鈴木強の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○鈴木強君 ただいま総理から御発言がございましたが、まる四日間お考えになった末の御所見でありますので、特に私どもが指摘しました問題について、憲法論、条約論あるいは自衛隊法等によって、自衛権の発動、自衛隊の出動ができない、こういうことでございますので、この点は、私どもも率直に認めます。
 そこで、私はこの際、ぜひ総理に強いお願いをしたいことがございます。それは、いまベトナムの戦いがエスカレーションの方向に非常に、北爆再開以来、進んでまいっております。しかも、沖縄にはアメリカ軍の極東における最大の基地がございまして、これとの関係で、沖縄の同胞が非常に戦争の危倶、不安、焦燥にかられておることは、私は事実だと思います。したがって、そういう同胞の気持ちを除去するためには、やはり一日も早く施政権を日本に返還していただく、こういうことが私は前提にならなければならぬと思います。したがいまして、政府は今後、この目標達成のために、大いに努力をしていただきたいと思います。そして、おそらくそのことによって不安を解消するという立場に立ちますと、逐次恒常的にいま申し上げた目標への御努力をお願いするわけでありますが、特に最近琉球立法院において日本への参政権の獲得、国会への議席の確保、さらにまた国会の内部に特別委員会をつくっていただきたい、こういうことが満場一致きめられております。先般も沖縄の代表の方々が衆参両院においでいただきまして、沖縄同胞の切実な訴えをいたしておりますが、どうかこういった当面でき得ることは、一刻も早く実施していただいて、ひとつひとつその目的に向かって実績をつくり上げていただきたい、こう私は思います。そういうことをこの際、ぜひ総理に強く私は要望し、期待しておきたいと思います。
 それから次の質問に移りますが、昨日来の新聞でも報道されておりますように、十四日の午後一時四十分ごろに済州島の西方共同規制水域内において、わが日本の漁船が三隻、韓国の警備艇によって臨検されております。そのうち、協栄水産所属の底びき船で第五三海洋丸というのが、船長以下、威嚇、射撃をされている。しかも、乱暴、ろうぜきを働かされて、あげくの果てに連行されたという、きわめて私は不祥事態が出ていることを遺憾に思います。日韓条約が効力を発生いたしまして、まだ三カ月たっておりません。こういうときに、このような事態ができましたことは、基地の漁民の方々はもちろん、全国民のたいへんなショックでございます。私はこの際、一体どうしてこういうことが起きたのか、そうして政府は今日までどういう措置をおとりになっておりますか、この点をまずお伺いをいたします。

発言情報

speech_id: 105115261X01319660316_005

発言者: 鈴木強

speaker_id: 10501

日付: 1966-03-16

院: 参議院

会議名: 予算委員会