佐藤榮作の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○佐藤内閣総理大臣 今回のカナダ太平洋航空会社の事故に対しましては、心から哀悼の意を表する次第でありますが、ただいま御指摘になりましたように、とうとい人命を預かっておる航空機事業、また空港の施設でございますので、万全の上にも万全を期するという、これでなければならないと思います。いままで起きました事故等を見ましても、もしも十分の考慮が払われて、そして安全第一ということに徹したならば、他の飛行機は、昨日の濃霧では羽田に着かないで、他の飛行場に全部変わっておる。こういう実情から見ましても、やはりよほど無理をしないような、ゆとりのある行き方がどうしても必要だ、かように思うのであります。こういう点は、先ほど運輸大臣からお答えいたしましたように、パイロットの会議を開くとか、あるいは管制官等とも十分相談をするとか、あるいは経営者につきましても無理にならないことを特に話をするつもりでございます。同時にまた、民間国際航空としての一つの基準がございますから、その基準をもしも割るということがあれば、これはもうたいへんでありますけれども、それに合致しておると申しましても、ただいまいう余裕のあるいき方というか、無理をしないというそういう立場からさらに私どもは考えなきゃならない問題だと、かように思っております。そして日本の空港、これは非常に多いのでありますが、わずかに羽田、千歳、あるいは福岡の板付、こういうものは大体基準にも合致しておるようでありますけれども、非常に発着の多い伊丹につきましては、なおこれは不十分だと、かような状態でございます。また地方空港などを考えますと、ずいぶん心配な点もあろうかと思います。しかし空港の整備そのものもそうですか、それに相応した飛行をする、こういうことで十分関係者一同が無理をしない、あせらない経営をしていくならば、今日の設備相応のものがやられるのではないか。事故の防止にもなるのではないか、かように実は考えております。ただいま野原君からの御注意もございますが、そういう意味でほんとうにとうとい人命を預かっておる仕事だ、これに徹していくということでなければならない、かように思います。
そこで、ただいまの羽田東京中央空港についてお尋ねがありまして、第二空港設置の要、これはまことに緊切なものがございます。こういう意味におきまして、これが政府では一応内定したものを持っておりますけれども、ただいま各党の協力を得るとおっしゃったが、こういうことまで今日まで努力が払われておらないことはまことに残念であります。私はただいまのせっかくのお話もありましたので、第二空港、このことは日本の国家的な事業だ、かように考えておりますし、一佐藤内閣の問題ではない、国の基本的な国策として破り上げるべき問題だ、かように考えておるのでありますし、さような意味で、将来の航空機の発展に備える、こういうことでいろいろ準備を進めております。ただいま御提案がありましたように、これは超党派、各党の協力を得て、そしてぜひとも万全の空港を設立するように、さらに最善の努力を払っていくつもりでございます。何とぞよろしくお願いいたします。