野原覺の発言 (予算委員会)
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○野原(覺)委員 私は完全になめられておると思う。英国のウィルソンは、この通告を受けて拒否したのです。日本には何の通告もないのです。アジアでアメリカが何をしようと、何の通告もないのです。これは椎名さん、よほど考えなさいよ。一国を代表する外務大臣としては、これはよほどしっかり考えてもらいたいのであります。安保条約を締結して、日本は安保条約の義務を履行することに最も忠実に努力をしておる国じゃございませんか。それが何らの通告もされないとは、私は何ごとかと言いたい。あなたは、アメリカ側に最も忠実な外務大臣でございますから、なおさらそのことは言えると思う。
そこで、次にお尋ねしたいことは、これは総理大臣にお聞きしますが、ラスク長官が新聞記者会見でこういうことを言っております。アメリカは同盟国にとって脅威が生ずる場合には、核兵器であろうとなかろうと、手段を選ばず、あえて同盟国との条約を守るための方法をとる、こういうことを言っておるのですが、ラスク長官のこの発言の中身から推していきますと、単にハノイ、ハイフォンを爆撃するということだけでなしに、私は都市爆撃、それから場合によっては最後のどたんばになれば核攻撃、そういうこともあり得るのではないか。もちろん、ラスク長官のこの発言は、政治的なねらいを持った発言だと解されないこともありませんが、核の問題をこう簡単に持ち出しておる。同盟国を守るためには手段を選ばない、核兵器であろうとなかろうと、おれはこれを使う、こう言っておりますが、これは総理大臣との会談をされたラスク長官の日本に来ての談話でございますから、この辺のお話し合いは、総理、いかがでしたか。