佐藤榮作の発言 (予算委員会)

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○佐藤内閣総理大臣 アメリカの考え方がいろいろ最近はっきりしてきた、こういうようなお話をされますが、わが国は、アメリカの考えがどうあろうと、いずれの国とも仲よくする、そうして平和に徹するということがわが国の基本的態度であります。この点は誤解のないように願いたいと思います。その上、日本の行き方を支援するかのように、アメリカ自身も、最近は一部でいわれたようになくて、弾力的な態度をとっておる、こういうことがいわれるようになりました。これは私は、世界の平和のため、特にアジアの平和のためにたいへんしあわせだ、かように思っておりますので、この空気、これを醸成して、そしてほんとうに成果のあるようなところにまでぜひとも持っていきたいと思うのであります。
 過去におきまして、アメリカは封じ込め政策をとっておる、あるいは中共の孤立化政策をとっておる、こういうことで、アメリカが非難をされていた。しかし、私が昨年ジョンソン大統領に会いまして、アメリカはいわゆる封じ込め政策あるいは孤立化政策をとっておるのか、こういう話をすると、いや、そうではない、私のほうはそういう政策はとっておらない、あるいは通信報道関係の交換を許そうと言ったり、あるいはその他の関係の部門でも交流等をいろいろ言っているんだけれども、なかなか中共側においてこれを受け入れてくれないんだ、こういうような話を昨年聞いたのであります。また、その後、ハンフリー副大統領が日本を訪問した際に、米国側の中共孤立化政策、あるいは封じ込め政策、かように思われること、これが誤解だということを十分説く必要があると思うがどらだということを申しましたに対しましても、ハンフリ一別大統領も、自分のほうは、いわゆる封じ込め政策はとっておらないんだということで、交流の関係を実は申しておりました。しかし、今日まで実現しなかったのですから、そういうことがあったにしろ、アメリカ側が誤解されるというような状況にあったと思います。
 今回、ジョンソン大統領自身が、平和共存の方向を打ち出したと、かように私は思いますので、アメリカの考え方もたいへんはっきりしてきた、かように思うのであります。こういう機会にこそ、私どもも、在来のいずれの国とも仲よくするというこの考え方、またアメリカ自身も、平和共存の路線を積極的に表面に打ち出しておるのでありますから、こういう機会に、この平和ムード、いわゆる親善関係樹立の方向で努力すべきだと思います。中共におきましても、在来の考え方にとらわれることなしに、動きつつある、流動しつつあるこの国際情勢に処して誤られないように、私は心から祈る次第でございます。

発言情報

speech_id: 105205261X00119660718_023

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1966-07-18

院: 衆議院

会議名: 予算委員会