佐藤榮作の発言 (予算委員会)
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○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。
政府が予算を編成いたします際に、また同時に、経済の動向等をどちらの方向に、どういう形にしたい、こういう意味からいろいろデータを集め、そうしてそれを指標として予算を組んでおるのであります。お話にありましたように、過去におきましては、この指標どおりの経済情勢ではないが、いつも成長が上回っていた。したがってあまり問題はなかった。狂っていても問題はなかった。しかし、最近のように、その指標を達成することができないで、各方面にいろいろの問題が起こる、その責任はいかん、こういうお尋ねでありますが、御承知のように、私どもがとっております経済、これは自由経済のもとにおきまして、ただいまことばそのもので云々するわけじゃありませんが、いわゆる経済の指標、そのもとにおいて私どもが計画を立て、政治を進めておるのでございます。したがいまして、ときにただいまのように非常な狂いを生ずる、こういうこともありますが、そういう場合におきまして、政府は、どういうわけでさような狂いを生じたのか、そういう点を十分究明いたしまして、そうして国民に対して重大なる迷惑の及ばないようにいたしておるのでございます。
また、第二の問題といたしまして、最近の世評、あるいは政治の姿勢等に欠陥があって、どうも思わしくない事柄が至るところに起こるのじゃないか、国会のピストル事件というか、そういうことで秩序が破壊されるとか、また、その他の社会問題等につきましても、政府は、これが正常化、本来の姿であるべきもの、そういうものにしたいと非常な努力をいたしておるわけであります。そういう場合に、政府自身の責任、これは申すまでもなく、政府が、また私は政治遂行の最高責任者といたしまして、あらゆる問題について責任を負うものでありまして、そういう意味においてはみずからの姿勢を正していく、これは同時に私ばかりじゃなく、与党の諸君にもそれを要求しておるのであります。問題は政府・与党ばかりじゃなく、国民の決起を促して、そうして協力を得て、初めてこれらの秩序回復なりあるいは道義の高揚ができる、かように私は思いますので、この意味において、国民の協力を得るにふさわしいような態度を政府並びに与党がとる、これが私のただいまの態度であります。