高木昇の発言 (予算委員会)
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○高木参考人 お説のとおり、推進本部のほうで計画しております四段ロケットは、一段目、二段目はミューロケットより大型にしたものでございますので、これは技術の延長として早急に開発できるだろうと、こう考えておりますが、三段目、四段目に液体燃料ロケット、あるいはプラスチックの筒を持ったロケットを載せよう、こういう計画と、東京大学のほうは、大きさは違いますが、三段目、四段目も全部固体である。その辺がどちらか一緒にならないかという御質問かと考えております。
東京大学のほうでは、全部、三段も四段も固体で、人工衛星に必要な速度を的確に出すこと、あるいは方向を曲げることなどもできると信じてやっておりますし、科学技術庁のほうは、数年来液体燃料ロケットを開発しておりまして、現在もその三段目、四段目に載るようなロケットを続けて研究しております。したがいまして、それを三段、四段に載せるということについてはそれほど経費が重複しないと思っておりますのと、いままでに研究投資をしております。ただ、実際に三段目、四段目にどちらを採用するか、推進本部のほうで行ないます大型ロケットがどちらを採用するか。これは今後一、二年の研究開発を進めて、いいほうをとろう、そういう考え方でございますが、この点は、もしも四十五年を目標にとか、目標を切りますと、どうしても研究としては、四十五年度までやって失敗しちゃった、うまくいかなかった、それじゃ、ほかの方法を取り入れようとなりますと、それからまた三年ぐらいおくれてしまいますので、現時点では、その二つの考え方を並行に進めて、どちらかいいほうを採用する。そうすると、採用されなかったほうは、あるいはむだになるというおしかりもあるかもわかりませんが、しかし、それはまたそれでいろいろな技術の習得が得られますので、また次の時点にはそのほうが進むかもわかりませんので、基礎技術としては、液体燃料ロケットは元来非常に高価である、非常に費用がかかるといわれておりますが、幸い三段、四段くらいの小型のものでありましたら、それほど費用がかかりませんのと、こういう技術も培養しておいて、将来は固体燃料にまさる液体燃料——ちょっと夢のようなことを考えておりますが、アメリカがようやく実用化しました液体水素、液体酸素の組み合わせなどは、今後の宇宙開発として当然ねらわなくちゃならないのじゃないか、こういう遠い考えもございますので、二つの研究手段をここしばらく並行して進めさしていただきたい、こう考えております。