野原覺の発言 (予算委員会)
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○野原(覺)委員 関連して。二月九日に私どもの高田委員が沖繩の問題で質問をいたしまして、それに対する答弁は、ただいまこの委員会で多賀谷委員が指摘したとおりであります。そこで、私どもは当時法制局長官の答弁に大きな疑義を持ちながらも、なおしかし正確な論拠を調べなければならぬというので、本日多賀谷委員に立っていただいたのでございますが、総理お聞きのとおり、法制局長官の答弁は間違っておるのであります。私の知る限り、内外の法学者はそのような意見を持っていない、こういう意味の答弁をされておりますが、いま多賀谷委員が指摘いたしておりますように、多賀谷委員があげた人だけでも、大沢さんあり、寺沢さんあり、権威ある国際法学者です。杉山さん、関野さんあり、同時に国会図書館がレファレンスで私ども国会議員に文献として指示しておるのであります。そういう確かな論拠があるにもかかわらず、そういう見解は私の知るところではない、それは定説ということはオーバーだと長官は申されますけれども、たとえそれが通説であっても問題だ。いま法制局長官が指摘いたしたものは、ケルゼンとか安井、あるいは一又、入江さん等を指摘されましたが、一又さんや入江さんはあなたが文献によって調べたのじゃなしに、衆議院のいつかの委員会に来てそういうような発言をしたかのような記憶があるということなんです。そうなれば、これは全くあなたの答弁は政府を惑わし、国会を惑わしておるんだ。あなたは法制局長官なんです。なるほど佐藤内閣は沖繩を信託統治としてアメリカに提供いたしておりますから、政治的には法制局長官のような見解でいかなければロジックが合わないと思いますけれども、しかし、あなたは法律的な見解を国会において証言しなければならぬ法制局長官なんだ。あなたは政府の番頭じゃない。あなたは政府から雇われた法制局長官じゃない。国家の法制局長官だ。私どもはあなたに法律的な疑義をただして、そうしていつもあなたの見解によって私どもは審議を進めておるにかかわらず、故意に法制局長官ともあろう者がこのような間違った見解を述べるということは、断じて承服できない。ただ、定説はオーバーでございますから、定説だけを取り消すといったような思い上がったことはやめてもらいたい。全面的に取り消すかどうか。全面的に取り消さなければ、このまま審議は続けられませんよ。全面的に取り消すかどうか。これは総理も責任があると思う。総理はこのような重大なことをオウム返しに、私も法制局長官と同じでございますとは何事でございますか。全面的に取り消しを要求いたします。