亀田得治の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○亀田得治君 ちょっと……。非常に重要な突発事件でありますので、二点だけ確かめておきたいと思うのです。それは、日韓条約が締結されて、その際漁業協定に関する合意議事録が同時にできております。その3の(a)によりますと、こういう記載になっておる。もう一度思い出してほしい。「一方の国の監視船上にある権限を有する公務員は、他方の国の漁船が現に暫定的漁業規制措置に明らかに違反していると信ずるに足りる相当の理由のある事実を発見したときは、直ちにこれをその漁船の属する国の監視船上にある権限を有する公務員に通報することができる。当該他方の」、つまり通報を受けた、「他方の国の政府は、当該漁船の取締り及びこれに対する管轄権の行使に当たって、その通報を尊重することとし、その結果執られた措置を当該一方の国の政府に対し通報する。」と、こういう合意議事録が漁業協定の第四条にさらに付加されて具体的にきめられておるわけであります。
私は、本件に関しては漁業協定に違反しないと、諸般の情報を見て私たちはそう思います。かりに韓国側がそのような違反しておるという見解をとるにいたしましても、このただいま読み上げた合意議事録、この精神からいうならば、当然これは日本の監視船に通報をすべきものなんです。これは旗国主義の延長としてこういう規定が設けられておることは、これはもう当然なんです。「せんだい」という巡視船が——日本側の巡視船が近くにおるわけですね。だから私は、今回の措置は、まず第一には共同規制水域から専管水域に入ったか入らぬか、このことがもちろん基本的には一つの重大な問題です。私はまあ入らぬと思う。しかし、かりにそういうことがあったとしても、私はこの漁業協定四条並びにさらにそれを具体化しておるところの合意議事録、この二つの立場から見て、韓国の警備艇がとった措置は全く違法であり、はなはだ乱暴であると断定せざるを得ないわけです。だから私は、そういう意味で外務大臣は強い態度でこれはやってもらいたいと思う。この点が第一の点です。
それから第二の点は、いま鈴木さんからも御指摘がすでにありましたが、かりに韓国政府の言うように違反があったといたしましても、いま言ったような措置をとってほしいと思うのですが、それをとらなかった。はなはだけしからぬ。しかし、それにも増して取り調べ方ですね、発砲したり、銃床でなぐったり、これはもう全く言語道断だと思う。犯罪者に対してだってそういうことは許されません。で、問題は、計器類等が何か不備なようであって、何かそういう基本的な線がまず両国間の一つの言い争いになるんじゃないかと思いますが、そういうことで私はこの問題の本質をごまかしちゃいかぬと思う。それでは違反しておればこのような韓国側の措置がそれで許されるのかという問題です。私は、たとえ違反の事実があっても、この近くにおる日本の巡視船にも知らさない、しかも銃床でなぐったりしたような乱暴なやり方、絶対許されないと思う。だから基本的な線を越えたか越えぬかという問題にこの紛争を巻き込まれないようにして、いま私が指摘した二つの点ですね、これははっきりと指摘してほしい。なぜかならば、今後間違ってそれは日本船だって出過ぎる場合があるかもしれぬ、これはいいこととは申し上げません。間違って出る場合なきにしもあらずです。そういう場合のこれは前例になるわけです。前例になる。そういう意味で、私はいま二つ指摘した点について、総理大臣の決意ですね、これはもう重大な決意でもってひとつ対処してもらわなきゃならない。私の指摘した二つの点についての総理大臣のお答えを承っておきたい。問題全部をひっくるめて強い態度といったようなことじゃなしに、現に私が指摘したこと、どう総理大臣としてお考えなのかはっきりしてほしい。