佐藤榮作の発言 (予算委員会)
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○佐藤内閣総理大臣 山花君も議会のベテランで、私がかようなことを申し上げる要もないと思いますが、いままでも、国会におきまして議案が審議され、修正され、与野党の間において話し合いがついたもの、これは非常に多いと思います。私はその数をはっきりは申し上げませんが、修正案件は非常に多い。こういう点で、私どもが少数党の意見も特に尊重しているということ、これはよく御理解がいくだろうと思います。また、かような方法でしばしば両党が話し合いを遂げております。ところが、ただいま御指摘になりましたような基本的な問題になりますと、絶対に相いれないという、これは一体どうしたことでしょうか。各政党は、それぞれの主義政綱を掲げております。だからこそ独自の政党の存立の意義があるわけであります。もしも同じようなことであるならば、独立した政党とは言えなくて、それは一緒になったっていいはずであります。ところが、ただいま申し上げるように、主義政綱が違っておる、そういう意味でこの各政党の独自性というものがある。その問題に触れれば、これはどうしても意見が対立する、絶対相いれない。ただいま御指摘になりましたとおり、おれのところの主義政綱、それに反するものは絶対に相いれないのだ、こういうことであります。そういう問題にぶつかった場合に、いつも問題を引き起こしておる。私どもが反省をしなければならないのは、こういう点だと思います。そうして、そういう場合、ただいま御指摘になりますように全部解散をして国民にその信を問う、こういう道を歩め、こう仰せられますが、私は、そのことは国民が非常に迷惑をすることではないかと思う。各政党がそれぞれ選挙を積み重ねてまいります場合に、自己の主義主張、これが理解のもとに国民に訴えておると思います。あらためての問題ではないと思う。だから私は、国民とともに、また国民のために政治をするのが民主政治であり、議会政治だ、かように考えておりますので、国民が迷惑をするような事柄は避けたいと思う。ただいまは一体どういうときなのか。ただいまは経済的な不況を克服すること、政治的なブランクはこれは許せないときだ。国民のために、国民とともに政治をする、その態度であってほしいと思います。あえて私は、過去の選挙によって各党の分野、支持はきまった、かようには申しませんけれども、そういう点も十分御勘案を願い、解散という問題はそう簡単に扱うべきことではない、国民が迷惑をするようなことは、われわれ政治家は避けるべきだ、かように私は思います。