わって多数党になったその瞬間から、国会の審議が必要なくなるということであります。これは一般的な民主主義の理解もないファッショの態度であります。議会制民主主義の根本的なあり方について、まず第一に佐藤総理の所見を承りたいのであります。
佐
佐藤榮作#3
○佐藤内閣総理大臣 山花君も御指摘になりましたように、臨時国会の審議がまことに異常な状態であったこと、またそれについて私も率直に、まことに残念だと、かような表現をしばしばいたしてまいりました。しかしてこの問題も、前議長、前副議長のあっせんにより各党各派におきましてりっぱな申し合わせができ、今後われわれはあの苦い経験、その反省の上に立って真の民主政治、真の議会政治を守り抜こうと、かように決意を表明しておるのであります。この点は、私も党の総裁として、ただいま忠実に実行に移すべきその段階だと思います。たいへんむずかしい問題であろうかと思います。しかしながら、事柄が民主政治を守る、議会政治を貫く、こういうことでございますので、各党歩調をそろえ、十分成果があがるように今後も努力をいたしたい、かように私は思っております。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#4
○山花委員 従来たびたび、佐藤総理も御承知のように、たとえば警職法、教育二法案、破防法、安保、こういうときには、その事後処置として、必ず、善処いたします。さようなことは二度と繰り返しをいたしません、こういうような表現がなされておるのであります。しかし、何回も何回も同じようなことが行なわれるということは、遺憾千万であります。ただいま佐藤総理が、決意を表明されましたことを将来十分に違反しないと言う。そういう精神を貫いていただきたいと思うのであります。議会制民主主義とは、何よりも目的に近づくための手続、手段を重んずる政治理念であります。われわれはこの理念によりまして、議会の民主主義を守ろうとするために、あえて一部の批判を顧みず抵抗をいたしました。かつて昭和四年、あなたの先輩である同郷の田中義一内閣当時、治安維持法に死刑を加えるという改悪案が上程されました。当時労働農民党所属の山本宜治議員は、強硬に反対をいたしまして、そのため右翼の暴力により暗殺をされました。その後日本の政治はどうなったでしょうか。暗黒の軍人政治家によって、戦争へ戦争へと突入をいたしてまいりました。三百有余万人の不幸な帰らぬ人ができ上ってまいりました。また、戦時中の翼賛政治では、野党の動議もあるいは牛歩戦術もなかったことは事実であります。そのかわり、国会は軍部の思うままに支配をされまして、歴史の歯車に大きく狂いを生じたことは、御承知のとおりであります。近くは安保条約をめぐり、わが党の委員長浅沼氏が同じく右翼の手で殺されました。野党の抵抗の強いとき、そのあとで必ず国の平和と安全がゆがめられるような状態であります。国の不幸が忍び寄っているのであります。野党が、ある場合は命までかけて抵抗するのは、単なる反対のための反対ではございません。国の運命が左右される、議会民主主義を守らなければ将来必ず国民が不幸になると判断をしておるからであります。こうした歴史の教訓を思い起こして、国家と国民の将来を考え、そのために絶対に議会の民主主義をとうとぶことが大切であります。国会正常化を願うならば、この際、もう一度しつこいようでありますが、総理の反省と所見をお伺いいたしたい次第であります。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#5
○佐藤内閣総理大臣 先ほど申し上げたとおりでございますが、この前議長があっせんをいたしまして各党で申し合わせをいたしましたことは、言論の自由を尊重すること、同時に少数党の意見も尊重すること、さらに物理的抵抗は一切しないこと、こういう申し合わせをいたしております。私は、この申し合わせでただいまの問題の要点は尽くされておることだと思います。しかし、ただいまも御指摘になりましたように、少数党が最後まで絶対に自己の主張を通す、こういうことであると、ただいまのような事態もしばしば繰り返される。こういう点もルールをやはり守っていく。ルールは何か、やはり多数決の原理じゃないか、かように私は思いますので、こういう点が、いま申し合わせをしてようやくスタートしたその際でありますだけに、この申し合わせに忠実に、成果をあげるように一そうの努力をすることをこの際に重ねて申し上げまして、与野党ともに、ただいまの申し合わせを有効ならしめる、成果をあげるように一そう努力を願いたいものだ、かように思います。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#6
○山花委員 ただいまの各党の申し合わせにより、言論の自由の確保を十分尊重する、少数意見をも尊重する、私はこのことが守られますと、物理的抵抗というような問題は起きないと思うのであります。この点をひとつはっきり将来守っていただきたいことを要望しておきたいと思います。
なお、議会制民主主義を破壊するのはだれであるかということをわれわれは考えてみたいと思うのです。政府与党は、議事妨害をした野党を非難しております。野党は、強行採決をした与党の責任を問うておる。結局問題は水かけ論であります。あとに既成事実だけが残っていくのであります。そうして、国民は議会を信用せず、政治不信になってきておるのであります。総理の態度は、われわれも悪いが野党も悪い、そういう立場で、ただいま各党申し合わせをしたからこれからはだいじょうぶだということを言われております。これは、往々権力を持つ側にひとつの既成事実をつくり上げることを許しておるというのが、従来の慣例になっておるのであります。われわれも、減税政策とか住宅政策等はどっちを先にするか、あるいは道路整備を先にするか、こういうような政策問題については、議会の多数決できめると考えております。しかし、憲法の基本に直接触れるような問題、こういう大きな問題では、右の公式論は私は当てはまらないと思うのであります。国会を二分するような重大案件については——議会制民主主義の究極のにない手は国民であります。安保問題とか日韓問題とか、与党、野党が絶対に妥協を許さない、きびしい対立をした場合には、これを決定するのは最高主権者の国民以外にないと私は信じております。したがって、当然国会を解散して国民の信を受け、それからやるべき性質のものであると思いますが、この点、総理はどう考えておられますか。
この発言だけを見る →なお、議会制民主主義を破壊するのはだれであるかということをわれわれは考えてみたいと思うのです。政府与党は、議事妨害をした野党を非難しております。野党は、強行採決をした与党の責任を問うておる。結局問題は水かけ論であります。あとに既成事実だけが残っていくのであります。そうして、国民は議会を信用せず、政治不信になってきておるのであります。総理の態度は、われわれも悪いが野党も悪い、そういう立場で、ただいま各党申し合わせをしたからこれからはだいじょうぶだということを言われております。これは、往々権力を持つ側にひとつの既成事実をつくり上げることを許しておるというのが、従来の慣例になっておるのであります。われわれも、減税政策とか住宅政策等はどっちを先にするか、あるいは道路整備を先にするか、こういうような政策問題については、議会の多数決できめると考えております。しかし、憲法の基本に直接触れるような問題、こういう大きな問題では、右の公式論は私は当てはまらないと思うのであります。国会を二分するような重大案件については——議会制民主主義の究極のにない手は国民であります。安保問題とか日韓問題とか、与党、野党が絶対に妥協を許さない、きびしい対立をした場合には、これを決定するのは最高主権者の国民以外にないと私は信じております。したがって、当然国会を解散して国民の信を受け、それからやるべき性質のものであると思いますが、この点、総理はどう考えておられますか。
佐
佐藤榮作#7
○佐藤内閣総理大臣 山花君も議会のベテランで、私がかようなことを申し上げる要もないと思いますが、いままでも、国会におきまして議案が審議され、修正され、与野党の間において話し合いがついたもの、これは非常に多いと思います。私はその数をはっきりは申し上げませんが、修正案件は非常に多い。こういう点で、私どもが少数党の意見も特に尊重しているということ、これはよく御理解がいくだろうと思います。また、かような方法でしばしば両党が話し合いを遂げております。ところが、ただいま御指摘になりましたような基本的な問題になりますと、絶対に相いれないという、これは一体どうしたことでしょうか。各政党は、それぞれの主義政綱を掲げております。だからこそ独自の政党の存立の意義があるわけであります。もしも同じようなことであるならば、独立した政党とは言えなくて、それは一緒になったっていいはずであります。ところが、ただいま申し上げるように、主義政綱が違っておる、そういう意味でこの各政党の独自性というものがある。その問題に触れれば、これはどうしても意見が対立する、絶対相いれない。ただいま御指摘になりましたとおり、おれのところの主義政綱、それに反するものは絶対に相いれないのだ、こういうことであります。そういう問題にぶつかった場合に、いつも問題を引き起こしておる。私どもが反省をしなければならないのは、こういう点だと思います。そうして、そういう場合、ただいま御指摘になりますように全部解散をして国民にその信を問う、こういう道を歩め、こう仰せられますが、私は、そのことは国民が非常に迷惑をすることではないかと思う。各政党がそれぞれ選挙を積み重ねてまいります場合に、自己の主義主張、これが理解のもとに国民に訴えておると思います。あらためての問題ではないと思う。だから私は、国民とともに、また国民のために政治をするのが民主政治であり、議会政治だ、かように考えておりますので、国民が迷惑をするような事柄は避けたいと思う。ただいまは一体どういうときなのか。ただいまは経済的な不況を克服すること、政治的なブランクはこれは許せないときだ。国民のために、国民とともに政治をする、その態度であってほしいと思います。あえて私は、過去の選挙によって各党の分野、支持はきまった、かようには申しませんけれども、そういう点も十分御勘案を願い、解散という問題はそう簡単に扱うべきことではない、国民が迷惑をするようなことは、われわれ政治家は避けるべきだ、かように私は思います。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#8
○山花委員 ただいま総理の答弁を承っておりますと、経済的な不況問題の克服が非常に大切である。その点は、臨時国会劈頭にわが社会党も強く主張しておりました。七十日の期間では、与野党が激突すると予想されておる日韓問題の審議の日数としては短いという観点に立ちまして、臨時国会は補正予算だけにとどめて、当面する災害対策、人事院の勧告の給与ベースの問題、あるいは中小企業の不況対策、物価問題、こういう問題だけを中心にやれと強く主張していたことは、総理も御承知のとおりであります。七十日の期間ではこの問題は解決できないと、私どもは予見して主張してまいりました。七十日という期間が短いがために、御案内のように議員の言論を十分に制限したり、五分に制限するという苦肉の策に自民党の諸君は出られたのであります。当然これは百五十日の日数を予定される通常国会で、社会党の言っておりましたようにやれば、こうした不祥事はできなかったと私は考えておりますが、総理の見解いかがでございますか。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#9
○佐藤内閣総理大臣 ただいま過去の問題について、私は深く反省をしておるのであまり触れたくはありませんけれども、新しい申し合わせをした際でありますから、前向きの姿勢でこの問題と取り組みたい、かように申しましたが、山花君からたって臨時国会のいきさつについて触れられて、またそれについて所見を聞かれますので、私お答えをいたしますが、当時社会党の方々は、経済問題を中心にして臨時国会を開けと言われました。そうして七十日の会期は要らないと言われた。もっと短い会期でよろしい、こういうことを言われたと私は記憶いたしております。またこの七十日の会期が、私どもはどうももっと要るのではないかと思いましたが、社会党は短い会期を要望されておるから、その辺でようやく七十日がきまったと思います。その際に、社会党の方々は、日韓問題よりも経済問題を先にやれ、こういう強い御要望であったと思います。私は、国会というものは各委員会が並行してしばしば審議を行なうところでございまするし、一委員会だけで事柄が終わるものでもない、かように思っておりますので、もしもこれが、国会がうまく審議を続けていくならば、並行して審議をすることによりまして、すべての問題が、いま当面しておる重要問題は解決を見たのではないか、かように私は思います。しかし、ただいまとやかく申しまして議論を紛糾さすことは、私の真意ではありません。せっかくただいま申し合わせをいたしまして、前向きで、今度はこういうような問題を起こさないようにしよう、かように実は申しておるのでありますから、そういう意味で、過去のいろいろのできごとも、われわれがもちろん考えていかなければならない反省のその材料にはいたしますが、どうか前向きの姿勢でこれらの問題も取り上げる、こういうことであってほしい。これを心からお願いをいたします。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#10
○山花委員 反省の結果、十分に言論を尊重してやる、まことにけっこうな御意見でございます。あの期間で並行審議しておれば、経済問題も解決したのではないか、総理はこういわれておりますが、並行はいたしておりません。自民党の諸君は、もう頭のてっぺんから足の先まで日韓日韓で、日韓だけをやったのじゃありませんか。ほかの委員会は、社会党からずいぶん追及してまいりましたが、開こうといたさなかったことは、これは事実であります。この点は、総理も十分反省していただきたいと思います。
なお、今後は各党間の申し合わせにより十分言論を尊重する。補正予算は、単なる補正予算では今度はないと思います。非常に重要な問題が内臓しておる補正予算でございますので、私どもは悔いを残さないように十分審議をしたいと思う。ところが、伝え聞くところによりますと、審議のいかんにかかわらず、二十六日までには絶対強行採決であげるということが話し合われたというふうに承っておりますが、さような事実があったかなかったか。こたは総理が一番よく知っておられるところでありますから、一言承っておきたいと思います。
この発言だけを見る →なお、今後は各党間の申し合わせにより十分言論を尊重する。補正予算は、単なる補正予算では今度はないと思います。非常に重要な問題が内臓しておる補正予算でございますので、私どもは悔いを残さないように十分審議をしたいと思う。ところが、伝え聞くところによりますと、審議のいかんにかかわらず、二十六日までには絶対強行採決であげるということが話し合われたというふうに承っておりますが、さような事実があったかなかったか。こたは総理が一番よく知っておられるところでありますから、一言承っておきたいと思います。
佐
佐藤榮作#11
○佐藤内閣総理大臣 今回の補正予算がまことに重大な意義を持つ、かようなお話が各方面でいたされております。確かに今回の補正予算は重大な意義を持つものだ、できるだけ早くこれを成立させたい、かような意味合いにおきまして、各党とともどもに十分この審議等の方法、また大体どの辺をめどに審議を終えるか、こういうようなことも、十分相談をしたつもりでございます。そういう点がいわゆる申し合わせの線、各党において言論を尊重し、特に少数党の意見も尊重する、こういうような点から話になり、またただいま強行採決云々と言われますが、こういう点を申し合わせをしたばかりで乱るようなことでは、これは成果があがらないということにもなりますので、そういう意味で、ことに社会党の方々も物理的抵抗をしないような方法、それは一体どうしたらいいのかというようなことで十分相談をされたようでございます。私は、国会のあり方がこういう相談の方向でいくということは非常に望ましいことだ、かように思っておる次第でございます。
この発言だけを見る →山
佐
山
山花秀雄#14
○山花委員 議長、副議長が辞職をされました。そのとき議長の述懐といたしまして、与党の自民党から強要されたということを発表しております。すべて議会でやるべき問題でございますけれども、因果関係は、与党から出ておる議長、副議長であり、現在そこにおられます青木委員長も、党籍ある自民党の党員であります。したがいまして、単に国会の委員会だけの処置ではなかろうと私は思います。その出身母体である自民党の諸君から強要がなければ、青木委員長もそういうようなことはやらないのではないかと私は信用しております。こういう因果関係がございますので、総理の所信をただしただけであります。
日韓の強行採決につきまして、一つ内外の批判がたいへんきびしいということを総理も知っておられると思いますけれども、この際、輪をかけるようでございますが、一応申し上げたいと思います。
この強行採決を前にして自民党は、党の首脳を個別に有力新聞に訪問させまして、何ぶんよろしくとのあいさつをされたといわれております。用意周到にマスコミ対策をやったつもりでいらっしゃっただろうと思いますが、採決の結果、各紙は自民党と政府を袋だたきにしていたことは御承知のとおりであります。大新聞の毎日新聞は、遺憾な自民党の採決といい、同じく朝日新聞は、自民党の暴走を指摘し、さらに読売新聞は、議会政治の危機と叫んでおります。その他多くの新聞の例をここで披瀝するまでもございません。経済雑誌のエコノミストは、兄貴の岸元首相や韓国の朴君よりぼくのほうが手ぎわよかったぜとばかりに首相の得意そうな顔が見える云々と言って皮肉っております。しかし、国民の支持はいよいよ失われていくことは、忘れてはならないということを御忠告申し上げたいと思います。
朝日の世論調査は、佐藤内閣の支持率が内閣成立当時は四七%でありました。この八月には三七%と大きく低下をしております。日韓国会の十二月にはおそらく三〇%近くまで下がっているだろうと思われるのであります。今日の議会政治のあり方について国民は不信感が強いので、あるいは支持率がさらに低下するかもしれない。佐藤総理は、現在国会解散に踏み切らないのは、実にこの国会のきびしい批判によって自民党が大敗する可能性がある、東京都議会のようなことを頭の中にお考えになって、解散回避の御答弁をなすっていらっしゃるんじゃなかろうかと私は思います。人もまたそう言っております。要するに、党利党略のために解散できない。ほんとうにもし議会政治を守り、民主政治のたてまえを貫くというんだったら、これほどまで国会を空転させ、かつて例のない予算案の不成立、日本の国会始まって、戦前の帝国議会から戦後の民主国会、民主国会は五十回の国会でありました。政府が提案した予算案が廃案になるということは空前絶後であります。こういうようなていたらくの問題で辞職もできないし、解散もしないというようなことでは、一体どうして民主主義政治の本質を守ることができるんでございましょうか。私は、佐藤内閣は予算案の廃案によって責任政治を感ずるならば、当然辞職をしてあとの内閣に処置をまかせるべきであると考えるのが民主政治の本道と思いますが、総理は一体どうお考えになっておるか、御所見をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →日韓の強行採決につきまして、一つ内外の批判がたいへんきびしいということを総理も知っておられると思いますけれども、この際、輪をかけるようでございますが、一応申し上げたいと思います。
この強行採決を前にして自民党は、党の首脳を個別に有力新聞に訪問させまして、何ぶんよろしくとのあいさつをされたといわれております。用意周到にマスコミ対策をやったつもりでいらっしゃっただろうと思いますが、採決の結果、各紙は自民党と政府を袋だたきにしていたことは御承知のとおりであります。大新聞の毎日新聞は、遺憾な自民党の採決といい、同じく朝日新聞は、自民党の暴走を指摘し、さらに読売新聞は、議会政治の危機と叫んでおります。その他多くの新聞の例をここで披瀝するまでもございません。経済雑誌のエコノミストは、兄貴の岸元首相や韓国の朴君よりぼくのほうが手ぎわよかったぜとばかりに首相の得意そうな顔が見える云々と言って皮肉っております。しかし、国民の支持はいよいよ失われていくことは、忘れてはならないということを御忠告申し上げたいと思います。
朝日の世論調査は、佐藤内閣の支持率が内閣成立当時は四七%でありました。この八月には三七%と大きく低下をしております。日韓国会の十二月にはおそらく三〇%近くまで下がっているだろうと思われるのであります。今日の議会政治のあり方について国民は不信感が強いので、あるいは支持率がさらに低下するかもしれない。佐藤総理は、現在国会解散に踏み切らないのは、実にこの国会のきびしい批判によって自民党が大敗する可能性がある、東京都議会のようなことを頭の中にお考えになって、解散回避の御答弁をなすっていらっしゃるんじゃなかろうかと私は思います。人もまたそう言っております。要するに、党利党略のために解散できない。ほんとうにもし議会政治を守り、民主政治のたてまえを貫くというんだったら、これほどまで国会を空転させ、かつて例のない予算案の不成立、日本の国会始まって、戦前の帝国議会から戦後の民主国会、民主国会は五十回の国会でありました。政府が提案した予算案が廃案になるということは空前絶後であります。こういうようなていたらくの問題で辞職もできないし、解散もしないというようなことでは、一体どうして民主主義政治の本質を守ることができるんでございましょうか。私は、佐藤内閣は予算案の廃案によって責任政治を感ずるならば、当然辞職をしてあとの内閣に処置をまかせるべきであると考えるのが民主政治の本道と思いますが、総理は一体どうお考えになっておるか、御所見をお伺いしたいと思います。
佐
佐藤榮作#15
○佐藤内閣総理大臣 昨日も本会議の席上におきまして、総辞職あるいは解散ということを強く要求されましたが、私はそれにもお答えいたしましたように、私どもただいま当面している課題、国民から託されている課題、この重大な経済の立て直しという問題があります。これと真剣に取り組むというのが私の考え方であります。また、解散は、先ほどもお答えいたしましたように、国民が迷惑するその形のものはいたしたくない、かように申し上げておるわけでございます。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#16
○山花委員 私は、政治姿勢についてこれより以上追及はいたしませんが、責任政治が民主主義の一つの本質であることだけは十分わきまえていただきたいと思います。
次に、憲法問題についてお尋ねをしたいと思いすまが、ベトナム戦争がアメリカの強硬な態度からいよいよ拡大をされております。さらに拡大する気配がうかがわれておることは御承知のとおりであります。このため、流動的な国際情勢がさらに急激に大きく変化を遂げるだろうといわれております。こうした戦争の緊迫した状況の中で、アメリカの原子力潜水艦が相次いで佐世保に入港し、二十日には原子力航空母艦が多くの護衛艦を連れて入港しております。まるでアメリカの軍港を見ておるようだと新聞記者は述べております。日韓条約の批准書が交換されたとたん、まるで日本がアメリカの軍事基地になったようだと、こういう印象を外国の人々は言ったりしておることは、これはいなめない事実であります。事実日本の各地にアメリカ軍の基地があり、それが一そう質的に強化されております。アメリカ艦隊の佐世保入港は、日韓条約の軍事的側面をはからずも国民に見せたようなものだと国民は信じております。
伝えられる報道によれば、近く横須賀に入港するだろうといわれておりますが、総理はこれを知っておられますか。もし横須賀に来るとするならば、国民の不安をいっそうかり立てるだろうと思うのであります。いたずらな不安だけで必要がないものを、きっぱりこの際断わるのが政局をあずかる総理のとるべき態度と考えますが、総理はこれらの問題についてどういう態度をおとりになるか、この際伺っておきたいと思うのであります。
この発言だけを見る →次に、憲法問題についてお尋ねをしたいと思いすまが、ベトナム戦争がアメリカの強硬な態度からいよいよ拡大をされております。さらに拡大する気配がうかがわれておることは御承知のとおりであります。このため、流動的な国際情勢がさらに急激に大きく変化を遂げるだろうといわれております。こうした戦争の緊迫した状況の中で、アメリカの原子力潜水艦が相次いで佐世保に入港し、二十日には原子力航空母艦が多くの護衛艦を連れて入港しております。まるでアメリカの軍港を見ておるようだと新聞記者は述べております。日韓条約の批准書が交換されたとたん、まるで日本がアメリカの軍事基地になったようだと、こういう印象を外国の人々は言ったりしておることは、これはいなめない事実であります。事実日本の各地にアメリカ軍の基地があり、それが一そう質的に強化されております。アメリカ艦隊の佐世保入港は、日韓条約の軍事的側面をはからずも国民に見せたようなものだと国民は信じております。
伝えられる報道によれば、近く横須賀に入港するだろうといわれておりますが、総理はこれを知っておられますか。もし横須賀に来るとするならば、国民の不安をいっそうかり立てるだろうと思うのであります。いたずらな不安だけで必要がないものを、きっぱりこの際断わるのが政局をあずかる総理のとるべき態度と考えますが、総理はこれらの問題についてどういう態度をおとりになるか、この際伺っておきたいと思うのであります。
佐
山
佐
山
山花秀雄#20
○山花委員 そういう事態が起きたときに考えるというばく然たる御答弁でございましたが、断わる考えであるか、イエスと言う考えであるか、その点はただいま言明できないのでありますか。
この発言だけを見る →佐
山
山花秀雄#22
○山花委員 私は、国民の不安を除くために、そういう事態が起きたら断わるとはっきり答弁をしていただきたかったのでありますが、それは言わないところに大きな含みがあろうと思いまして、国民はなおさら不安を高ずるということだけを申し上げておきたいと思います。
前国会に参議院において、総理はわが党岡田宗司君の質問に対して、憲法の平和主義は守るけれども、第九条を将来も一字一句も変えないとは約束できないと答えておられます。これは一体どういうことを意味しておるのでありますか。将来第九条を書きかえることを考えておるのでありますか。国民にはっきりわかるようにひとつお答えを願いたいのです。
この発言だけを見る →前国会に参議院において、総理はわが党岡田宗司君の質問に対して、憲法の平和主義は守るけれども、第九条を将来も一字一句も変えないとは約束できないと答えておられます。これは一体どういうことを意味しておるのでありますか。将来第九条を書きかえることを考えておるのでありますか。国民にはっきりわかるようにひとつお答えを願いたいのです。
佐
佐藤榮作#23
○佐藤内閣総理大臣 自由民主党の政綱、これに掲げておる憲法に対する態度、これは御承知だと思います。私も自民党の党員でありますから、この綱領には私も忠実であります。しかして、そういう意味からしばしば尋ねられるのでありますが、憲法を改正するのかしないのかということでございます。私は、ただいますぐ改正する、かようには考えておりませんから、しばしばそのことも申し上げたのであります。しかして一番大事なことは、憲法の規定しているその平和主義だ、このことは私はどんな機会がありましても変えない考え方でおります。したがって、その文句自身がどういうようなことになるか、これはいろいろそのときの問題だろうと思いますが、ただいま変える、そういう趣旨であの答弁をいたしたわけじゃありません。置かれておる自民党党員としての発言をするその範囲内において最も忠実な話をしたわけであります。しかし、ただいま具体的にこういう検討をしておるとか、こういうものでないことは、誤解のないように申し上げておきます。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#24
○山花委員 憲法の中核をなしておる平和主義だけは絶対に守っていきたいのだという、この中核になっておる平和主義というのは、これはどなたも御存じのように、憲法第九条であります。その九条を絶対守っていく、こういうように御答弁あったと理解してよろしゅうございますか。
この発言だけを見る →佐
山
山花秀雄#26
○山花委員 一方では平和主義を絶対に守る、こう言われております。しかし、一方では、第九条を書きかえることについては明確な御答弁はございませんけれども、平和主義を絶対守るということで、また九条の精神はそうだという御答弁がありましたから、この問題はまたあとの論議に私はしていきたいと思います。
平和主義を守る以上は、私といたしましては、第九条の書きかえは不可能であると考えております。こんなことは、もしできるとしたならば、これは奇術師か魔術師でなければ私はできないと思います。もしこれをやったとすれば、詐欺師のやることであります。平和主義を守り、第九条の書きかえということは、具体的にどう書きかえるということを私は問いたいと思いましたが、第九条の根本精神だけは絶対守る、こうはっきり言われておりますので、それはそのまま信用していきたいと考えております。
さらに、参議院の質疑の中で、わが党の伊藤顕道君、稲葉誠一君の質問に対して、高辻法制局長官は、自衛の目的と限度に沿った核兵器ができれば、それを持っても憲法違反にならぬと答弁をしております。総理もそのとおりだと言明をしておられます。一体自衛の目的と限度に沿った核兵器とはどういうものか、総理の御見解を承りたいと思います。
この発言だけを見る →平和主義を守る以上は、私といたしましては、第九条の書きかえは不可能であると考えております。こんなことは、もしできるとしたならば、これは奇術師か魔術師でなければ私はできないと思います。もしこれをやったとすれば、詐欺師のやることであります。平和主義を守り、第九条の書きかえということは、具体的にどう書きかえるということを私は問いたいと思いましたが、第九条の根本精神だけは絶対守る、こうはっきり言われておりますので、それはそのまま信用していきたいと考えております。
さらに、参議院の質疑の中で、わが党の伊藤顕道君、稲葉誠一君の質問に対して、高辻法制局長官は、自衛の目的と限度に沿った核兵器ができれば、それを持っても憲法違反にならぬと答弁をしております。総理もそのとおりだと言明をしておられます。一体自衛の目的と限度に沿った核兵器とはどういうものか、総理の御見解を承りたいと思います。
佐
佐藤榮作#27
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの点が問題だと思いますが、議論の問題としてそういうことを考えるということがあったと思います。たしか速記録に載っているだろうと思いますが、この点か実は大事なことなんで、高辻君の言っているのは、これは議論の問題だ、理論的にそういうことが可能だ、しかし政治的にそれじゃそういうことを考えているのか、かように言われると、私は考えてないんだ、かように答えたと思っておりますので、その辺は誤解のないように願っておきます。
この発言だけを見る →山
山花秀雄#28
○山花委員 理論は単なる理論としていつまでも存在するものではございません。理論はやがて実践化するというのが理論の本質だろうと思います。そういう点はいかがでございましょうか。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#29
○佐藤内閣総理大臣 ただいまのように、議論で許されるものなら政治的にも可能だ、こういう御心配がおありで、それをお尋ねのようですが、私はその点にもつけ加えて、政治的にはさような問題を考えてない、かようにはっきりお断わりしたはずであります。したがいまして、その誤解はないようにしていただきたいと思います。
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