野溝勝の発言 (農林水産委員会)
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○野溝勝君 まあ時間もありませんので、結論に入りたいと思いますから急ぎますが、私は問題によっては、あなたのおっしゃるとおり、輸入もしなければならぬ。えさのごとく、濃厚飼料のごとく絶対不足のものは、これは輸入しなければならぬと思うのですよ。これはわかっておりますがね。しかし、食糧方面は自給自足ができるのですから、だからそういう点は輸入なんということばは出してはいかぬと思うのですよ。やはりこれは自給自足の体制で、どうすれば増産できるか、生産できるか、米にしても食糧にしても蔬菜にしても同じことなんです。そういう点はやはり所得との問題がありますから、そういう点を真剣に——所得の問題についてはみんな触れていないのだな。少し成長率がおくれておるという程度でごまかしておりますけれども、それはいかぬです。その点をやはり強く強調したほうがいいですよ。そうすれば農民がそれこそ希望を持てるのですよ。だから大体基本法なども所得の保障ということはないのだな。大体においては安定的な所得とか言っておりますけれども、価格政策をみればわかるが、実際は市場相場、時価相場なんですよ。そういうところに私は農業の特に食糧関係の行き詰まりが出てくると思うのですよ。あなたはたいしたことはないというふうに思っておりますが、そんなものではないのですよ。さっき私が兼業農家の話をしたとおり、容易なことではありませんから、あなた大臣のうちにその点を思い切って努力をしてください、その点を大きな声で。
それから、畜産に関して私お聞きしますが、それは確かに畜産の増産も必要ですが、特に畜産と言っても、おもに酪農ですが、酪農などはどうでございますか。これも問題が多い、間違ってることはお互いに是正しようじゃありませんか。そんなに固執する必要はありませんよ。間違っていることは、これは国のためならぬのですからね。不足払い制度を設け、四十一年度は九十九万トンを対象として始めるわけだが、この原料乳の不足払い制度の内容を検討しますというと、一升当たり保証価格が六十九円四十三銭基準取引価格が五十九円六十四銭この差が九円ばかりあるわけです。さらに乳製品安定指標価格は、バター、脱脂乳、加糖練乳、脱脂加糖練乳、これは全部くるむんですが、これを見ると、市販の実勢価格に比べて大体一割程度低くなっているんだな。そうなってくるというと、まあ原料乳の不足払いをするといって、ここに九円のあれを設けてあるけれども、実際の安定指標価格は実勢価格に対して大体一割程度安くなっているんですな。一割安くなっている。したがって、安定指標価格からの逆算乳価である基準価格は下げられていく、これでは実際酪農家もやりづらいんです。この点は農林省出身の方がそれぞれの乳業メーカーには社長とか何とかといってすわっておられるから遠慮しているんじゃないかと思うんです。百姓のためにやるのか、出身官僚である先輩のためにやるのか、ここら辺をひとつ少し真剣に私は考えたほうがいいんじゃないかと思いますね。これはまあ深く言いませんけれども——言えといえば言いますけれども、こういうことはあまりこまかいことになるから省略いたしますが、そういう点をひとつ考えて十分検討してもらわぬと、百姓は酪農、畜産業をやる気にはなりません。
そこで、いま一つ問題は、いまのえさの問題ですね。えさの問題などについて政府はどういうふうに考えておるか。私は長い間えさの問題については強調しておったのでございますが、ことしの食管会計の輸入飼料勘定を見ると、繰り入れが四十三億あるんだな。これは売買差額と管理などで、取り扱い業者がそっくりもうけている勘定だ。今後飼料政策をどういうようにしてやっていくんでございますかな。そして農家のほうには割り高に、コーンでも、コウリャンでも売り込まれている。当然草地農業へ向かわなければならない。ニュージーランド、オーストラリアを私見てきましたが、あそこらの草地農業は国がやっているのだからね。そういう点もいろいろ検討してみないと、草地農業といったって乳は出ないよ。それじゃ採算とれません。そうかといって、高い飼料買ったんじゃ、これまた採算とれません。行こか戻ろか峠の茶屋というのが百姓の心境なんです。困っている。そういう点、大臣、飼料政策としてどういうように考えておるんでしょう。これはこまかい問題でございますが、あなたが畜産、畜産と盛んに言うから、特に私は畜産の問題をこの際聞いておきたいと思う。御所見をひとつお聞かせ願いたい。