相澤重明の発言 (産業公害対策特別委員会)

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○相澤重明君 いまの、たとえば国鉄の場合のスモッグということが、ことばでは濃霧ということになっている。これはしかし、濃霧のときに取り扱う規程というものは、戦前にわれわれがつくったわけですね。それはまあそれでいいとして、解釈のしかたも、私は各省庁においてばらばらであってはいかぬと思うのです。やはりいまは、どこの国へ行っても、スモッグという問題については、これは発生源はどうあれ、あるいは地域的条件がどうあれ、やはりスモッグというものに対しては、どこの国でも対策を集中しているわけですね。だから、政府自身が各国の例をあげて、あるいは北米なりイギリスなりドイツなり、それぞれの国の例をあげて出しておるわけでしょう。だから私は、たとえばこれは、そういうことができるかできないか、政府のなわ張り根性というものがあるから、よくわからぬが、とにかくスモッグと言うならスモッグでいいじゃないですか。スモッグという一番わかりやすいことばで。これが、濃霧だからスモッグとは違うんだ、スモッグと言えば、また濃霧じゃないんだという、こういうことには私はならぬと思うのですよ。そこで、内閣において真剣にこれの対策に取り組むならば、私はまず、そういう話のしやすい、最も国民にわかりやすいことばで呼びかけられる、また、そういうふうに取り扱いができるというようなことも、まあ日本語のむずかしさがあるかもしれぬけれども、なるべくわかりやすく統一してもらいたいと思う。これは、できるかできないかわからぬよ、私は、まあ日本語というものは非常にむずかしいと思っておるから、わからぬけれども、少なくともスモッグということは、もうだれが聞いても、いまあたりまえのことばになっている。そういう意味で、国鉄の運転上の問題だから濃霧と言う。一般的に国民の住宅の中で話をするのは、「やあ、きょうのスモッグはひどいわ」と言うのと、どこがどう日本語が違うのか。あるいはまた解釈が違ってくるのか。こういう点について、内閣でも、そういう点の意思統一ができないものだろうか。これは、ひとつ、それぞれの政府機関に御検討を願いたい。
 そこで問題は、そういうことは提起しておきますが、きょう聞きたいのは、さっき、四日市でどうしたとか、大阪でどうしたという説明はそれぞれ受けましたが、各都道府県は、いわゆる行政区域的にはきまっているわけですね。いわゆる都道府県があるわけです。そうすると、政府機関としては、たとえば十カ所を二十カ所にするといったところが、それは全部の都道府県にいくわけじゃないでしょう。そうすると、やはり最もそういう被害の多いと思われるところにいま政府は手をつけていく、こういう形だと思うのですよ。ところが、先ほどから、私が申し上げるように、気象条件というものは、必ずしも固定しているわけじゃないわけです。いま、たとえば神奈川県の例をとって、横浜なり鶴見なり、横浜市の中にそういうふうなスモッグが、非常に濃度のあるものが出てきた。しかし、それが必ずしも神奈川県だけではなくて、東京の場合もあるかもしらんのです。風の吹き方によっては、こっちに流れてくる。あるいは南静岡に行くかもしらん。こういうことからいって、その地域を設定する際には、あらかじめブロック単位にお考えになっているのか。たとえば、十カ所なり二十カ所、いま政府が、そういう対策の一つとして研究機関なりあるいは調査機関を置くでしょう。そういうものを、関東なら関東、関西なら関西というふうに、ブロック別に十カ所なり二十カ所というものを考えて、いまやろうとしているのか。あるいは、各都道府県の中での、重点主義という形で、そういう地帯を選んでやって、当面いっているということなのか。いま一度その点をはっきりしてもらいたい。

発言情報

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発言者: 相澤重明

speaker_id: 3417

日付: 1966-06-03

院: 参議院

会議名: 産業公害対策特別委員会