野溝勝の発言 (農林水産委員会)
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○野溝勝君 坂田さん、私の聞かんとするのは、そういう各論的なお話はこれからお伺いいたします。所得格差の問題その他については各論的の問題としてお聞きしますが、日本の農政というものは世界情勢その他国内のいろいろな事情から見て、どういうふうに考えておるかという点をお伺いしたわけです。そこで、特に最近マスコミなどは盛んにこの問題を取り上げている、私は非常に関心を高めてうれしいと思っています。真剣に私は民族産業防衛の観点に立って、いまこそ政治家も反省しなければならぬと思う。政府はもちろんであります。あとからも申しますが、国債政策をやって日本の財政をやっていくという、こういう状態になってきておるわけなんです。そこで、農業がいまのような状態になってくるというと、ますますこれから輸入もふえてくるわけです。特に私が憤慨するのは、きょうの新聞です。藤山君が主宰した物価懇談会において中山伊知郎君のあの主張なんです。あんなことでは何を考えておるかということを言いたいんです。
そこで、私はむしろ、あなたの答弁のほうは、私は時間の関係もありますから、そう詳しくはなかなかできません。でありますから、私は、政府の出した、あなたのほうから出した資料に基づきまして、これから各論的に質問いたしますが、さらに、先般東南アジア開発閣僚会議が開かれ、開発、農業、貿易、援助等の問題が論ぜられ、特に農業開発会議設定がきめられたり、日本の農業と関連のある問題が出ております。特に食糧問題については、あなたも少し言われたそうでございますが、押えられたらしい。これは今日に始まった問題じゃないんです。米はすでにばく大なる八十万トン近くの輸入をしているんですね。そういう情勢の中にあって、政府が非常に農業軽視といいましょうか、過小評価しておるようなこの考え方は、私に大きな誤りをおかすものだと思うんです。そういう点であなたに私は日本の農政というものを、具体的に言えば、農業基本法をもって今日の事態に処していくことができると確信するのか、どうか。すでにこの問題については、同僚であります矢山委員が予算委員会においてお聞きしたわけですが、予算委員会ではまだ明確なる回答は得られていない。というのは、佐藤総理とあなたの間に意見の違いがある、そういうような点も非常にありますので、この際あなたは忌憚なく言ってください。この基本法の体制をもって、農業政策の基幹とする、しかし、なかなか思うようにいかぬから、これを思い切って改革をしようとも、あるいは政策を転換しようとも、今回は間に合わないから、とにかく来たるべき予算年度におきまするまでに間に合わせる、こういう考えを持っておるとか、おらないとかいう、そういう構想をお聞かせを願いたい。構想がなければ、いまの基本法の政策をもって、それで足れりというふうに考えておるのか、どうするんですか。その点は、ひとつ、あなたは裸になって——あの食糧困難のときに、私が日本農民組合を戦後再建するときに、あなたは農林省の特産課長として食糧の危機に際して、わらじをはいて東奔西走されてイモの増産に努力されたことを私は承知しております。あなたも私と会見したときに、真剣になって食糧の危機を叫んで大いに共鳴したものじゃございませんか。今日の事態は、きのうの物価問題懇談会の状況のように、食糧は輸入に依存するという、こういう考え方すら出しておるような状態でございます。百姓はどうすればいいのですか。こういう点についてひとつあなたに忌憚なく、あなたいつまでも大臣やっておるわけじゃないですから、ひとつあなたの気持ちをざっくばらんに私はお聞かせ願いたいと思う。