野原覺の発言 (予算委員会)
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○野原(覺)委員 戦時国際法の適用がない、つまり戦争ではないと言う。しかし実質的には戦争なんです。そうしてアメリカに施設区域を提供しておるのですから、敵国に準ずると見られてもやむを得ない。これは、総理大臣は平和に徹すると言うけれども、遺憾ながら安保条約のためにそう見られてもやむを得ないのです。
そこで、私が長々といま申し上げてきたのは、結局、アメリカの北ベトナム侵略というのは、私どもの考えによりますと、これは北ベトナムという国家の侵略に対する反撃ではなくて、ベトナムという一つの地域における国内事項、これにアメリカが内政干渉しておる。これは国連憲章違反ではないか、問題はここにある。ベトナム戦争の問題は一つここにある。
第二点は、日本は純然たる中立でございません。いま椎名外務大臣が答弁をした。純然たる中立でないということは、日米安保条約に原因があるわけです。そうなってまいりますと、これは厳密には戦争ではない——あるかないかは議論がありますけれども、これはいずれにいたしましても、相手国のベトナムから敵国に準ずると見られてもしかたがないのであります。これが第二点です。
第三点は、これは先ほど総理大臣が——山本幸一君の質問に対して、核報復ということを答えられたが、これは相手が核攻撃をした場合だと訂正されましたから、この訂正は、いずれ本会議で私は要求をいたしますけれども、日本の平和というものは、アメリカの核報復にたよる平和、そういうようにどうも総理大臣は考えておるように私には思われてしょうがない。あなたの、平和に徹するということは、憲法の絶対平和主義じゃないのか。アメリカが核で守ってくれておる、だから核報復に、つまり核兵器に依存するところの平和、そういうことになると、総理大臣の平和に徹するということは、これはたいへん重要なことになってきはしないかと思う。最後の一点だけは、これは総理大臣、明確にしていただきたい。